真田太平記(十)大坂入城

真田太平記(十)大坂入城

825円 (税込)

4pt

徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。

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真田太平記 のシリーズ作品

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  • 真田太平記(一)天魔の夏
    781円 (税込)
    天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の時代が待ちうけていた。全12冊。
  • 真田太平記(二)秘密
    781円 (税込)
    天下統一を目前にした織田信長が本能寺に討たれたことから、諸雄は再びいろめきたつ。上・信二州に割拠する真田昌幸は、関東の北条、東海の徳川、越後の上杉と対峙しつつ、己れの命運を上田築城に賭けた。一方、昌幸の二人の子供、兄の源三郎信幸と弟の源二郎幸村、そして従兄弟の樋口角兵衛をめぐる真田家の複雑に入り組んだ血筋が、小国の行方に微妙な影を落としてゆく。
  • 真田太平記(三)上田攻め
    825円 (税込)
    上州・沼田城の帰属をめぐり北条家と争う真田昌幸は、ついに徳川・北条連合軍と戦端を開く。出来たばかりの上田城に拠った昌幸父子は、捨身の決戦で数倍の敵を退ける。そして、旧態依然たる北条家のふるまいに嫌気がさした豊臣秀吉は、甲賀忍びの御伽衆・山中長俊の仕組んだ謀略を使って開戦にもちこみ小田原城を攻め落とす。こうして秀吉の天下統一はなったのだが……。
  • 真田太平記(四)甲賀問答
    869円 (税込)
    天下統一をなしとげた豊臣秀吉は、これまでとは人柄も変ったようになり、無謀な朝鮮出兵を号令。そこに豊臣政権のほころび目を見てとった甲賀忍びの頭領・山中俊房は、秀吉の御伽衆である又従弟の山中長俊に早くも手をまわし徳川方への加担を説く。ここに甲賀忍びと真田の草の者との凄絶な戦いが開始され、壺谷又五郎や女忍者お江の常人には推しはかれない活躍が繰り広げられる。
  • 真田太平記(五)秀頼誕生
    781円 (税込)
    肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。いったんは次の天下の主は徳川家康をおいて外にないと確信した真田昌幸であったが、「好きな男」秀吉の世継ぎに己れの命運を賭けようとして、徳川方から嫁をもらった長男・信幸との関係が微妙になる。
  • 真田太平記(六)家康東下
    825円 (税込)
    幼い秀頼と豊臣家の行方を案じつつ秀吉が亡くなると、徳川家康は朝鮮の役での文治派と武断派の対立を巧みに操りつつ豊臣家を分断していく。そして石田三成と結んだ上杉景勝を撃つべく家康が会津に兵を進めると、三成が兵を挙げ、ここに東西決戦の陣形が定まる。この重大局面にあたって真田父子は会津出陣の途上で一夜会談し、昌幸と幸村は徳川軍団を離れて上田城に帰り、信幸は留まる。
  • 真田太平記(七)関ヶ原
    781円 (税込)
    会津出陣中の徳川軍団から離れ上田に帰った真田昌幸・幸村は、ただちに城の守りを固める。家康は息子秀忠に中山道をゆく第二軍を率いさせ、真田信幸に先陣を命ずる。秀忠軍四万を上田城に迎えうった真田父子は、様々な謀略を使ってこれを釘づけとし、ついに関ヶ原の決戦に間に合わせなかった。真田父子が徳川軍の約半分を削いだにもかかわらず、結束のはかれぬ西軍は家康に敗れる。
  • 真田太平記(八)紀州九度山
    869円 (税込)
    真田昌幸・幸村のために関ヶ原の決戦に間に合えなかった徳川秀忠は、家康から痛烈な叱責をうける。家康は真田父子に切腹を申しつける決意でいたのだが、真田信幸の舅で徳川家譜代の重臣・本多忠勝の戦も辞さぬ助命嘆願に屈して紀州九度山に蟄居させることとなる。わずかの家来だけをつれて九度山に移った父子は「関ヶ原の戦い」が再びおとずれる日を夢みて孤立した日々をおくる。
  • 真田太平記(九)二条城
    825円 (税込)
    淀君によって大坂城から一歩も外に出されたことのなかった秀頼であったが、豊臣家を思う加藤清正らの奔走によって、ついに二条城において家康との対面が実現する。しかし立派に成長した秀頼の姿は、あらためて家康に豊臣家取潰しの決意を固めさせ、甲賀忍びに清正毒殺の使命が下る。東西手切れに向かって情勢が緊迫化する中、その日を見ることなく真田昌幸は永眠する。
  • 真田太平記(十)大坂入城
    825円 (税込)
    徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外濠の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。
  • 真田太平記(十一)大坂夏の陣
    825円 (税込)
    和議休戦の翌日から、徳川家康はすべての参陣者を動員して外濠のみならず内濠までも埋め立てさせ、真田丸もまた破却されてしまう。幸村を取りこもうとする家康の計略により、信之(信幸改め)と幸村は京都で会見するが、幸村の家康の首を取るという信念はゆるがない。元和元年五月七日、裸城となった大坂城を打って出た幸村は、若き日の予感どおりに向井佐平次とともに戦場に倒れる。
  • 真田太平記(十二)雲の峰
    825円 (税込)
    関ヶ原の折の屈辱を忘れかねる徳川秀忠は、家康が死去するとただちに信之の真田藩に襲いかかった。秀忠は、信之の側近に送り込んだ隠密を使い、冬の陣の直後に幸村と密会した事実を突いて取潰しに追込もうとするが、ただ一人生き残った草の者お江の活躍で信之は難をまぬがれる。そんなある日、上田城に向井佐助の最期を見とった摂津の農夫が遺品を届けに現れる……。全十二巻完結。

