残念ながらこの著者の本を読んだことはないので、自己分析についてはなんとも言えないのだが。
文芸志向の著者が、そちらのデビューが全く芽がでなかったため、エンタメの賞に応募したところ入選。
ところが、エンタメにはエンタメの売れるべき筋があって、それに馴染めない上に、中途半端に水に染まってしまったため
...続きを読むに、文芸にも帰れなくなった。
そんな感じなんだろうか。
おそらく、自分の描きたいものを表現できる筆力をお持ちであったことが「不幸」の一つなんだろうな。
自身も書いてらっしゃるように、おそらく、エンタメには向いてないのに、エンタメデビューして、評価されてしまったことが今に至っている。そこに徹することもできなかったのに、「書けて」しまった。そのくせ、文芸志向、かつ、読みたいものではなく読ませたいものを書くという芯を外すこともできなかった。
全く才能なければ、そんなところまで行かずに済んだんだろう。
そんな人は山ほどいるだろうな。
むしろ、同じ志向の人たちと、同人誌でも続ければ良かったのかもしれない。
漫画でも音楽でもそうだが、才能と努力だけでは生きていけない、本当に大変な世界であり、そこに挑戦されたことは、尊敬に値する。
後に続きたい人は、ぜひ読んでもらいたい。
つか、著作、読んでみよう。