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もっとも広く世界で採用された資本主義だが、今や穏健で理想的なシステムというより、格差を拡大させながら、地球規模で迷走し始めた暴力的な収奪システムに変貌しつつあると言えよう。資本主義は何処へ行こうとしているのか。それとも、資本主義に代わりうる経済システムが構想されるのか。実業家・大学教授・文筆家としての顔だけではなく、今年から喫茶店店主としての顔も持つ著者が、商店街や路地裏を歩きながら、身近な経済を通してわたしたち現代社会の問題点と将来のあり方を考察していく。コラムニスト・小田嶋隆氏も「縁の結び目が金の繋ぎ目! 路地裏経済の再生を考える快著」と絶賛!
平川克美(ひらかわ・かつみ)1950年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。リナックスカフェ代表のほか、声と語りのダウンロードサイト「ラジオデイズ」代表も務める。2011年より立教大学大学院特任教授。主な著書に『グローバリズムという病』『小商いのすすめ』ほか。
Posted by ブクログ 2015年01月19日
社会に関心が出始めたころにはもうこんなふうな社会になっていた。でも、平川さんみたいに、一貫していまの社会が進んでいる方向に「やさしく」疑問を呈してくれるひとがいるのは、ほんとうに心強い。過激じゃないところも、また好きやねんな。
字が小さくて中身はたっぷりあるように見えるけど、それでも読むのがぜんぜん...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月22日
大量生産、大量消費社会についてはすでに多くの人が疑問をもっている。自分もそう感じている1人ではあるが、そうしたものを生み出していた。
人は欲をもっていて、それは好奇心であり、尽きることはない。
競争戦略、経済成長、集団的自衛権など、これからもそうした成長戦略のために前に突き進むのだろう。
その一方で...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月02日
家制度と経済システムの合致はとても面白かった。エマニュエル・トッドも名前は知っていても中身まではなかなか、、
1960年頃の日本はそれはそれは面白い時代だったのだろう。なぜなら現システムのまさに理想型だったのだから。あの時代を経験してきた人々が、あの輝きをもう一度!と泥沼に嵌まっているのがいるのが今...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年11月03日
一貫してグローバリズムと新自由主義経済の問題点を暴き続ける平川克美さんの新書。そもそも資本主義とは?株式会社とは?貨幣とは?といった経済の基本に立ち戻ってその問題点を探っていくと、その歪みが現代に至って大きく現出してきたことが分かる。アベノミクスという怪しげな造語に踊る日本はいったいどこへ向かうのか...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月29日
著者単独の書籍は2冊目。資本主義と株式会社の
終焉を唱えて、今後の成長しない世界にどのように
経済を考えるか。グローバリズムではなく半径1キロ
以内の経済。収奪システム・貨幣経済ではなく
贈与経済にというテーマ性。
少し夢見がちなテーマかと思っていましたが。
もしかしたら本当にこういうことを目指すこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月28日
【由来】
・おっかさん用に借りたものだが、面白そうだったので。
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・サラリと読んでみたが、行き詰った資本主義、身体性を失った貨幣、モースの贈与論なんかをポイントに配置しながら、日本的な経済の営みなんかも振り返りつつ、考えながら語る、という感じの内容...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月23日
人間の欲望というものは、強弱や濃淡はあっても、誰にでも同じように潜んでいるものです。人間が社会生活を、営むことができるのは、この欲望を騙し騙し使うということを覚えたからではないでしょうか。規矩とは、己の内部の正義や倫理の名前ではなく、己の欲望に対して自らその使用を禁じるということに他なりません。
な...続きを読む
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