ラス・マンチャス通信

ラス・マンチャス通信

594円 (税込)

2pt

少年時代の終わりの日、僕は姉を犯そうとする「アレ」を撲殺した。執着と断絶を繰り返す異形の家族のサーガを既存の枠組みを踏み越え、ガルシア・マルケスにも擬えられるマジックリアリズム的手法で描く壮大な物語。

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ラス・マンチャス通信 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年05月16日

    5章まであって主人公は「僕」であるが、5つの別の話だと言われても読めそうな気がする。5つの話のどれもが底が見えなくて怖い。何がどうなっているのかがわからなくて、漫然としていてそれでいて恐ろしい結末がありそうな・・・。取り立てて読まなくてもいい気もするのにいつの間にかじっとりとしたものに巻きつかれて読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月16日

    仕事が忙しくなって来たのに、睡眠時間を削って読んでしまった。
    ものすごい吸引力だ。
    わけのわからないものがたくさん出てきて、私はたぶん全ては想像できていないのに、何と言えばいいのか、そこから目が離せない。
    タイトルをどこかで見かけた時にちょっと気になっていた本だったけど、こんなことならもっと早く読め...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月09日

    日本ファンタジーノベル大賞受賞作。ガルシア・マルケスを代表としてた、いわゆるマジック・リアリズムといわれるジャンルに類する作品らしい。確かにリアルなんだが夢なんだか、此岸と彼岸の合間を行き来しているような、浮き足立った物語である。よって非常にあらすじが書きにくい。長編作品なのだが、ひとつひとつの章の...続きを読む

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    購入済み

    独特の文体

    2019年11月26日

    文体語り口が独特でこの作品の個性になっている。
    とっつきは悪いが魅力的ともいえる。
    ストーリーは比較的アップダウンが少なく進んでゆくが、最後が衝撃的。

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    Posted by ブクログ 2017年01月26日

    こいつは……、久々に……、

    病んでる文章に出会ってしまった。 ←褒めてる

    特に第一章「畳の兄」のパンチ力がスゴイ。
    二章くらいまではぞわぞわが止まらない。

    終盤、主人公が成長するにつれて
    行き場のない不安感は影をひそめますが
    不気味さは根底に流れ続けます。

    ぞわわ、ぞわわ(違)

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    Posted by ブクログ 2015年10月18日

    文体、世界観と衝撃を受けた作品。ザ・マジックリアリズム。
    物語は「僕」の実家時代から始まって、家を出されどこかの町で仕事についたり施設に入ったりと舞台はぽんぽん変わるが、歪なおぞましい世界はどこまでも広がる。
    どこまでも救いようのない陰鬱で痛ましい世界だが、くせになってひきこまれる小説。

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    Posted by ブクログ 2010年09月06日

    ガルシア・マルケスのようだとか言われてたけど私はチュツオーラやカフカ(城)を思い浮かべた。

    日本ファンタジーノベル大賞は本当に外れがない!

    どれもファンタジーの枠にとらわれすぎていないし、ぎりぎりの線で現実と手を結んでいるような感覚を覚えてとても好きです。

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    Posted by ブクログ 2012年05月26日

    ある少年の不思議な生涯を記した短編集。
    としか紹介できませんw

    わけのわからない物体が出て来て、抽象的な表現、謎が謎のまま物語が進むんだけど、そこに不思議な吸引力がある。
    読みやすいし理解しやすいのに、わけがわからないという奇妙な感覚に陥りました。
    この話はどこに向かってるのだろう?みたいな。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    森見登美彦先生大絶賛と書いてあったので。「アレ」としか書かれていない兄、確かにカフカ的幻想世界。オトナのようなコドモのような、ノーマルなようなアブノーマルなような。不思議、不思議。そして黒いよ、真っ黒で真っ暗。

    0

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