虚航船団(新潮文庫)

虚航船団(新潮文庫)

869円 (税込)

4pt

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鼬族の惑星クォールの刑紀999年6月3日、国籍不明の2基の核弾頭ミサイルによって国際都市ククモが攻撃され、翌4日、無数の小型単座戦闘艇に乗ったオオカマキリを従えた文房具の殺戮部隊が天空から飛来した。それはジャコウネコのスリカタ姉妹の大予言どおりの出来事だった――。宇宙と歴史のすべてを呑み込んだ超虚構の黙示録的世界。鬼才が放つ世紀末への戦慄のメッセージ。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

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虚航船団(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年02月13日

    作者は後にイタチ科惑星の“ファウナ”に、「ラッコ忘れた」と言ってゐるが、例へラッコもふもふが21世紀初頭に辛うじてあったやうな状態でも別にいいと思ふ。
     メタフィクションとして、選挙カーががなる人の名前らしきものが出て来る他、ホチキスが放つ針をカタカナに見立て
     ココココココココココ
    といふ表現が出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月15日

     本書が単行本で出たときに買ったのだが、積ん読になったまま幾星霜。
     宇宙を航行している大船団がある。その一宇宙船に船団司令部より指令が下る。使命は惑星クォール全居住民の殲滅。
     鼬族の人口爆発により彼らによる犯罪が頻発。特に凶悪な鼬族約千名を3度にわたり惑星クォールに流刑にして約千年。鼬族は惑星ク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月03日

    まずは読みきった自分を褒めたい。

    読書って、読者が本の世界に入り込むのがいわば暗黙のルールなのだが、この本に限っては本の世界が頭の中に押しかけてくる感じ。
    それが新鮮だった。

    二章は見ただけでうんざりしますが、地図を見ながら、鼬の勢力の変遷を想像したら楽しく読めました。

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    Posted by ブクログ 2012年07月30日

    神話→歴史→SFという歴史的成立過程を倒置し、気狂いだらけの異様な文房具たち、迫力すら感じる歴史書・通史のカリカチュアを経て、"神話"と銘打たれたブンガクのジョイス的極地に至るまでの密度の濃さは類例を見ない。序盤の教会の件以降、宗教的要素のまるで現れない第三部は、しかし"...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月23日

    大学生時代に読んで衝撃を受けた本。まだメタ的な仕掛けの有る本とかほとんど読んだことがなく、小説の自由さにフィクションの世界の広大さを感じました。

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    Posted by ブクログ 2012年01月31日

    なじ■
    登場人物は全員文房具、
    何十年も宇宙船で暮らし続けている為に
    一部を除き全員が気が狂っている。

    それぞれの文房具の擬人化具合が面白かったんですが、
    戦争に突入して以降とにかく文房具達が哀れで不憫で可哀想で
    仕方なかったです…
    しかしほんと面白かった…何度も味わいたくなる文章。
    ナンバリング...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月15日

    登場文房具の心情を細かく描いているのが素晴らしいと思った。
    小説を読んでこんなに圧倒されたのは初めて
    筒井康隆さんの小説の中で一番好きです

    ココココココココココココココココココ

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    Posted by ブクログ 2011年11月13日

    本でなければ味わえない楽しさがたっぷり。筒井作品のなかでも特に好きな一冊。漫画みたいな感じかな。ホチキスが印象的。ココココココココココココココ。

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    Posted by ブクログ 2011年02月09日

    「コンパス」や「ホッチキス」などの文房具の名で呼ばれる登場人物たちが、船団の中でいかにして狂っていったのかを描いた第一章。「オコジョ」や「クズリ」たち鼬族が、人間の歴史をなぞるように滅びに向かっていく第二章。文房具たちと鼬族との戦い(と筒井御大の執筆時の状況)を描いた第三章。500ページを超える長い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月05日

    人生を変えたといっても過言ではない本たちの一冊。中学の頃、小遣いをためて、純文学とかかれた赤い箱入り、黒い布張りの一冊を、「純文学ってなんや、SFやろ」とつぶやき、読みふけり、そこに描かれた世界にのたうちまわった。人は何を想像いや、創造してもよい。以降30年余、自分の思考の根幹をゆるぎないものにした...続きを読む

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