井伏鱒二のレビュー一覧
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福岡伸一さんのお薦め本だったので、「この歳になって」という気がしますが手に取ってみました。
読む前に私が勝手に想像していた“航海記”というイメージとはかなり違っていましたが、確かに良質の物語だと思います。 読む人によってさまざまな刺激を受けることのできる素晴らしい作品です。
読むとしたら「...続きを読むPosted by ブクログ -
平家の若者が源氏との戦の中で成長していく物語。抑揚のきいた古風な語り口が私たちを源平の時代にいざなう。平氏の敗走の姿を平氏の側から描いたものである。若者と村の娘との合挽きの場面が印象的である。
匿名 -
井伏鱒二の名作の一つ、珍品堂主人の増補版と云うので早速手にしてみました。
「風が吹かないのに風に吹かれている様な後姿」と云う珍品堂主人は、井伏鱒二のこの文章そのもの。飄々として掴みどころが無いような、それでいて優しさや可笑しみをじわじわと沁みらす名文を、たっぷり楽しめます!
逸品に出逢った時、攫まさ...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・ドリトル先生とその家族
・船乗り犬
・ぶち
・犬の救急車
・気絶した男
・カンムリサケビドリ
・あおむねツバメ
・虫ものがたり
・迷子の男の子
ドリトル先生シリーズ最後の一作。
作者の死後に編まれた短編集なので、シリーズへの関係が希薄なものもあるけれど、動物たちが考え、行動を起こす様子が目...続きを読むPosted by ブクログ -
大ガメのドロンコのリューマチの治療を終え、ようやくドリトル先生は、大洪水が起こった前後の世界の話を聞くことができるようになりました。
世界のほとんどを支配していたのは、冷酷無比なマシュツ王。
彼は次々に近隣諸国を攻め立て、領土を拡大し、すべてを奪い、支配する。
彼が独裁政権を維持できたのは、優れ...続きを読むPosted by ブクログ -
前半は長生きの研究にいきづまり、気が抜けてしまったドリトル先生を盛り立てようと、トミー・スタビンズ君と動物たちがいろいろ手を尽くす話。
ドリトル先生、何気に手がかかる。
そして後半は、ノアの大洪水のころから生きている大ガメのドロンコが行方不明ということで、探しに出かける話。
以前、ドロンコの語る太...続きを読むPosted by ブクログ -
前半は、ドリトル先生の帰りを待ちながら奮闘するトミー・スタビンズくんの話。
動物たちを養い、畑や庭の手入れをし、けがや病気の動物の診察をする。
先生が帰ってきたら、何にお金が必要になるかわからないからと、稼いだお金を節約して貯金に回すんだよ。
ドリトル先生より生活力あると思うわ。
そして、先生が帰...続きを読むPosted by ブクログ -
月に到着したのはいいけれど、住民どころか植物以外の生き物の姿が見当たらない。
しかし、何かに見張られている感じだけはひしひしと…。
いつも動物たちから絶大の信頼を持って迎えられるドリトル先生も、月ではちょっと勝手が違う。
トミー・スタビンズ君は気が気ではないけれど、ドリトル先生は動じない。
植物し...続きを読むPosted by ブクログ -
ドリトル先生の家の庭にある雑種犬ホーム。
そこに住む犬ケッチ先生の波乱に満ちた生活。
虫語の研究に熱中するドリトル先生。
そろそろ冒険旅行に出かけたいドリトル先生の家に住む動物たち。と、スタビンズくん。
そして、月から来たガ。
犬の主張
“私の目から見ると、人間はこの世のよいものを、自分たちだけ...続きを読むPosted by ブクログ -
ドリトル先生が作る動物園は、人間が動物たちを見るためのものではなく、動物たちが幸せに暮らす楽園のこと。
「ネズミ・クラブ」「ウサギ・アパート」「雑種犬ホーム」「アナグマ宿屋」「キツネ集会所」「リス・ホテル」
ドリトル先生の家の敷地の奥に、動物たちのために作られた動物園。
治療に研究に執筆にと多忙を...続きを読むPosted by ブクログ -
これは面白かった。
特にオットセイとの脱出行。
サーカスから連れ出すのも大変でしたが、海まで旅するのがもう大変なんてもんじゃあない。
人目をはばかっている+オットセイは歩くのが苦手=八方ふさがり。
そこでドリトル先生は女性用の服を買って、オットセイを病気で体調がすぐれない女性に変装させ、馬車に乗せ...続きを読むPosted by ブクログ -
動物好きな靴屋の息子トミー・スタビンズは、けがをしたリスをドリトル先生に診てもらった縁で、ドリトル先生の手伝いをするようになる。
最初は通いで。
そして住込みで手伝いをしながら、勉強も教えてもらう。
彼はいつしか、ドリトル先生が旅に出るときに連れて行ってもらうことを夢見るようになる。
この本は、子...続きを読むPosted by ブクログ -
初めてきちんと読みましたが、ドリトル先生すごい。
人間の病気を治すだけではなく、動物の病気を治すだけではなく、悪人を厚生もさせる。
今から100年近く書かれた本なので、人種差別とかもありますが、そういうことを抜いても、ドリトル先生の理想主義的現実対処能力のなさが、三国志の劉備玄徳みたいでいやだ。
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