寺山修司のレビュー一覧
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物語をつくる人の中には、ふたつの人間がいる。
ひとつのテーマを繰り替えし使うひと。
おんなじテーマは二度とつかわないひと。
寺山氏は、繰り返しつかう人であり、また、昔自分がつくったお約束をちょっとずつ替えていきながら、同じテーマを「完成」に近づけていくような人なのかもしれない、と思った。
いわゆるオ...続きを読むPosted by ブクログ -
寺山修司の自伝。
自虐的、かつ私小説に近い。
大げさな節が多く、
ややもすると鼻につくかもしれない。
しかし、寺山修司の作品を、
「書を捨てよ、街に出よ」を、
「身毒丸」を、
「田園に死す」を、
彷彿とさせる。
興味のある方は、時間と余裕があるときに。
読書@Story Terror CafePosted by ブクログ -
読んだので、とりあえずあげとく。
う~ん、戯曲の読み方が相変わらずよく分かってない私w
とりあえず一冊通していくつかの戯曲を読むと、寺山ワールドはいろんなモチーフが繰り返し出てくるんだなあ、と。って、リンゴ。
寺山修司と言えば私には、竹宮惠子経由でちょろっと知ったぐらいでしかないんすよね。(追悼漫画...続きを読むPosted by ブクログ -
解説にも書かれていますが、まさに「起こらなかったことも、歴史」なのです。
このエッセイ集を読みながら、
「あら、この寺山の歴史はきっと遡って造ったものだわ」なんて感じちゃったら最後、
貴方は既に寺山の芸術を作動させる装置の一つです。
お気に入りは『起さないでください』。Posted by ブクログ -
う〜ん、難しい。
僕にはきっと寺山さんの言いたいことの10のうち1も理解できてないのかも。
でも、途中まで投げ出さずに読めたのはどこかに魅力を感じているからなのか。
また時が経って読んだとき、その時は今より理解できるといいな。Posted by ブクログ -
毒舌の私も舌を巻くぐらい痛烈な風刺。
今頃、あの世でビシビシ痛がっていることでしょう。
ユニークたっぷりの言い回しで振り下ろされる言葉のムチ。
寺山修司にかかれば、エジソンだってキリストだって一撃です。
さかさまから眺めると、世界史はこんなにもおもしろいのだ。Posted by ブクログ -
彼の言葉はどうしてこうも不快なんだろう。
見たくないものを突きつけてくるからか?
抗うのはいいけれど、それをどこかで美化していて、
文章化することで虚構の世界で輝かせて。
本当はどうなの?虚構は虚構なの?真実が含まれてるの?
寺山さん、どうなんだよ。Posted by ブクログ -
私の精神の大半を形成している書物です。
寺山修司の幸福論です。この本は他の幸福論と一味もふた味も違う。
マッチ箱の中のロビンソン・クルーソー
肉体
演技
出会い
性
偶然
歴史
おさらばの周辺部
解説(佐藤忠男)Posted by ブクログ -
寺山修二デビュー。ハイ、遂に手に取りました、読みました。
ラスプーチン、写楽、サド侯爵、マキャヴェリ、モーゼ、ネロ、ダーウィン・・・etc
寺山的世界史上の有名人批評本。
寺山の名前は前から知ってたし、なんとなく気になってもいたと思うんだけど、食わず嫌いでずっと放置してた。
前に一度読んで見ようとし...続きを読むPosted by ブクログ -
後世に名を残した歴史上の人物や思想家,科学者などを取り上げ,さまざまな角度,とくに負の側面にスポットを当てて批評を加えていくというコンセプト.ニュートンやヒットラーを初めとして,モーセやら空海やらグリム兄弟やらと,もうありとあらゆる分野の人物が矢面に立たされてしまう.批評の内容はともかくとして,著者...続きを読むPosted by ブクログ