平川克美のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それで...続きを読む
  • 株式会社の世界史―「病理」と「戦争」の500年
    めちゃくちゃ難しすぎて半分も理解できていないだろう。
    使う言葉、扱う歴史のレベルが高いためそもそも話に入っていけなかった。

    株式会社の歴史、株式会社の病(起源からしても病が起きざるを得ないような形態であること)、株式会社の未来について順に語られる。

    社会的道義に反することをしてまでも投資家のため...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。
  • 株式会社の世界史―「病理」と「戦争」の500年
    <目次>
    序   株式会社という幻想共同体
    第1部  株式会社の500年~その歴史
     第1章  ヴェニスの商人の時代
     第2章  東インド会社の設立
     第3章  複式簿記の発明
     第4章  『国富論』とアメリカ合衆国の誕生
     第5章  株式会社の蘇生力
    第2部  株式会社の「原理」と「病理」~コーポ...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強...続きを読む
  • 言葉が鍛えられる場所
    まだ自分にはここに書かれている詩たちを理解するのは難しい感じがした。

    でも、「伝わらないところで言葉が鍛えられる」というのは、なんだか納得できるような気がした。
  • 僕たちの居場所論
    才能はフォース。最大限に使えば簡単に成功出来るかもしれないけど、出来るだけ使わずにしのぐ。親の遺産みたいなもの。

    人間は聞きたい言葉を聞く、天籟。
    その意味は天から降ってくる音、それは倍音ではないか。

    長男は師匠がいない。社長が多い。

    女は今日で終わりでも良いと言う感じで来るから強い。
  • 僕たちの居場所論
    内田樹、平川克美、名越文康という気心の知れた三人が、「居場所」というテーマからはじめてさまざまな話題について自由に論じあっている本です。

    平川は荏原中延に喫茶店を開き、名越はそこの常連客となっています。一方内田は、自宅を兼ねた道場「凱風館」で武道の指導をおこなってきました。本書では、彼らのこうした...続きを読む
  • 経済成長という病 退化に生きる、我ら
    経済成長ありき、だけでは今後日本は行き詰るだろうという、著者の言いたいことの芯はぶれてないと思うが、どうにも煮え切らないようにも思える。では日本人はこれからどう生きていけばよいのか、対策や処方箋といったものが欠如しているせいかもしれないが、エッセイのように感じたことを述べて終わっている。著者もそれを...続きを読む
  • 街場の平成論
    内田先生の編纂である『待場』シリーズでの平成論
    平田さんの日韓の関係の話。
    白井さんのポストヒストリー(歴史の終わり)について
    の2編が面白いと思いました。
    釈さんの宗教論。宗教の多様化、多元化についても面白い
    と思いましたが、論としてはちょっと疑義があるというか
    そんなことできるのかなあとの思いに...続きを読む
  • 街場の平成論
    限られたページ
    限られた枠組み
    の中で語られる「平成論」で
    あるがゆえに

    もうちょっと 読み進めてみたいな感
    もうちょっと 論考を進めて欲しいな感
    が 出てきてしまう

    それでも
    鷲田清一さんの
    「小さな肯定」論は
    かなり面白く読ませてもらいました
  • 街場の平成論
    9人の識者により、各テーマについて「平成」をまとめたもの。
    編者が冒頭に指摘したように、統一的理論があるわけではなく、読後感はもやもやとしたものであるが、個々の論考は短く読みやすい。
  • 路地裏の資本主義
    路地裏の喫茶店から見つめる独特の視点からの世間への考察。安倍さんのつぶやきを聞いてしまったというくだりが面白かった。会社もそうだが、偉い、偉くないというのはなくて、役割と認識すべきなのだろうなと改めて思った。そうでないと、民主主義とは呼べないだろう。
  • 言葉が鍛えられる場所
    人類は言葉なんてなくても生きていけるが、様々な言葉を生み出し世界を分節していった。今我々に必要なのは言葉のもつ温かみなのかもしれない。
  • 路地裏の資本主義
    【由来】
    ・おっかさん用に借りたものだが、面白そうだったので。

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】
    ・サラリと読んでみたが、行き詰った資本主義、身体性を失った貨幣、モースの贈与論なんかをポイントに配置しながら、日本的な経済の営みなんかも振り返りつつ、考えながら語る、という感じの内容...続きを読む
  • 僕たちの居場所論
    3人の対談として読むので軽くていい。
    会話の中で流れついていくいろいろな話題が面白い。
    以下印象に残ったことなど。
    ・グローバルという視点の元に、均一の基準で比べられる大学。
    個性や理念は問題にされず、
    数値化できるもので誰にでもわかるようにならされる。
    結果、ランクの低い大学を淘汰し、補助金を分配...続きを読む
  • 言葉が鍛えられる場所
    詩というものにふれたことがない。言葉を徹底的に削ぎ落とした詩が俳句なんだと思っているが、そういう概念みたいなものを考えるだけで、そういったたぐいのものにほとんど関心を持ったことがない。そんな人間に詩の解説をされても、よくわからないというのが本音ではあるが、この作者が言葉を紡ぎ出す時にどれだけ考えて書...続きを読む
  • 転換期を生きるきみたちへ
    もうこういった言説にほとんど共感を感じなくなってしまったなー。「現状は危機的だ」「政府はこんなにあくどい」みたいなのって、「ほんとにそうなの?それを示す証拠は?」とまず思ってしまう。

    まあ内田センセイの七色のロジックを楽しめるという点では面白い。
  • 脱グローバル論 日本の未来のつくりかた
    日本の株式会社化は今も着々と進んでいる。
    「選択と集中」というプロパガンダに煽られ、私たちは次々と国に大事な物を手渡している。

    その結果がどうなるのか、私は今から非常に楽しみにしている。