井伏鱒二のレビュー一覧

  • ドリトル先生アフリカゆき
    最初は人間相手の医者だったが、オウムと話をしている時に他の動物の言葉も学習すれば話すことができることを知り、それから動物の医者になった。
    ドリトル先生はたくさんの動物の治療をしたので世界中の動物たちに知れ渡ることになり、アフリカのサルたちがたくさん流行り病に侵されており助けを求められる。
    そこからア...続きを読む
  • 太宰治
    井伏鱒二と太宰治
    お互いの
    人間性や関係性、
    距離感、空気感が
    垣間見える
    太宰治が自殺してしまった
    という事実が悲しい
    三省堂名古屋本店の
    中公文庫在庫僅少フェアにて購入
  • ドリトル先生航海記
    動物語が話せる獣医(もとは医者)のドリトル先生。彼は沼のほとりのパドルビーに1人で住み、庭には動物たち自身が秩序をもって生活する動物園があります。これはドリトル先生シリーズの第2巻で、ドリトル先生の助手になったトミー・スタビンズの語りで物語は進みます。
    知ってはいたけれど、読んだことはなかった児童書...続きを読む
  • ドリトル先生アフリカゆき
    難しい小説を読もうとして、最後まで読みきれず終わる事がよくあります。
    それならむしろ、こういうやさしい本から読書するのがよいと思いました。
    短い時間で夢中になって読みおえました。

    ドリトル先生の力で、世界中に蔓延する疫病なくしね欲しいです。
  • 厄除け詩集
    はじめの「なだれ」からノックアウトされた。井伏さんといえばわたしにとって、ドリトル先生に出てきた前後どちらにも顔がある生き物を「オシツオサレツ」って名訳した人。詩もこんなにすばらしかったなんて。そしてこのタイトルのセンス。おまもりにします。
  • ドリトル先生航海記
    これは傑作。センスオブワンダーに溢れてるし、その描写がいちいち美しい。短い1文にもハッとするフレーズがあちこちにあるのだが、水族館に捕まってしまったフィジットの妹クリッパが故郷、憧れの海を思い出す場面が特に素晴らしい。「すてきな、ひろびろとした、なにもかもすがすがしい、わが家のような海!貿易風がおこ...続きを読む
  • ドリトル先生のキャラバン
     ピピネラはフェミニストだなと、子供のときは言葉を知らなかったけど今読んで分かった。オスだけが綺麗に鳴いて出世する世の中で、行儀悪いと同種のメスに叱られながら歌の練習をした。そして歌が彼女の人生(鳥生)を変えてきた、オペラの主役にもした。
     ピピネラの半生と鳥の歌のオペラの描写を含む「キャラバン」は...続きを読む
  • 太宰治
    師として友として二十年近くにわたり交友があった井伏鱒二。太宰治との思い出や彼の作品解説などを収録。また井伏の没後に節代夫人が語った「太宰さんのこと」を増補。師である井伏鱒二も太宰治に幾度となく煮え湯を飲まされ、振り回されているけれども、それでも最後まで彼を信じ、または案じて、その才を認めていたことが...続きを読む
  • 駅前旅館
    個人的名作です。

    番頭さんや女中と、お客様のやり取りに風情があり味わい深い作品です。

    小説全体から旅情が溢れだし、旅好きでお酒好きな私としては場面毎の風景が頭の中で浮かんできました 笑

    コロナ禍のいまだからこそ家で旅行気分に浸れる小説かと思います。
  • ドリトル先生アフリカゆき
    映画が公開されているというのを知り、昔大好きで沢山呼んでいたことを思い出し、本棚から引っ張り出しました。
    読み始めるとあっというまに引き込まれて、読み終わっていました。先生と動物たちの会話、動物同士の会話、逃れられないお金の話。ファンタジーであり現実のような軽妙なお話が大好きです。
    それぞれの登場人...続きを読む
  • 山椒魚
    この短編集の中ではへんろう宿が一番好きです。淡々とした冷めたような文体で不幸な生い立ちながら明るく日々を生きている人々を描写しているのですが、私は作家にとても共感します。作家の感情表現が極力省かれているのにそれでも共感できるんです。読んでいると落ち着きます。
  • 太宰治
    2019.07.15~08.22

    自分のことを一時でも慕ってくれた者が突然いなくなった心情が、淡々とつづられており、それ故に、辛さが後からじわじわと伝わってきた。どれだけ大切にしていたのか。悲しいね。
  • 太宰治
    これまでの『太宰治』と『私(読者)』という対話関係から、『井伏鱒二(解説者)』が間に入ってきてくれたことにより、太宰治という作家を多角的に見ることができる。
    太宰の兄や世話人との仲介を少し面倒に思う時もありながら、太宰治という作家を天才だと心から思い、太宰が命を絶つときまで見守り続ける井伏鱒二。
    ...続きを読む
  • 駅前旅館
    やっぱり井伏鱒二ですね。番頭の身の回りに起こったこと、訪れた客のこと、お色気な展開に発展しそうで特に何もなかったこと。感情の起伏は乏しく、一歩引いたところから見た光景をただただ書き記したもの。落ち着いて読めます。最高でした。
  • 山椒魚
    今更ですが…。若い時読んだことなかったので。初期作品12作の短編集。個人的に「夜ふけと梅の花」が一番好きです。このユーモアとヒヤリ感が…。
  • ドリトル先生と緑のカナリア
    冒険小説でありミステリでもあるこの作品は、最後まで先が気になって目が離せなかった。
    まあ、最後の最後はちょっと肩すかしではあったけれど、犯人の謎を解き明かすのが本筋ではないのでしょうがないか。

    ドリトル先生がその歌声にほれ込み、彼女のためのオペラをつくった、緑のカナリアのピピネラ。
    普通カナリアで...続きを読む
  • 山椒魚
    理由はうまく説明できないが今まで読んだ短編の中では一番好きかもしれない。山椒魚と蛙の関係、何を意味してるのか今一不明ですが....
  • 多甚古村 山椒魚(小学館文庫)
    「山椒魚」:言わずと知れた井伏鱒二の処女作(大正12年)です。お話自体は有名な小説ですので、あらかたの筋はみなさんご存知かも。2年間を文庫本12ページで読み切る短編です。標準の文法から逸脱しながら、抑制の効いた文章が綴られています。問題はラストの蛙のセリフですよね。色んな読み方ができると思います。私...続きを読む
  • 山椒魚
    言わずと知れた、超有名な作品。
    教科書にも採用されたらしいが、多分習っていないので読む機会がなかった。
    表題作『山椒魚』は、改変前のもの。
    蛙の気持ちになってみると、いよいよ自分の命が尽きようとしているとき、怒りの感情が沸いてこないのも頷ける気がする。
    ずっと二人で岩屋の中にいて、悪態ついて過ごして...続きを読む
  • ドリトル先生航海記
    ドリトル先生みたいな大人になりたいなあ!一つの島の中で争っていた2つの部族を納めるやりかたは今まさに求められていること。ちっとも難しくないやりかた。