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世界は今、「お金とテクノロジー」に支配されきってしまった感がある。そんな中で、著者の省察では、「日本は、誰も経験したことがない時代」に突入した。どういうことかというと、まず、人口が減少を始めた。このことは、経済という観点から見れば、右肩上がりの経済成長は見込めないということを示し、したがって、日本としては、「経済成長のない未来」を考える必要に迫られた。また、その経済成長にともなって運営される筈の、民主主義ということにも、見直しをせざるを得なくなった。さらには、いつになったら解決するのかわからない、「フクシマ」という問題を抱え込んだ。これらはいずれも、「解き難い問題」であり、それを含んだ未来を我々はいかにして肯定的に考えてゆくべきなのか。これまでの著者の問題意識を総覧した、「平川克美への入門書」というべき一冊である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年05月31日
平川克美さんの研究分野である経済とはちょっと反れて、「移行期的混乱期」における思考法を主に取り扱った本。
テイストは違っていたが、かなりおもしろかった!心に残る文章が多かった。
ものごとを悪い意味で「わかりやすく」してしまう「縮減」という言葉がキーワードやった気がします。それを頭に入れて、次元を上げ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月10日
原発関連の話かと思ったら、そうではなくて成熟した日本社会こそが今、移行期的乱世にある、という。人口減少が未曾有だとか資本主義の限界とか言われてるけど、その解を具体的に生み出せない。著者は二項対立的に「解決」することに疑問を呈している。経済成長を求めず、縮小均衡を図ろう、と。人口が減る中での経済成長と...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月03日
自分がよく読んでいる内田樹氏のご友人。
自分が都市計画制度を所管している時代には、経済界、大臣などの政治家から厳しく規制緩和を求められ、併行して、経済学者からも厳しく叱責された。
なんとか自分なりにかわしたり、つじつまを合わせてきたが、この低成長時代が20年も続き、欧米とも経済の調子が悪...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月03日
「経済」というジャンルで一括りにできるかどうか。
現在の我々が置かれた状況では「経済」はいかに生きるかという「思想」と分かちがたく結びついている。
人口の減少、ものづくりから金融・情報サービスへの経済の移行、新自由主義経済の破綻と不均衡…
様々な問題があるがそれらは根本的にすっきりと解決できるも...続きを読む
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