あゝ、荒野

あゝ、荒野

638円 (税込)

3pt

1960年代の新宿――。吃音と赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと建二と、少年院に入り早すぎた人生の挫折を味わった新次は、それぞれの思いを胸に、裏通りのさびれたボクシング・ジムで運命の出会いを果たす。もがきながらもボクサーとしての道を進んでいく2人と、彼らを取り巻くわけありな人々の人間模様。寺山修司唯一の、珠玉の長編小説。

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あゝ、荒野 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年03月31日

    映画鑑賞後の後追いですが、時代を現代に置き換えた映画版とあまり変わらない内容な事に驚いた。
    寺山修司がいかに現代的な(または普遍的な)感性を持っていたかということもあるが、地震などまさに今にリンクする事象も多く興味深く読んだ。
    また映画を観直したい。

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    Posted by ブクログ 2014年07月10日

    60年代の、ネオンの煌く新宿という荒野でたたかう人々の物語。直接的な場面が多かったのに嫌悪感なく読めたのは、彼らの中の闇に共感していたからなのか。「愛するために、愛されたい」主人公のラストにちょっと泣きました。

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    Posted by ブクログ 2013年01月04日

    群像劇。

    「モダンジャズの手法で書いた」と本人は言っているけれど。

    ポールトーマスアンダーソンの映画みたいな。

    それぞれが闇を抱えていて、それぞれの人生が交差する場所としてのリング。

    世の中に問題提起している感じがする。


    荒野。

    って、いいことばだな。

    バーのカウンターは、荒野。

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    Posted by ブクログ 2022年12月29日

    ボクシングの描写以外は退屈なとこが多い
    新宿シンジとバリカンのパートだけ読みたかった

    特に宮木パートが生々しくて苦手

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    Posted by ブクログ 2021年01月15日

    2021年、2冊目は、最近、プチブームの少し前の話題作シリーズ(菅田将暉主演で映画化されたため)であり、敬愛する寺山修司の作品(敬愛するとか言っておいて、今さらかい⁉️)。

    吃りと赤面対人恐怖症に悩む〈バリカン〉建二は、〈片目〉の堀口のボクシングジムの門を叩く。同じ頃、堀口はレコード店の前で、新宿...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月25日

    河出文庫版。烏が表紙のやつ。何年も積読やったんやけど、平成が終わる前に昭和の臭いしかしないこれを読み終えたぜ。
    この時代の新宿などわたしが知るはずないけど、路地裏なんかの換気扇の臭いがしてきそうな雰囲気。

    バリカンくんせつないなー。でもそれが彼の向き合い方で自己表現の仕方なんやな。
    バリカンくんと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月20日

    2017年10月の映画公開に合わせ購入。
    新宿を舞台にした生々しい昭和の香り。昔は新宿も薄汚かったのに、小綺麗になってしまった。ここに描かれた昭和が懐かしい。小説には出てこないけれど、コマ劇場前の噴水とか、昔の歌舞伎町を思い出した。何という小説ではないけど、昭和の新宿を生きた人たちの哀愁を感じる。寺...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月19日

    ネオン溢れる新宿という荒野。登場人物たちの心象風景としての荒野。
    45年経た現代にも荒野はあるのだろうか。それはどんな風景か。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    修司さんは変な人だ。考えてることが地球を一周してるよ。
    でもこんな綺麗な言葉で語られたら、なんか信じてもいいやって思えてくるんだよな。

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    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    若い頃の青臭さといったら目をそむけたくなる。夢や妄想で頭がいっぱいになって高揚したり落ち込んだり、心と体が同時に異性を求めて悶々としたり。
    「コンプレックスを抱えることは普通のことなんだよね」って大人の階段を踏み外しながらもちょっとずつ昇ってる今となっては微笑しながら言える。だけど10代20代の若い...続きを読む

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