寺山修司のレビュー一覧

  • 書を捨てよ、町へ出よう
    あぁ、これは....とんでもないところに入ってしまった。

    読んでいてそんな一言がもれてしまいます。
    説明ができません。判別不能で、誰かに「そもそも何が書いてあったの?」って言われたら、たぶん答えられません。
    時代駆け抜けすぎでしょ。つらつらと独特な文体で、独特な内容が張り巡らされています。困ります...続きを読む
  • 寺山修司青春歌集
    字余りが多いのが個人的に気になった。

    死ぬならば真夏の波止場あおむけにわが血怒濤となりゆく空に

    歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ

    見えぬ海かたみの記憶浸しゆく夜は抱かれていて遥かなり

    古着屋の古着のなかに失踪しさよなら三角また来て四角

    大いなる襷にわれは質問す空のもつと...続きを読む
  • 幸福論
    極めて難解。正直に申し上げて様々な文献の引用が多岐にわたり、ワタクシには十分理解が出来なかった。
    表面的かつ一般的な社会性を(処世術)・理性を考慮したり希望を持つことなく、深層心理に近いレベルにおいて正直に自己表現が出来ているのかどうかということなのか?
  • 書を捨てよ、町へ出よう
     寺山修二さんのお名前と、タイトルを見たことがあって、なんとなく手を伸ばした一作品です。
     限定カバーかなにからしく、緑色のカバー、銀色の文字でつらつらと表紙に中の内容らしいものが書かれているものでした。

     評論というのでしょうか。
     わたしにはちょっとむつかしくて、読んでいる途中で頭がぐるぐると...続きを読む
  • さかさま世界史 怪物伝
    偉人たちをぶった切ってちょいと見てみような話。
    特に差異というか、影の部分を取り上げて、世間とは逆の視点から読み解こうとしている。
    提示というよりは、ただ煽っているだけにも感じるけどね。
    反骨精神って、知識がなければ神風になるだけね。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    13/8/28

    課題読書。かの時代にこのような本が執筆されたことは素晴らしい。が、どうせならその時代に読みたかった。
    第四章の自殺への考察が興味深い、と感じるのは中二病だからであろうか。

    何にせよ、セックスと賭博について取扱過ぎ。
  • 幸福論
     わたしの幸福とは噛み合わなかった。けれど、随所に食いこんでくる痛みのようなものを感じた。ちなみに、「幸福論」という名前のつく本はこの世にたくさんあるようですが、わたしはこの名前の本を読むのは、これが初めてです。
     最初に「わたしの詩のなかには、いつも汽車がはしっている」とあるけれど、たしかにこの文...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    題名のインパクトで気になっていた作品。

    昭和という体験したことのない空気が全体に流れる。難しい言い回しや性的なことを書くのが格好いいとされていたのかな。

    最初の方はあまり興味を持てなかったが一点豪華主義と4章がおもしろかった。時代のズレのせいもあると思う。
    この写真の装丁は正直好みじゃない・・・...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    なんか、本屋で緑色の素敵な装丁だったので、購入!
    「書を捨てよ、町へ出よう」何故か知っていたこの一文。
    本のタイトルだったとは知りませんでした。

    とりあえず読後の感想としては、まとまったイメージというか主張はとらえられなかったが、
    若者ガンバレ!みたいな事が書いてあった気がします。
    平均化せずに一...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    約40年前の本なのに、サッカーについて記述してくれてるのがうれしい。あと、玉についての話が非常におもしろい。大きい方がいいそうですね☆
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    表現や引用が古いため、読みにくかった。しかし、書かれたのは50年前だが、庶民の悩みであったり考えていることは通じるものがあるのでは。日本人は果たして幸せになったのだろうか?成長しているのだろうか?と考えさせられた。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    20130202 ひねくれた大人。最近は居ない。そんなに若く死んだんだ!既に年上になった自分はどうすればいいのだろうか。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    タイトル詐欺は言い過ぎですが、、、
    この本で初めて寺山修司の世界を知ったので、正直タイトルとはギャップがありました。
    難解な文章ではないのに、読みにくかった。
    最後に読んだ巻末の中山千夏さんの解説でその読みにくさの正体がやっと腑に落ちた感じでした。
    うん、理解する必要はなくて、感覚で読む本だな、と。...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    タイトルは、知っているが
    映画も本も見ていなかった。

    100%理解する必要はない本 
    おそらく作者も「わかるよ」と言っている人はきらいじゃないだろうか?

    堕落するにも 気合とセンスが必要な時代は 大変だったろうな

    あぁ 銃を撃ってみたい そして死のう
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている
    マリーさんより、星の王子様が面白かったな。芸術系の学生と話しているとこの手の感覚を受けるときがあるし、私自身も、なんていうかそういうドツボにはまってんじゃないかと。ゾッ!私は誰の代理人なんだ!って話も、アフォリズム集で読んだことあったけど、こんな流れだったのね。同じく、ゾッとするね。
  • あゝ、荒野
    暴力から見出す愛のかたち。
    私の経験していないエキゾチックで濃厚な年代の東京を感じさせる文章。
    文学と言う見地よりはそういう感じでしょうか。。


    死亡診断書がバリカンの親父さんなのが謎ですが、どういうことなのでしょうか?
  • 寺山修司少女詩集
    漫画『バーテンダー』最終巻に出てきた、とある詩を求めて。
    ぱらぱらと詩集を眺めるのは何年ぶりか。目に止まったものだけじっくり読む。こんな読み方失礼でしょうか?
  • あゝ、荒野
    1960年代の新宿。暴力的で退廃的な匂いのする新宿新次と、どもりのせいで自分は愛されないと思いこんでいる大男のバリカンは、さびれたボクシングジムのボクサーとなった。新次と出会ったセックス依存症の芳子、スーパーの経営には成功したが性的不能者の宮木、大学の自殺研究会のメンバー川崎、孤独な老人・バリカンの...続きを読む
  • さかさま世界史 英雄伝
    この作者の本を最初に読んだのは
    書を捨てよ、町へ出よう でした。
    とりあえず圧巻されました。
    自分はあまりエッセイ読まないのですが最後までするする~と大変興味深く読みました。
    寺山修司、なる人を自分はあまり(と言うより全然)知らなかったのですが折り返しの人物紹介を見ると大変な方だったのだなあ...続きを読む
  • 幸福論
    優しさのある分、いつもの修司らしさである毒気に欠けるが、小さな幸せの見つけ方を教えてくれる一冊。数々の著書中、わりと女性向き。アラン、ラッセルなどいくつかの「幸福論」の中、椎名林檎のそれはここからのテイストであろう。