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天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の時代が待ちうけていた。全12冊。
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Posted by ブクログ
真田太平記全12巻に挑戦します。 実に面白い。 第一巻は武田滅亡から本能寺の変まで。 武勇と知謀に長けた真田昌幸を忍びの草の者が支える。
以前から読みたいと想い続けながら読めていなかった本シリーズに漸く手を出せました。 大好きな歴史小説、大好きな著者に加えて、主人公も好きな真田昌幸に繁信/幸村に、忍びが絡む構成みたい。 長編小説の第一巻は武田氏の滅亡〜本能寺の変。生き残り、世に一定の名を知らしめる活路を見出す昌幸、奔放な繁信、武田...続きを読む忍びと山中忍びの暗闘等、読んでいてやはり楽しいものでした。 終わり方も第2巻での更なる盛り上がりを期待させてくれる内容。この先も楽しみです。
武田家滅亡から本能寺の変まで。 主家を失った真田昌幸が真田家存続のために選んだ道は織田・徳川の傘下に入ることだった。 甲賀、伊賀、武田忍びなど忍びの者の諜報活動が戦国の世の武将達を支えている一面が大きな割合で記されている。 全12巻。 あと11冊か〜。長いなぁ。
専門学校合格祝いとして全巻かった思い出の品。 12巻と長編ですが一気に読みました。 5月7日に最終巻を泣きながら読んだ記憶があります。 真田一族だけにスポットがあたるわけではなく他にもいろいろなキャラが出てきます。お江、良い女です。
大河ドラマ「真田丸」が大好きだったので、いつか読んでみたいなーと思っていたところ、書店で今村翔吾さんの「小学五年生の夏、夢中に読み耽ったことが私の原点である。」という帯を見て、即購入。 購入したものの全12巻読み切れるだろかという躊躇が消えたぐらいに、とても読みやすく、それぞれの人物が魅力的に描か...続きを読むれていて、ワクワクしました。 真田安房守昌幸の人物像が、小説の中でもドラマの草刈正雄さんが演じた役柄とドンピシャで更に楽しく読めました。 向井佐平次と源次郎の出会いの場面がとても良かったです。
今村翔吾『幸村を討て』を楽しく再読するために、真田家の歴史を知っておこうと思い立ち、まずは第一巻。武田家滅亡から本能寺の変まで。面白い面白い、さすが大御所、堂々たる文章で、うまい。真田昌幸と源三郎・源二郎親子の屈折した関係。向井佐平次のこれからの人生。お江と猫田与助との暗闘。これからどうドラマが動い...続きを読むていくのか(もちろん結末は知っているのだけれど)、楽しみ♪
1985年のNHKのドラマの大ファンで、いつか読みたいと思っていた。 昌幸ら真田一族だけでなく佐平次・お江・又五郎、懐かしい記憶が蘇る。 もう少し難解かと思っていたが、読みやすい。 武田家滅亡から始まる第一巻は本能寺の変まで。 大筋は分かっていても今後の展開が楽しみ。
<文庫全12巻を通してのレビュー> 天正10(1582)年3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。 武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新...続きを読むしい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の事態が待ち受けていた。 以前から真田氏に興味があったので、シリーズ全巻、一気に読み進めちゃいました。 たぶんこれで、真田マニアの仲間入りです。 父:昌幸と兄:信幸、弟:信繁(幸村)の誰一人が欠けても、真田家の名前をここまで残すことは出来なかったと思います。 上田城での徳川との合戦の部分で痛快な思いをし、二手に分かれた関が原ではヒヤヒヤしながら読んだり、大坂の陣の部分は涙を流しながら読んだりと、とにかく感情がいっぱいあふれてきました。 たとえ敵味方に分かれても親子は親子、兄弟は兄弟。真田家のその絆に感動したり、陰で支えてくれた本多平八郎忠勝に感謝をしたり、自分がその中の一部であるかのように思いで読み終えました。 真田の草の者たちの活躍も当然のごとく素晴らしく、歴史の陰に彼らの活躍がたくさんあるのだということを思い知りました。
全12冊もらいもの。 12冊集中して読めるかなー、途中で他の本読みながらになるかなーと思いながらも読み進んでる。 歴史小説では作者の取材や資料による作者の考察が出ているのが興味深いですね。「〇〇城の跡地は今はこうなっていて…」「この人物はこういう人だったのだろう」などなど。 物語は、武田勝頼自刃に...続きを読むより武田家は滅亡し、武田家に仕えていた真田家は一族の存続のため新たな道を探る…というところから始まります。 真田家当主昌幸は36歳。知略を尽くして真田家存続を図ります。女性付き合いもなかなか派手で、公家から妻となった正室山手殿とは揉めています。 長男源三郎信幸17歳、年の割には老成して冷静かつ観察力もあり、武略にも優れ…と理想的な嫡男なんだが、お堅いのが苦手な昌幸とはちょっと距離がある。 次男源二郎信繁は16歳。自由奔放天衣無縫。昌幸からは溺愛されています。信繁も父と兄を尊敬し、性格も外見も似ない兄とは言葉を交わさなくても分かり合う信頼関係。 真田家は草の者(真田家における忍者の呼び方)を操り、情報収集や戦の帆さに役立てています。戦とは始まる前にもう決まっている、だから優秀な草の者が必要です。 「真田太平記」では武将たちの活躍とは別に忍者たちの活躍にもかなりページを割いています。そして草の者たちにとっては、自分たちを同等の人間として扱ってくれ、評価してくれる真田家は非常に暖かく、命を賭けるに値する主君としています。 主な草の者は、統領の壺谷又五郎、女忍びのお江(こう)。彼らは戦忍びとして他の藩に潜入したり、戦場で情報収集をしたり、戦を裏から支えます。 草の者ではないけれど近い位置にいるのは源二郎信繁の側仕えの向井佐平次。源二郎信繁に気に入られたり、壺谷又五郎からも目をかけられ、まあ読者に近い目線で真田家を見る役割というところ。 NHKでのドラマは観たことがあります。 原作では「小柄」な真田家当主真田昌幸が堂々たる丹波哲郎さん、 父とよく似た「小柄」な次男源次郎信繁は見目麗しき草刈正雄さん、とは思い切ったキャスティング(笑)。渡瀬恒彦さんが真田信幸というのは、年齢上に堂々とみえ思慮深くあまり感情を出さないという方向性はあっていますね。 壺谷又五郎は夏八木勲さん、お江は遥くららさん。 第一巻の終わりは本能寺の変。副題の「天魔の夏」は、明智光秀が本能寺に主君の織田信長を討ち取ったことを「天魔に魅入られたとしか思えぬ」と記載しています。 天下は誰の物に…真田家の行く末は…
あまり歴史に明るくない人からしたら、一番最初に出てくる登場人物「向井佐平次」でまず「誰だよ!!」とスタートします。 物語は急に負傷した足軽の救出劇から始まるのだが、それだけでも「なぜ足軽を?」とかの疑問で結構引力ある。そこに、最初から色気があるものだから気になってしょうがない。物語が盛り上がるのは...続きを読むやはりあの銭湯界隈だとは思われる。そして、この巻の最後はあの時代の区切りで区切られる。 私は池波正太郎を初めて読ませてもらったが凄く親切な書き方だ。歴史小説を読む時に登場人物の多さと普段目にしない言葉のオンパレードでストーリーより人物や読み方や意味の方が気になる事が多いが、この本はほぼほぼ無かった。作者の力なのか編集者の思惑なのかわからないけど。
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