平川克美のレビュー一覧

  • グローバリズムという病
    グローバリズムとは何なのか?
    世界がグローバル化している&国際的な取引が当たり前になってきていると言うならば、古代の時代から、人はグローバルを目指して商売をしてきているはずであり、それがなぜ今ここまでクローズアップされ、声高に叫ばれるのか不思議で不可解だったが、その疑問に答えてくれる本だった。
    日本...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    グローバリズムという資本主義レールの目先にあるものに向かって進んでいた自分としては最初の数ページは腹オチせず読み進めるのに躊躇したが途中からこの本の目線はもっと先にあることを気がつくとぐんぐん引き込まれた。自分が去年体験した一連のボラ活動などの経験とこの本の中に出てきた2名の20代が言っていた言葉が...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
     腰巻きに「おじさんと若者が,ゆるゆると日本の未来を話し合ってみました…」と書かれていますが,そのとおりのシンポジウムの記録でした。
     ただ,話されている内容は,立ち位置がしっかりしていて,しかも包容力もある話で,とても好感が持てました。
     グローバル化と国民国家とは両立できない…とすると,わたした...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    自由な競争こそが正義で、これこそが人間にとって幸福な社会の実現とするネオリベラリズムに対抗する「ポストグローバル社会」のありかたを考えるシンポジウムのまとめ本。人材や産業の育成をかえりみず、低コストを求め、中国、インドネシアと畑をかえ短期成果に執着するグローバリズムは、資源が無限であることを前提とし...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    授業でもグレーバル社会の問題点について触れた文章を読んでいたせいもあり、「脱グローバルというタイトルにも惹かれて、この本を読んだ。非常にまっとうな意見だと思う。実現させるのに時間がかかるだろうが、日本の進むべき道はこの方向だろうと思わせられる。
    どうしてこういう考え方が主流にならないのかな?金が儲か...続きを読む
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    日本の未来を考えるために、参院選を前に読んで良かったと思う。「でもどうせこの閉塞感は変わらないんだろうし…」なんて気分でいましたが、これを読んだら、まだまだ可能性のある未来は切りひらけるかな?と希望がもてました。その「可能性」は、アベノミクスに代表されるようなものとは全く別のものだけれど。まだ手遅れ...続きを読む
  • 経済成長という病 退化に生きる、我ら
    一読するとわかるが本書はけして経済学についての表面的な戦略や批判の書ではない.
    継続的な経済成長を目指すことを日本全体が当たり前と考えていることに疑義を唱える.著者の言うとおり数値的に無限の成長などありえないのである.
    今の社会は成長期ではなく,成熟期に達した社会であると著者は言う.自然の流れとして...続きを読む
  • 移行期的乱世の思考 「誰も経験したことがない時代」をどう生きるか
    「経済」というジャンルで一括りにできるかどうか。
    現在の我々が置かれた状況では「経済」はいかに生きるかという「思想」と分かちがたく結びついている。

    人口の減少、ものづくりから金融・情報サービスへの経済の移行、新自由主義経済の破綻と不均衡…

    様々な問題があるがそれらは根本的にすっきりと解決できるも...続きを読む
  • 移行期的乱世の思考 「誰も経験したことがない時代」をどう生きるか
    資本主義は原理的に「成長病」の呪いから抜け出すことができない。マッチョな人は本当に「勝ち負け・成長・向上心」が好き。勝ち負け以外の価値観を日本は世界に先駆けて見つけるべきでは。と考えさせられる一冊。
  • 経済成長という病 退化に生きる、我ら
    読み応えのある、とても、味わい深い本でした。

    著者と全く同い年(青年から熟年まで、高度成長時代と低成長の時代を生きて、今や「成長の限界」を感じている世代)なのと、大学違えど工学部出身でありながら、エンジニアではなく、ビジネスの世界に身を置いて来たので、言葉に出来ない何かの共通項があるのか、本書の内...続きを読む
  • 経済成長という病 退化に生きる、我ら
    友人のtu-taさんのブログを見て、読んでみようと思った一冊。

    一言でとても読みやすい本だった。
    平易に書かれていたというのではなく
    自分のような一般人がうまく言葉に表せない今の世の中のモヤモヤや
    クエスチョンマークを書き示してくれたような感じがする。

    例えば、

    「果たして、消費資本主義に浸か...続きを読む
  • 一回半ひねりの働き方 反戦略的ビジネスのすすめ
    序章でいきなり「ビジネス書は面白くない(短期的な成功の秘訣については書かれていても、長期的な成功の意味については目を瞑っている)から読まない」と言い切る平川さんの歯に衣着せぬ言葉が心に刺さる。
    私にとって大切なビジネス本の一つになりました。
  • 一回半ひねりの働き方 反戦略的ビジネスのすすめ
     平川氏というと実業家であり、現在は隣町珈琲店という喫茶店を営んでおられるとか。内田樹氏の小学校からの親友で、その関係で俺も本を手に取るようになった。

     何冊か読んではいるんだけど、内田氏ほど「おぉ」と感心する派手さはないと思っていたんだけどね。

     今回読んだ本書は、「おぉ」といろいろ考えさせら...続きを読む
  • 撤退論
    内田の依頼に応じた識者たちが人口減少の日本の撤退論を語る。



    それぞれある意味好き勝手に持論を書いている。

    これをここでまとめても意味はなかろう。

    自分の思う「撤退論」を書くことにする。

    識者の意見に影響を受けつつ。



    人口減少は先進国共通の現象であり、これを避けることはできない。

    ...続きを読む
  • 撤退論
    各界の著名人から内田樹氏が撤退について執筆を依頼し、まとめたもの。各専門分野からの種々の視点でどう考えているのかが分かり面白い。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    面白かった〜
    30代から70代の、それぞれ生業が違う著者による寄稿集。
    世代によってか、なんとなく色が分かれてたのがまた興味深い。
    引用してるデータはもちろん、参考文献が結構かぶってるのも興味深かった。
    対象読者である大学生の知り合いに贈りたいし、こういうテーマについてよく話す友人にも読んでほしい。
  • 撤退論
    資本主義的な競争では敗北した日本だが、現状はまだ物価が安くて住みやすい状況にあると思う。
    経済的な敗北を敗北と思わずに、実質的な豊かさを手に入れられる社会を作れるかが課題。
    私有から共有へ、共有する資産を豊かなものにしていきたい。
  • 撤退論
    以前、立ち止まって交通整理することが必要ではないか、+はわかりやすいけど-が評価されにくくて敬遠されるというようなブログを書いていたので非常に興味深い題材でした。
    いろんな人が寄稿しているので中には読みにくいものがあったり、何を言ってるのか、何が言いたいのかがよくわからない人もいたけど、いろんな考え...続きを読む
  • 撤退論
    内田樹さんの寄稿の依頼文をネットで読んで「撤退論」を手にした。岸田総理らの相変わらずの成長「必至」論は具体策も展望も欠くが、国民の側に立つはずの経済学者金子勝さんでさえ成長を説く。なんで目をつぶっているんだろうかと思う。
    16人の中では初めて知ったユウヘイキョウさんのプランBがよかった。探して読んで...続きを読む
  • 街場の平成論
    平成元年は1989年、「ベルリンの壁」の撤去が始まった年であり、その後の東西ドイツ統一、ソ連を含めた東側陣営の崩壊、東西冷戦の終結へと向かっていく最初の年であった。また、この年の12月29日には、日経平均株価が38,915円の最高値をつけ、バブル経済の絶頂を迎えている。この年が絶頂であったということ...続きを読む