名称未設定さんのレビュー一覧
-
-
ネタバレ
クラスメートの恋物語。
クラスではギャル系でとおっている美人高校生の堀さんは、ちいさな弟の面倒をよくみる家庭的な女の子。
ある日、弟が鼻血を流して帰ってくる。傍らには顔中ピアスだらけのとっぽい男子。
堀「創太(弟)、あんた何したの!(隣の男は何!)」
弟「……ころんだ」
弟は犬にびっくりして道で転び、それを見ていたピアス男が付き添ってくれたらしい。
堀「わざわざすみません」
男「いえいえ。でも、家の事、自分でやってるなんて、すごいですね、堀さん」
……堀さん?
ピアス男はクラスでは根暗・メガネ・オタクで有名な宮村くんだった。
この事件(?)をきっかけに、堀さんと宮村くんのカンケーがはじまる。
「ギ -
うん。うん。いいよ、お2人さん
借金返済を背負った女子高生と、それを救う作家先生が1つ屋根の下っていう、わりかしオーソドックスな恋愛マンガなんですが、ベテラン漫画家さんによる安定したタッチと、レトロな椿町という舞台が「息抜き娯楽マンガ」として重宝します! なんかいいんですよ。周りのキャラもうざくなる一歩手前の立ち位置で、ふみと暁先生が引き立つし、なんだかなだ言って、みんな優しいし、大人。こういう安心して読める恋愛ものって、意外と貴重なんです。雨の日や季節の変わり目に、ばーっとまとめて読み返すのに最適じゃないでしょうか。ふみの作るご飯の匂いがしてくる、ちょっと優しい作品です。
-
作り込まれた世界観。
表紙から感じるほの懐かしさ。アニメ化もされてるキュートなファンタジーって感じですが、いやいや結構作り込まれているマンガです。なかなか侮れません。キャラクターがロリっぽいかなーと油断すると、時々ガツン!とくるほろ苦なエピソードや、ドキッとするヰタ-セクスアリスなエピソードもあります。とにかく舞台設定が緻密で、この一見牧歌的に見えるアビスの世界観が素晴らしいです。ファンタジーと言ってしまう雰囲気ですが、個人的にはがっちりしたSF作品だと思います。愛らしいキャラに感情移入しがちですが、時には過酷なこの世界で「志をもって生きていく」ことの大変さを感じたりもします。