平山瑞穂のレビュー一覧

  • エール!(1)
    作家6人による 30代女子お仕事アンソロジー。
    あー、よかったぁ。

    漫画家や通信講座の講師、プラネタリウム解説員
    ツアー・コンダクター、ディスプレイデザイナー にスポーツライターと
    馴染みがあるかといわれるとそうでもない職業だけど、
    結局、根っこは同じようなことで苦しんだり悩んだりするのだなぁと...続きを読む
  • 3・15卒業闘争
    『ラス・マンチャス通信』が好きな方におススメ!
    悪夢を見たような感覚。この世界に対する説明がほとんどないのに引き込まれて巻き込まれて心の奥に隠していたものをひきずりだされる感じ。
  • ラス・マンチャス通信
    5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとしたものに巻きつかれて読...続きを読む
  • ラス・マンチャス通信
    仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。
    ものすごい吸引力だ。
    わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。
    タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなことならもっと早く読め...続きを読む
  • シュガーな俺
    著者の実体験をベースにした糖尿病闘病&成長記。前向きなエンディングで◎。それにしても糖尿病とはなんと恐ろしい病気なんでしょう。俺も気をつけなくっちゃ。
  • 忘れないと誓ったぼくがいた
    ・・・予想外。久々に号泣しながら読みました。

    泣ける、と言われる恋愛小説は世の中にたくさんあるけど、
    結局、そこに描かれた何かが、それぞれの胸の奥にあるものに共鳴して触れた時、人は心を揺さぶられるのでしょう。

    そしてこの作品には私の「それ」がありました。

    どうにもならなくて、どうにかしたくて、...続きを読む
  • ラス・マンチャス通信
    日本ファンタジーノベル大賞受賞作。ガルシア・マルケスを代表としてた、いわゆるマジック・リアリズムといわれるジャンルに類する作品らしい。確かにリアルなんだが夢なんだか、此岸と彼岸の合間を行き来しているような、浮き足立った物語である。よって非常にあらすじが書きにくい。長編作品なのだが、ひとつひとつの章の...続きを読む
  • 忘れないと誓ったぼくがいた
    彼女が「消えていく」それも死ではなく、フェイドアウト。
    そして、人々の記憶からも消えている。
    僕は忘れない!と誓った。
    彼女がフェイドアウトしたときに僕の手元に残ったのは、忘れまいと必死綴ったノートとビデオ。

    現実にはないことだけれど、とにかく切なくて涙がでた。
    ハッピーエンドを期待したけれど、原...続きを読む
  • あの日の僕らにさよなら
    久しぶりの文庫本での読書。原題は冥王星パーティーとのことであるがそのタイトルでも良い。
    登場人物,エピソード、時間的経過、小説のボリュームがちょうど良くて気持ち良い。
    主人公の都築祥子、桜川と望月のキャラクターも好き。
  • エール!(2)


    お仕事小説アンソロジー
    「エール!」第2段

    ●職業:スイミングインストラクター
    作品名「ジャグジー・トーク」
    作者:坂木司
    キッズスイミングのインストラクターがスクール後に入るジャグジーでのトーク。子供に教えるには何が大切なのか?やはり子供が好きなことが必要みたい。

    ●職業:社会保険労務士...続きを読む
  • エール!(3)
    お仕事小説のアンソロジー。
    美術品輸送展示スタッフ、災害救急センター通信員、ベビーシッター、農業、イベント会社契約社員、新幹線清掃スタッフの6つの職業を6人の作家が描く。
    はじめましての作家さんが4人、ていうか原田マハさんと伊坂幸太郎さんしか知らない。農業の吉永南央さんの切り口はおもしろく、救急情報...続きを読む
  • エール!(2)
    お仕事小説アンソロジー第2巻。
    坂木司さんのスイミングインストラクターのお話が好きです。レッスン後にインストラクターである主人公たちがジャグジーに浸かってお話する場面が印象的でした。
    「明日も仕事がんばろ!」と思える作品です。
  • エール!(1)
    お仕事小説アンソロジー。
    大崎梢さんの漫画家のお話と、近藤史恵さんのツアーコンダクターのお話がすごく面白かったです!短編だから読みやすい。「エール!」は3巻まであるみたいなので、全部読んでみたいです。
  • エール!(3)
    憧れて手に入れた仕事にも嫌な事はある。
    こんな仕事辞めてやる!という仕事の中に、
    笑顔になる一瞬がある。
    生活の為に働くのだから割り切る、
    という考えもある意味正解だと思うし、
    この仕事が天職だと思っていたのに、
    向いてないって挫折する事も多分ある。

    大変そうだね、と言われる仕事に、
    笑顔で楽しげ...続きを読む
  • エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道~
    エンタメ業界の厳しさがよく分かる。売れている作家さんによるこの手の本を読むと、売れるものを書くのは簡単なことのように勘違いしやすいけれど、そういう方はやっぱり才能があるということなのだろうと再認識した。大変な職業だ。
  • エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道~
    本はあくまで商品の一つということを知る。小説家は書きたいものを書けるわけではなく、編集者の意向を考慮しなければいけない。
    著者の文章は自分には読みやすい。
  • エンタメ小説家の失敗学~「売れなければ終わり」の修羅の道~
    何ともやるせない恨み・辛みの羅列だな~…ってちょっと引きかけたけど、これがまたかなり的確な後悔論で(って何かよく分からん表現になってるけど)、実に楽しめる。少なくとも、前に読んだ”~億を稼ごう”とかよりよほど現実味があるし、創作と真摯に向き合う姿勢を強く感じる。そして、個人的にどちらの小説が読みたい...続きを読む
  • さもなくば黙れ
    舞台はコロナ禍後に変化した世界。

    私たちはマスクをするのに疑問を抱かなくなってきてそれがこの本の中ではバイザーも同じ立ち位置にいるような気がした。

    みんなができることをできないだけで少数派とひとくくりにしている世の中は今生きている世界にも嫌というほどあるのだろう。
    その中に飲み込まれたこともある...続きを読む
  • エール!(3)
    世の中には色々な仕事があるんだなぁと改めて思う。
    救急センターの電話は、読んでるだけで手に汗握りました。
    農業のゑいさんが、かっこよくて素敵でした☆こんなおばあちゃんになりたい(笑)
    あと、スプーンひとさじの砂糖、というメリー・ポピンズの歌の中の言葉が心に残りました。
  • エール!(1)
    どの短編も迷い悩みながらちゃんと自分の仕事に向き合ってる人が主人公で、読んでてとても羨ましく思った。こんな頑張って働いてたなぁとはるか昔を思い出して、なのにこんななってもたなぁと今の自分を儚んでしまう。