寺山修司のレビュー一覧

  • 書を捨てよ、町へ出よう
    寺山修司の想像力の豊かさと個性的な考えに圧倒された。この人めっちゃロックだなと思うと同時に、確かにと納得させられたり、ちょっとわかるなーと思ったりしてなかなか面白かった。ただ途中から少し冗長だったり、寺山修司の個性的な考えに慣れたりしちゃったのか飽きてきた。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    寺山修司(1935~1983 享年47)著「書を捨てよ、町へ出よう」、1975.3発行。町へは出かけますが、書は離せませんw。少年時代、トイレで「誰か故郷を想わざる」をハーモニカで吹いていたそうです。私も大好きな曲です。処世訓は畠山みどりの歌謡曲「やるぞ見ておれ 口には出さず~」。自殺紳士論で円谷幸...続きを読む
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている
    戯曲、という特殊性から
    目の前に舞台を想像しながら読みました。

    人間の汚い部分を引っ張り出した内容で
    胸がザワザワするような感覚。
    日常では決して表に出さない闇を
    目前に見させられているような気持ち悪さ。

    でも人間臭さがまた面白さであり、
    良いスパイスになっています。
    テンポも良く、語感を充分に...続きを読む
  • 幸福論
    寺山修司氏の1969年の著作を、1973年に文庫化したもの。
    『幸福論』というタイトル、小難しい表現で彩られた文章で、評論を読んでいるような気分にはなりますが、寺山修司氏らしい言葉遊びが随所に飛び出す、評論風な詩集ともいえます。
    幸福を感じるためには、こうしなさい、と、一応は教えてくれていますが、寺...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    刺激的だとかそういう面白そうなワードでちょっと話題になっていたので読んでみた。成る程、「クールな挑発の書」と形容されるに相応しい語り口だ。
    なんとなく若者向きかな…と思ったがしかし、やはり時代か。サラリーマンを平穏とか言ったり❨今のサラリーマンはブラック会社で命がけで働いているのに!❩、生活を切り詰...続きを読む
  • さかさま世界史 怪物伝
    世界史上の有名人たちについて寺山修司が記す一冊。
    寺山視点によって、寺山世界に偉人たちが連れ去られていくようで面白い。
    なんて鮮やかに、自分の世界に引き込むんだ。誘拐だこれは。
  • あゝ、荒野
    寺山修司を初めてしっかり面白いと思った。全編通して、薄汚さ、下世話さみたいなものの漂う上にストーリーが乗っかってる。どちらを楽しむべきなのかよく分からないけど、話が純粋に面白くてなんとなくでも楽しめた。結局何もかも曖昧で終わるのかと思いきや、きっちり決着がつけられていて、その描き方に脱帽した。
  • 家出のすすめ
    高校生か、大学生の頃に購入。
    親から自立するのが大人になる第一歩と考えていたんだな。ただ、家出まではどうか?と思っていたような気がする。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
     そういえば最近読んだのだった、と書き忘れていたのを追加。寺山修司である。
     僕が読んだのは緑色のカバーに朱色で印字されたシンプルなやつ。最近デザインが変わったらしい。
     タイトルが好きで、いつか読みたいとずっと思っていたのだけど、折よく機会に巡り合うことができた。表題作、君もヤクザになれる、ハイテ...続きを読む
  • あゝ、荒野
    だが新宿新次は村田英雄が嘘つきだということを知っている。「おまえの時代」というものなど存在しない。ただ「おれの時代」を奪い合うエネルギーだけがほんものなのだ バリカン健二 ども跛吃りの治し方 吃り対人赤面恐怖症 「歌による自己表現」「スポーツによる自己表現」皮膚の下で何かが唸るのを感じた 心なんて、...続きを読む
  • 寺山修司青春歌集
    「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」

    季節はもう冬だというのに,どうしようもなく夏を思い出す。

    普段は歌集なんて読まないので,よく分からないものが多かった。
    それでも読んだ瞬間,頭の中に広がる世界がどれも鮮やかで美しかった。

    「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげて...続きを読む
  • あゝ、荒野
    映画版のサブテキストとして参考になる部分は多々あった。しかし構成が破綻していると言うか、そもそもきちんとした構成を考えずに書いた作品らしいので、一編の小説としては、あまり評価できない。この小説からネヴィル・ブラザーズよくぞあれほどの名作映画が生まれたものだと思う。
  • ポケットに名言を
    ''ことばはナイフであり、時に薬である。
    ことばは比喩であり実体ではない。''

    ことばについて久々に考えた。
    ことばについて考えることは思考について考えることであり、世界について考えることであり、人生について、人について、概念について考えることだ。

    何を「名言」とするかはその人の価値観や歴史、生...続きを読む
  • ポケットに名言を
    本だけではなく、歌謡曲や映画からも出典があるのが興味深いと思った。
    ただ、幸若舞の一説を織田信長の名言として載せるのはいいんだろうか……?
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    安定、バランス、保守、平凡、そうじゃない世界に生きたいと思うけど、無理ですよ。もうすっかり骨の髄まで習慣の虜。自殺する資格さえ持てないわ。
    寺山修司さん初めて読んだ。さらっと読めるのに意味がまったく頭に入ってこないのはなぜ?私の想像力では追いつかない!!
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    街には沢山の発見と知識があるから本を読むより経験を積め~をつらつら書いてある自己啓発本かと思っていた。が、読み進めていくうちにハッとしてしまったり、寺山修司さんの考えに疑問をもったり、私にとって難しく感じたり、かなり頭を使った本だった。若者へ反社会精神の必要性を提示し、世をいじくってほしいように感じ...続きを読む
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    若者達に対する修司なりの啓発書かと思っていたら競馬の話で埋められていました
    時代が違うのでしょうか。今の若者は「生きる」という強い意思をエナジーとして生きてはいないと思う。安全嗜好なのでしょうか。書も捨てれないし、街にも出ない。だからこそ刺激的なものではありましたが、期待ほどではなかった。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    私にはちょっと難しかった。けれど、たまにすごく共感する部分があったりして、そういう瞬間が嬉しかった。
  • 書を捨てよ、町へ出よう
    【本の内容】
    あなたの人生は退屈ですか。

    どこか遠くに行きたいと思いますか。

    あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。

    必要なものは想像力だ。

    一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。

    書を捨てよ、町へ出よう―。

    とびきり大きな嘘を抱...続きを読む
  • 寺山修司少女詩集
    どうしても
    宝石を手に入れることのできないぼくが
    かなしい

    だが
    宝石を欲しがるぼくの心が
    もっとかなしい

    「宝石」