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Posted by ブクログ 2011年08月14日
一番好きな作家。
正直文章自体は理系の自分には中々難しく、かなり読み飛ばしている部分もある。
けど、この人の書く文章には力学がある。秩序を前提とした「当たり前」の矛盾に立ち向かってるパワーがひしひしと感じられる。
私の詩のなかには
いつも汽車が走っている
だが私はその汽車に乗ったことがない
心を...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月20日
『私たちの時代に失われてしまっているのは「幸福」ではなくて「幸福論」である』として、肉体、演技、出会い、性、偶然、歴史、おさばらの周辺部の切り口を始めとして、小説、詩、哲学、歌謡曲を縦横無尽に引用しながら語る。とは言え「こうしたら幸福になれる」とは説いてはおらず、幸福論の実体に焦点を当てている。『ア...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月09日
“性”を扱ってる章がとても好きだった。性行為における「イク」という言葉の意味の面白さ(距離、何処に行くのか?)風俗嬢が口にする「遊んでいかない?」というセリフ(愛していかない?ではない)
自慰行為の想像力(僕は自慰って言葉が好き、自分を自分自身で慰めるって素敵じゃない、性的にだとしても)
二人で...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月08日
「私たちの時代に失われてしまっているのは、
幸福ではなくて幸福論である。」
哲学といっしょで、幸福そのものよりも(そんなものはきっとない)、どうすれば幸福か、なにが幸福かを考えて行動することのほうが大切、だと思う。
・書物の歴史性を、現在化していくおは、読者の肉体である。
→どういう肉体のコン...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月09日
幸福論は未来にしか存在せず。
アラン的幸福論による認識の転換、雨の日でも良い側面がある、などといった思考を無理に変えるような自己欺瞞ではない幸福論を。
その鍵はー想像力か?
幸福である事に対する理性的判断も捨て去る?
引用
想像力も、交換可能の魂のキャッチボールになり得たときには、幸福論の約束事に...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年03月03日
寺山修司の著作を読んだのは初めてだったのですが、とにかく引用が多いこと、登場する人物名が多岐に渡ること、文の表現や比喩、状況の描写などが独特であること、競馬の知識が皆無であること等から、その言わんとすることはなかなか理解し難かったのですが、彼の伝えたいことはその独特の文章から少しばかりは汲み取ること...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月13日
「幸福とは決して一つの状態ではないと知ったとき、『幸福になってしまったあと』などという言葉は失くなるはずである」
ジュール・ルナアルの言葉を思い出させる一文。
寺山修司は出会いを勧める。ときには家出を、変身を、快楽を奨励する。それは常に動的である。
「幸福の相場を下落させているのは、幸福自身ではな...続きを読む
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