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父の妹のエレナはアル中で身持ちが悪く、昔から一家の悩みのタネだった。そんな叔母が不審火でホテルを焼け出され、アパートに転がり込んできたのが、事件の発端だった。やがて叔母の隣人の娘が建設現場で死体となって見つかり、わたし自身にも生命の危機が……シカゴの女探偵ヴィクの怒りの行動を描く第六作。
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Posted by ブクログ
自身の親戚などを相手にすることが多かったウォーショースキーですが、この作品では、ついに犯罪小説定番の警察の不正に切り込んでいます。ウォーショースキー一流のドタバタ劇なので、何でそうなるのかわかりにくく感じることもありますが、やっぱりねぇ、犯罪小説で警察(の不正)を相手にしなければならないというのは、...続きを読む定番ですもんね。中々、面白いです。
人に勧められた本を読むことはとても大切なことだ。自分の趣味趣向とは違う世界に出会えるチャンスだし、途中で飽きてきても、勧めてくれた人のことを気にして挫折することなく最後まで読み通そうとするからである。あくびが出るような展開を延々と続けた後、最後の最後でそれまでの退屈な時間が吹き飛ぶほどのどんでん返し...続きを読むをやってのける作品は星の数ほどあるはずだが、途中で諦めてしまいその魅力に気づくことなく終わってしまった本は何冊あることだろうか。人の勧め、ビジネス上の都合などなど、ある程度選書に縛りを設けないと、知見やセンスを広げることはできない。 と、いうことで友人から勧められた本書をしっかり読み切ったのだが、最後の最後まで苦痛だった。どんでん返しはなかった。こういうこともあるっちゃある。受け入れなければならない。 本作がシリーズものだということは、読み進めてしばらくしてから気づいた。見知らぬ名前の人物が説明なしに出たり入ったりしてきて混乱するので、この巻から読むのはおすすめしない。ミセスポリファックスシリーズのようにどこからどう読んでもすんなり入っていける作品ではない。 また主人公の性格の癖が強く、その点でも読む人を選ぶ作品と言える。フィリップマーロウなどハードボイルド小説の主人公からインスピレーション得ていることはわかるのだが、彼ら以上にこのヴィクという女性はよくキレる。本当に軽い冗談ですらすぐムキになって反抗する。冷静さを欠いているから返しもお粗末で、フィリップマーロウとは比べるべくもない。そのくせ自分は有能だ、頭が良いと考えており、少しでも能力を否定されると「私は知恵で生きる女なのよ」と物凄い勢いで反抗する。いかに自分が有能かを語る心理描写が延々と続くことも多く、正直不愉快でしかない。まあ、もしかしたら当時女性の置かれていた立場はかなり弱かったのかもしれず、その中で探偵として生きていくには強い自我がないとやっていけなかったのかもしれない。この辺は社会情勢を知らないからなんとも言えないが、本作はシリーズ化するほどの支持を得たのだから、こういう自己主張の激しい女性に共感を得る読者は多かったに違いない。これから読むであろう人々には、男性・女性という区別を無しにして一人の大人としてこの人を見てほしいと思う。それでも魅力的に感じるのであれば、もはや何も言うまい。 ヴィッキー(こう呼ばれるのを彼女は嫌がる)の探偵としての能力はどうかと言うと、これもなかなか酷い。感情的になって嫌いな人間を犯人と思い込んだり、明らかに罠とわかるような現場に一人で向かったり、読者からは事件の大筋は見えているのに、本人は関係ないところをうろつき回って堂々巡りをしているためもどかしい気分にさせられる。交渉に関しても、お世辞にもうまいとは言えない。著者は彼女の交渉について、具体的描写を避けて結論だけ述べることが多いため能力に疑問を持ってしまう。言うなれば、設定上は頭脳明晰ということになっているが、誌面での行動はお粗末極まりないといったところだろうか。狙ってこういう設定にしたのだと思うが、合わない人間からするととことんつまらなく感じられる。性格の件もあって最後の最後まで彼女に感情移入することができなかった。 内容については、既にさらっと述べたように物語中盤で殆ど大筋は見える。最後の最後まで残されていた謎は、まるで打ち切り漫画のように雑に説明されて終わる。530ページあるうちの半分くらいは主人公の心理描写に費やされている。つまり本作品は、ヴィクという女性に魅力を感じなければどうあがいても楽しめない小説なのである。私には無理だった。他の登場人物の中に好きになれそうな人はいないかと探してみたが、だめだった。 ハマる人にはハマる、というのは全作品に共通していえることだとは思うが、本書はその傾向がかなり強い。私の趣味には合わなかったが、社会に己の身一つで立ち向かおうとする強い女性とリアリティを求める人からしたら、評価は真逆のものになるだろう。どうか私の批評を鵜呑みにせず、自ら手に取って判断して頂きたいと思う。
探偵ウォーショースキーの6作目。 今回は、父の妹、一家の鼻つまみ者がヴィクを事件に巻き込む。 住んでいた高齢者・浮浪者のためのホテルから焼き出されて、 ヴィクの住まいにやってくる。 友達の選挙活動に参加したことと相まって、 シカゴの建築業界の闇に首をつっこむことになる。 すべからく女探偵に近づく...続きを読むには男性には注意しろ。 別の女探偵1作目の衝撃的なラストを読んでしまったからには、 そう肝に銘じざるをえない。 それゆえ、父の元親友ボビー警部補の秘蔵っ子で ヴィクの相手にもお墨付きだった刑事が裏切り者だったことには、 それほど驚きはなかった。 それよりもヴィクがそう訴えたのに、 警部補が信じなかったことの方が驚きだった。 だからこそ、最後に父の遺品の警察バッジを渡したところは感動的だった。 それにしても、階下の老人をまたもや事件に巻き込んで、 もはや相棒といっても良いのでは?
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