寺山修司のレビュー一覧

  • 寺山修司青春歌集
    2010/4/27購入

    ★胸病めば わが谷緑 ふかからん スケッチブックに 閉じて眠れど

    明日生れる メダカも雲も わがものと 呼ぶべし洗面器を 覗きいて

    遠き帆と われとつなぎて 吹く風に 孤りをほこりいし 少年時

    ★人間嫌いの 春のめだかを すいすいと 統べいるものに 吾もまかれん...続きを読む
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている
    どれもこれも名作。劇みてみたい。
    台詞とナレーターで、こんなにも情景を思い浮かばせるってすごいことだと思います。
    小説とも本当の劇とも違った、不思議な味のある作品。素敵。
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている
    寺山ワールドはドクドクしてていい。
    いつでも焼けて無くなってしまいそうな怪しさ。
    今度舞台を観に行くので楽しみです。
  • 寺山修司青春歌集
    多方面で活躍した作者の短歌集。
    純粋な思い、人生への不安。
    まっすぐに語られることばが胸にしみる短歌集です。
  • さかさま世界史 英雄伝
    この人の博識ぶりは「ポケットに名言を」で思い知らされたのだが、この本でもそれが如何なく発揮されている。
    誰でも知ってる著名人を独自の機知と切り口で論じた一冊。
    ユーモアがあって非常に読みやすい(政治家の評伝は少し辛かったけど・・・。政治に全く興味が無いので・・・)。
    偉人とはいえ探すと結構突っ...続きを読む
  • さかさま文学史 黒髪篇
    文豪達に、「女」を通して迫る。
    取り上げられている文豪を大して知らなくても非常に面白いですし、1人あたり10ページ程度と読みやすいです。
    文豪達の作品に「女」が投影されている事も有るので、また作品を読み返したくなります。

    0208-0211
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    天才詩人中原中也と女優長谷川泰子のロマンスの...続きを読む
  • さかさま世界史 怪物伝
    世界のありとあらゆる偉人を言葉でぶった切っていきます。ニュートン、ポー、ガンジー、ヒットラー、ランボー、空海、ダーウィン、etc・・・

    特にヒットラーの記事は秀逸。
  • 家出のすすめ
    土の匂いのする文章・・・というと妙かもしれませんが、少し不器用な感じ、けれどその語彙の面白さ、パワーにぐいぐい惹きつけられます。とくに竹本良次の薄暗さに(笑)。本当にどこにいらっしゃるのですか。
  • 誰か故郷を想はざる
    いいなあ。なぜか夏の暑い空気と田舎の夕暮れを思い出す。無骨だけどパワーのある文章、語彙のセンスに惹かれます。
  • 幸福論
    寺山修司に触れる
    理解できなくても共感できなくても
    ちょっとでも良いなと思うところを探す幸福

    そこを繰り返し読む幸福
  • 寺山修司少女詩集
    修司さんの詩集で一番好きな一冊。角川文庫の修司さんの本は、表紙が林静一のシリーズがいい。(私の持っているのは平成5年のものでした)
  • ポケットに名言を
    寺山修司が読んだり聞いたりした名言を
    自身の古いノートから選んでテーマ別に集めたもの。
    僕も昔、ユミのを真似てこういうのをHPでやってたなぁ。
    ちなみにこの本は
    最初は「青春の名言」という本を出して10年後に
    いくつかの名言の入れ替えを行って出し直したものらしい。
    その時々に自分にあった名言を選んで...続きを読む
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック
    ビブリア古書堂の事件手帖で扱われた作品の抜粋集。作品のいくつかはビブリア古書堂の事件手帖で扱われなければ再販すらされなかった作品もある。この巻は冒頭だけのものもあれば、丸ごと載っているのもある。ただどんな内容かを知りたいならば、いいだろう。
  • ポケットに名言を
    その言葉、文章、名言といつ出会うか。
    読み方、捉え方、噛み締め方は、日々刻々と変わり、自分自身も変わっていく。
    時として、名言を、あたかも全てが素晴らしいもののように、感じようとしてきたのかもしれない。
    ストンと心に落ちてくるものは、きっとその時の自分に合っているのだろうし、分からないものは分からな...続きを読む
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック
    『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場する本の原文が集められていて、いろんな本の入り口として触れるにはとても良い本でした。

    普段詩を読まないので寺山修司や木津豊太郎の詩を読めたのと、意外と読まないシェイクスピアに触れられたのがよかったです。
  • あゝ、荒野
    ボクシングの描写以外は退屈なとこが多い
    新宿シンジとバリカンのパートだけ読みたかった

    特に宮木パートが生々しくて苦手
  • 幸福論
    『私たちの時代に失われてしまっているのは「幸福」ではなくて「幸福論」である』として、肉体、演技、出会い、性、偶然、歴史、おさばらの周辺部の切り口を始めとして、小説、詩、哲学、歌謡曲を縦横無尽に引用しながら語る。とは言え「こうしたら幸福になれる」とは説いてはおらず、幸福論の実体に焦点を当てている。『ア...続きを読む
  • 誰か故郷を想はざる
    寺山修司さんの自叙自伝。言葉の文章の一つ一つを通して、想像力を掻き立てられ、情景が浮かんでくるようです。
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている
    定期的に読みたくなる寺山作品。厭世的で幻想的な空気が漂い、そんな世界観が好きです。戯曲なのでテンポ良くリズミカルな文体。かつて『毛皮のマリー』を美輪明宏&及川光博で観ました。美輪さんのマリーを再度観たいですが叶わないかな?
  • 寺山修司少女詩集
    寺山修司は詩、短歌ともに瑞々しく、抒情性に富むものだ。「時には母のない子のように」は歌がヒットしたとき母を失ったので心に沁みる。