平山瑞穂のレビュー一覧
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誰からも忘れられてしまう少女。その少女に恋しながらも脳から抜け落ちるように彼女に関する記憶が削除されていく。絶対に忘れないと抱きしめたはずなのにその瞬間に彼女はいない。次第に追い詰められていく彼は彼女が消えてしまう事を防ごうと足掻き苦しむのだが・・・。
自分をいくら覚えて貰っても、次会った時にはす...続きを読むPosted by ブクログ -
文体、世界観と衝撃を受けた作品。ザ・マジックリアリズム。
物語は「僕」の実家時代から始まって、家を出されどこかの町で仕事についたり施設に入ったりと舞台はぽんぽん変わるが、歪なおぞましい世界はどこまでも広がる。
どこまでも救いようのない陰鬱で痛ましい世界だが、くせになってひきこまれる小説。Posted by ブクログ -
コダーイを知っている人がいるなんて考えたこともなく、音楽やクラシックが織り込まれたとはいえマニアックなところがマッチしてしまいました。立教大学社会学部卒業といった経歴も惹かれました。Posted by ブクログ
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私にとって今まで読んだことのない話でした。現実ではあり得ないけど、ふわふわ、透明感のある作品でした。主人公やあずさの心の動き、切なさが印象的。主人公のラストの選択もとても好きです。Posted by ブクログ
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不器用な女と男の不器用なラブロマンス。確かに展開は読めてしまうのですけど、逆に言えば安心して読めるわけで。こういうベタは嫌いじゃありません。Posted by ブクログ
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誰しもの記憶の中には初恋の棚があって,それは何者にも浸食されることがなく輝き続けるものなのかなと思う.
もうあの頃には戻れないんだよね(笑)
以下あらすじ(背表紙より)
桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を...続きを読むPosted by ブクログ -
記憶を辿る過程で、過去の自分の愚かさに気づいてしまうことは誰しもある思います。そうした時に何が救いになるのか、という話。
ミステリというには人物描写に寄っていますが、無理なく読み進められて後味も軽やかです。Posted by ブクログ -
ラジオで取り上げられていて、読みたい! と思ったけど、題名忘れ、苦労して(笑)見つけた本です。
ミステリーっちゃあ、ミステリーだけど、推理小説ではない。面白かったけど。Posted by ブクログ -
恋愛小説というか青春小説というか、こういう本嫌いじゃない。というか好きですね。
先日読んだ「青い約束」でも感じたことだが、あのときにこうしておけば違った道に進んでいただろうと思うが、じゃあ、それってどっちがよかったのだろうか?
こんな事は博打と同じでやってみないとわからない。右に行ったばかりにこんな...続きを読むPosted by ブクログ