平川克美のレビュー一覧

  • 喪失の戦後史―ありえたかもしれない過去と、ありうるかもしれない未来
    戦前、戦中、戦後。ニュースになるような事件や政治でなく、社会の雰囲気がどういう風に変わってきたのか、に最近興味があるかな。今の自分の周りの社会と比べてみて。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    まさに今、日本は転換期を迎えている。今こそ一度立ち止まって考えるべきときが来ている。中高生だけでなく大人にも、言葉そして考えることの大切さを問いている。超高齢化、少子化、貧困、格差社会、どれをとっても、その解決策は成長戦略では、ない。と。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    尊敬する内田先生が依頼した方々の中高生に伝えたい事の寄稿文。
    まさに言いたいことや、常日頃モヤモヤしてることが分かりやすく書いてあって、中高生に是非読んでもらいたいと思いました。
    平和を享受して大人(中年)になった私は子ども達や次の世代にも絶対残したい!
  • 路地裏人生論
     平川克美さん、1950年生まれ、初読みの方です。「路地裏人生論」(2015.6)を読みました。戦後の昭和を生きた者には懐かしく、そして納得のエッセイです。戦後の荒廃から「効率と生産性」で繁栄を得た一方で、そうでないものは時代の背後に押しやられ忘れ去られ・・・。私たちが失ってしまったものへの著者の落...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    鷲田清一氏の章を読んでいたら、涙が止まらなくなりました。白井聡氏の文章は痛快で、内容にも共感しました。中高生には、この二つの章は難しいかな。でも、読んでほしいなと思う本でした。大人にもおすすめです。
  • 言葉が鍛えられる場所
    「言葉」についての感性が磨かれる一冊。
    普段は意識せずに使用している言葉の深さと限界を感じることができる。
  • 転換期を生きるきみたちへ
    本書は『街場の憂国会議』、『日本の反知性主義』に続くシリーズの3冊目。なぜ本作が編まれたかについては「まえがき」を読めば一目瞭然、これまでと違うのは「中高生を読み手に想定」したこと。
    若い人たちに向けた「贈り物」であるところのこの本を、「中年の危機」当事者である私も読ませていただいた。伝えなければな...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    内田樹『身体に訊く』-言葉を伝えるということはどういういことか
    加藤典洋『僕の夢』-中高生のための「戦後入門」
    高橋源一郎『表と裏と表』-政治の言葉について考える
    平川克美『人口減少社会について根源的に考えてみる』
    小田嶋隆『13歳のハードワーク』
    岡田憲治『空気ではなく言葉を読み、書き残すことにつ...続きを読む
  • 僕たちの居場所論
    この三人の鼎談とあらば読まずにいられないと手に取り。
    最初にこの本を読むに当たって押さえておくべき場所についての解説がありますが、確かにそれを踏まえて読みだした方が入りはスムースかと。
    とはいえ正直言うと私は、最初の方「おっさんの内輪話」にしか感じられず(失礼)中々お三人の語りのペースに馴染めません...続きを読む
  • 言葉が鍛えられる場所
    本書はご本人曰く、初の「文芸もの」。
    「言葉」が隠蔽しようとしているものが何であるのかについて。
    「言葉」に強いこだわりを持って、紹介された何篇かの詩や言葉。
    「ここで取り上げた詩作品の素晴らしさを読者と共有できるだけでも、この本を著した甲斐がある」とまえがきにあったけれど、共感したり、「国境を越え...続きを読む
  • 僕たちの居場所論
    興味深い対談集でした。居場所にかこつけて、三者三様に言いたいことを言っているだけといえばだけだけど、その内容がいちいち面白いから、対談集はあまり好きじゃない自分の嗜好からしても、味わい深いものがありました。師匠の存在を受けて人生二度目の脱皮をする、ってのはなるほどって感じですね。それが出来てないから...続きを読む
  • 僕たちの居場所論
    今までの内田樹さんの印象が変わりました。会話を拾いつつ、冷静にコメントしているようにも受け取れます。
    氷山の一角の評価の話に賛同します。
  • 一回半ひねりの働き方 反戦略的ビジネスのすすめ
    とてもいい内容の本だったと思います。
    著者の第1作である『反戦略的ビジネスのすすめ』の
    改訂版的な内容です。
    2004年の本だそうですが、今の課題や世間的な
    問題もそのままあたっているし、なんといっても
    ビジネスマンとして、リーダーとして非常に大事な
    矜持がかかれてあると思います。
    私自身もしんどく...続きを読む
  • 「あまのじゃく」に考える 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず
    平川さんの最近の考えを凝縮したような本。タイトル、装丁、ともにいい。いろんなことに対して見方を変える、ということは言い古された表現のように思えるけど、平川さんの言う「あまのじゃく」という生き方は、もっと洗練されている。
  • 「あまのじゃく」に考える 時流に流されず、群れをつくらず、本質を見失わず
    「なにかのためではない大切なこと」。効率とか利益とかだけで測れない大切なものを持つひとたちがいる街は、どんなにさびれても、やっていけるという。平川氏はこの本でたくさんのことを述べているが、通底しているのは「本当に大切なものはビジネス的な価値観〜効率や利益〜では測ることができない」ということ。これを様...続きを読む
  • 路地裏の資本主義
    社会に関心が出始めたころにはもうこんなふうな社会になっていた。でも、平川さんみたいに、一貫していまの社会が進んでいる方向に「やさしく」疑問を呈してくれるひとがいるのは、ほんとうに心強い。過激じゃないところも、また好きやねんな。
    字が小さくて中身はたっぷりあるように見えるけど、それでも読むのがぜんぜん...続きを読む
  • グローバリズムという病
    この本に書いてあることのすべてが真実かどうかはわかりませんが、今の世界のあり方、日本のあり方、日本の立ち位置を考える上では、役に立つ本でした。

    国民国家と株式会社の関係、家族構成と組織構成の関係など、いろいろと示唆に富む記述が多かったように思います。

    著者が理系の人ということもあってか、理系...続きを読む
  • グローバリズムという病
    グローバリズムとグローバリゼーションの違い、などということ、今まで考えたことありませんでした。
    グローバリズムは収奪のハイブリッドシステム…なるほどなぁと。
    何だか結局よくわからなかった安倍総理が、どこを見て経済政策をしていたのかよぉくわかりました。国民生活などに目を全く向けてなかったんですね。そり...続きを読む
  • 路地裏の資本主義
    大量生産、大量消費社会についてはすでに多くの人が疑問をもっている。自分もそう感じている1人ではあるが、そうしたものを生み出していた。
    人は欲をもっていて、それは好奇心であり、尽きることはない。
    競争戦略、経済成長、集団的自衛権など、これからもそうした成長戦略のために前に突き進むのだろう。
    その一方で...続きを読む
  • グローバリズムという病
    書いてあることの全てに同意してしまう。

    「法人税やら優遇制度やら国内の事業環境が悪いと主張して日本を出て行った会社は二度と戻ってくるな」、これをはっきり言う人が居ない事にイライラしてたんだよね、はっきり言ってもらってすっきり爽快。