無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2023年01月29日
実験的な小説であるものの、最後まで読み通せるほどのおかしさや面白さに満ち溢れていて、今でも新鮮な、読み応えのある作品だった。
「虚人たち」は小説という形式のなかでもがく話だが、今作は世界そのものから脱出しようとするわけで、筒井康隆ならではの世界把握があまりにも独特で、かつ的確。現代社会と適応しすぎた...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月20日
筒井康隆の傑作の1つである。登場人物の自我からの脱出の顛末。自我同士の絡まり合いとぶつかり合いによる、時空がねじれ合うドタバタなのに、不思議と最後までするすると読めてしまうのはタイトルにも有るサンバをはじめとした音楽的リズムの賜である。20年ぶりに再読したが相変わらず新鮮。自我により世界が想いのまま...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月27日
とにかくすべてに必然性があって、一切の無駄がない。あるいはすべての要素が、まったく無駄に浪費されているように見える。それが筒井康隆の小説であり、エンターテインメントと純文学の融合ということである。特にこの作品は、その次元が高い。
すべてに意識的であるということは、なんて精度と密度が高く、息苦しいも...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月18日
この世界は以前自分がいた世界ではない――抑えようのない異和感に押され、「この世界」からの脱出を試みる主人公。情報、時間、空間からの束縛を断ち切って逃げ出すことはできるのか? …という大まかなストーリーはありながら、その脱出劇の解決が作品的ゴールかと言えば、そうではなく。スラップスティック的不条理世界...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。