平山瑞穂のレビュー一覧
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5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとしたものに巻きつかれて読...続きを読むPosted by ブクログ
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仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。
ものすごい吸引力だ。
わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。
タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなことならもっと早く読め...続きを読むPosted by ブクログ -
・・・予想外。久々に号泣しながら読みました。
泣ける、と言われる恋愛小説は世の中にたくさんあるけど、
結局、そこに描かれた何かが、それぞれの胸の奥にあるものに共鳴して触れた時、人は心を揺さぶられるのでしょう。
そしてこの作品には私の「それ」がありました。
どうにもならなくて、どうにかしたくて、...続きを読むPosted by ブクログ -
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。ガルシア・マルケスを代表としてた、いわゆるマジック・リアリズムといわれるジャンルに類する作品らしい。確かにリアルなんだが夢なんだか、此岸と彼岸の合間を行き来しているような、浮き足立った物語である。よって非常にあらすじが書きにくい。長編作品なのだが、ひとつひとつの章の...続きを読むPosted by ブクログ
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彼女が「消えていく」それも死ではなく、フェイドアウト。
そして、人々の記憶からも消えている。
僕は忘れない!と誓った。
彼女がフェイドアウトしたときに僕の手元に残ったのは、忘れまいと必死綴ったノートとビデオ。
現実にはないことだけれど、とにかく切なくて涙がでた。
ハッピーエンドを期待したけれど、原...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりの文庫本での読書。原題は冥王星パーティーとのことであるがそのタイトルでも良い。
登場人物,エピソード、時間的経過、小説のボリュームがちょうど良くて気持ち良い。
主人公の都築祥子、桜川と望月のキャラクターも好き。Posted by ブクログ -
エンタメ業界の厳しさがよく分かる。売れている作家さんによるこの手の本を読むと、売れるものを書くのは簡単なことのように勘違いしやすいけれど、そういう方はやっぱり才能があるということなのだろうと再認識した。大変な職業だ。Posted by ブクログ
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本はあくまで商品の一つということを知る。小説家は書きたいものを書けるわけではなく、編集者の意向を考慮しなければいけない。
著者の文章は自分には読みやすい。Posted by ブクログ -
何ともやるせない恨み・辛みの羅列だな~…ってちょっと引きかけたけど、これがまたかなり的確な後悔論で(って何かよく分からん表現になってるけど)、実に楽しめる。少なくとも、前に読んだ”~億を稼ごう”とかよりよほど現実味があるし、創作と真摯に向き合う姿勢を強く感じる。そして、個人的にどちらの小説が読みたい...続きを読むPosted by ブクログ