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真田太平記(十)大坂入城 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    真田丸にて、幸村隊の知略、一瞬の閃きを見せる!!

    池波正太郎の描く真田家の知略の根源は、主に相手の心理を読んでこれを操る点にあるようだ。
    そして、複数の選択肢を常に考えておく。

    今作では徳川家康と大野修理の格の違いについても言及される。
    戦将としての経験が違いすぎるのだから、格の違いは当然の話。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月08日

    第10巻「大阪入城」

    徳川と豊臣の橋渡したらんとしていた加藤清正、浅野幸長が亡くなり、いよいよ両家は抜き差しならなくなります。
    そして「鐘の文言に呪詛が」という例のいちゃもんで強引に開戦に持ち込む家康。

    秀頼の重臣の片桐且元の苦悩が描かれます。
    豊臣家の代表として徳川と交渉にあたっていた且元は、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月01日

    ついに大阪冬の陣へ突入。
    父、真田昌幸の影響でたいしたことないだろうと思われていた幸村も
    いよいよ本領発揮!
    しかしかっこいい。
    真田丸で実際停戦に持ち込ませずそのまま戦ってたら…とか。思うけど
    熱い男です。
    佐平次もまさに。
    しかし豊臣家にみんながっかりしたのだろうなぁと。

    一言で言い表せないく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月03日

    真田幸村の本領の発揮で、とても痛快な巻です。

    当然、フィクションの小説ですが、これだけ肉付けをして、心踊る内容に仕上げているのは凄い!!

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    Posted by ブクログ 2012年02月08日

    (全巻合わせての感想)
    私の読書人生で、一番読んでいる時が幸せだった本。
    狂ったように食べるのも寝るのも惜しんで、次へ次へと読み進み、あっという間に全巻読み終わってしまった。

    何がとかじゃなく、ただただ読むのが楽しく幸せで読書の醍醐味を身にしみて体験させてくれた作品。

    乗り物に弱い私がバスの中で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月20日

    いよいよ大坂冬の陣。
    ここでの活躍によってやっと幸村の武名が天下に聞こえるようになります。
    幸村が心底格好良いです。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    家康が豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった幸村は密かに九度山を脱出し、大坂城へ入った。大坂入城を果たした幸村は真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえ、武名を初めて天下に轟かせた。ここぞという佐平次の行動力に思わず目が潤みました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    21歳のときに読んだ本。
    時代物をきちんと読んだのはこれが初めてでしたが、サラサラと読めたので、
    女の人にもおすすめです。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    鬼平犯科帳などで有名な池波正太郎が描く真田昌幸・真田信之・真田幸村達真田一族の盛衰を圧倒的な迫力で描く大長編物語です。

    この本を読めば真田幸隆の登場から上田の陣での昌幸達親子の活躍、大坂の陣での幸村の討ち死にそして信之の徳川時代の活躍と日本史でも燦然と輝く戦国真田一族の活躍が丸ごと楽しめます。

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    九度山を抜け出し、真田丸を築き、いよいよ幸村が世に出た巻でした。個人的には与助が惨めな死に方をした事に安堵した巻。いかに男が傲慢すぎる時代だったかを想像させる言動の数々が嫌い過ぎました。女からは奪うだけ奪っておきながら。お江、佐平次、佐助、角兵衛あたりの描写もなかなか読み応えありました。秀頼はきっと...続きを読む

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