筒井康隆のレビュー一覧
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きれいなタッチの絵で描かれる家政婦七瀬ちゃんが覗き見る家族の内情。心の声が聞こえると、どこも闇が深い。二番目の汚部屋の大家族は臭いまで漂ってきそうだ。
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なるほどなぁ〜〜。気がついたら一人称が『おれ』から『わたし』になっていて、遡って読み返したらそういうタイミングかと。
最もお気に入りは『壁抜け芸人』。おもろすぎるでしょ。Posted by ブクログ -
SF小説はあまり読んでこなかったのですが、
これは引き込まれました。若干21歳の女性が超能力者の同胞を助けようと画策し、逃げる姿や悪に立ち向かう情景を思い浮かべると、同調せずには居られなくなりました。
七瀬シリーズの完結編かもしれませんが他作品も遡って読みたいと思います。Posted by ブクログ -
やりたい放題。
筒井康隆さんでなければ途中で読むのをやめていたかも。
常時、オチに期待しながら読んでいましたが、裏切られた部分も多い。
ただ、実験的な小説は好きなので星5。Posted by ブクログ -
知人からの推薦で購読。夢中で読み進めた。
「読めるんなら読んで見ろ」と威嚇されたような初印象。
実際に読みづらい。しかし、引き込まれる奇妙なテンポがある。
作者の文章力か自分が波長があったのが良かったか、両方か。
三章は特に読みづらいながらも、視点などが切り替わる前後が支離滅裂とは思えな...続きを読む -
久々の筒井康隆。50年以上前の初期短編集だけど全く古びない毒の強さは流石、公共伏魔殿なんかむしろ今こそ読まれるべき。そして人が死ぬ描写のリズミカルさは爽快的でいつも笑ってしまう。Posted by ブクログ
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シュールな世界とあっさりとした幕切れが特徴の短編集。地殻変動で住める場所が日本しか無くなった世界で、世界各国の首脳や有名人達が1つのバーで会話を繰り広げる『日本以外全部沈没』や、大阪の居酒屋にやってきた宇宙人と、テレビのドッキリ企画と勘違いする客達が作り出す狂気を描いた『ヒノマル酒場』など、それぞれ...続きを読むPosted by ブクログ
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本当に面白い本だと思う。
ずっしりと面白いSF作品。
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旅をすることがおれの人生にあたえられた役目なんだ。
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜け...続きを読むPosted by ブクログ -
筒井康隆作品との出会いは、中学生の時のNHK少年ドラマシリーズの「タイムトラベラー」。原作は「時をかける少女」。やはりファーストコンタクトしたテレビドラマの方にイメージが固定されがちで、その後に読んだ文庫本からはあまり感動を得られなかった記憶がある。しかし、他の文庫本を読み進めるに連れて、どんどん筒...続きを読むPosted by ブクログ
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火田七瀬は宮部みゆきのクロスファイア青木淳子を彷彿とさせる。超能力者の寂寥感漂う内容で、ラストは大逆転勝ちを願いましたが、残念ながら淳子と同じ結果になってしまう。七瀬に対するえげつない警察官の攻撃は恐怖でありホラーでした。読友さんの感想で、「エディプスの恋人」は七瀬シリーズ三部作のラストのようで、七...続きを読むPosted by ブクログ