ブロンズ
レビュアー
  • 生命のからくり
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    1章のブフネラや細胞内小器官とウイルスの比較検討から、生きているとはどういうことか、生命と非生命の境界はどこにあるのかと展開する話題にただちに引き込まれる。2章以降もどうやってDNAを中心とした生命のしくみが発達してきたのか、生命の本質は何なのかについて深い考察があり知識をアップデート出来た。ウイルスや分子生物学についてもっと学びたくなった。

    #深い #タメになる

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    2024年02月24日
  • 人生は攻略できる
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    これまでにもあった著者の主張(金融資本、人的資本、社会資本について)を広くまとめ直した内容。
    特に若い人むけの最初の一冊として好適。そういう人には強く勧めたい。
    既刊書と内容の重複が多いのですでに色々読んできている読者は読む必要ないかも。

    #タメになる

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    2023年10月09日
  • 世界はなぜ地獄になるのか(小学館新書)
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    世界も日本もリベラル化の巨大な潮流の中にあるというのは著者が近著のなかでくりかえし指摘してきたことである。今回はこの「だれもが自分らしく生きられる社会」を目指す社会正義の運動が、「キャンセルカルチャー」という異形のものへと変貌していく現象を考察している。
    いつもながら論旨の切れ味がすばらしい。PART3に出てくる会田誠の話は、私が実際にこの個展を見ていたことからとりわけ興味深く読めた。

    #タメになる

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    2023年08月26日
  • 奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って―UDデジタル教科書体 開発物語
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    UDデジタル教科書体というひとつのフォントを生み出すためにどれだけの努力と幸運が必要だったかをつづった本。ほとんど著者のライフワークに近い経緯がつづられていて感動的。
    当初この本のデータは固定レイアウトで、本文がUDデジタル教科書体で印字されているものだったのだが、その後データの更新があり普通の明朝になってしまい残念。

    #感動する

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    2023年08月26日
  • どうする財源 貨幣論で読み解く税と財政の仕組み
    購入済み

    MMT(現代貨幣理論)についての新しい入門書。2022年末に政府が防衛力の抜本強化のための財源について一部増税により賄うとした件をきっかけに、「財源」の考え方をいちから説き起こしており、ひととおりの理解が得られる。批判派から責められがちなインフレの危険についてもページを割いて説明しており納得感がある。最近のさまざまなMMT批判への反論も豊富。

    #タメになる

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    2023年08月20日
  • 竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像
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    主に小泉内閣で構造改革を推進してきた竹中平蔵。その辿ってきた道のりを丹念な取材で明らかにしており読み応えがある。なんというしたたかな生きざまかと驚かされ呆れる。
    一点注意。2020年に発行となっているが、その年に文庫版が発売されただけで、もとの単行本は2013年の発行である。実際に購入するまでわからなかった。もし2013年の古い本だとわかっていたら買わなかったかもしれない。

    #怖い #タメになる

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    2023年08月07日
  • 日本一シンプルな相続対策 - 認知症になる前にやっておくべきカンタン手続き -
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    認知症になったことが知られてしまうと自分の預金なのに引き出せなくなり、施設入居の一時金のための自宅売却も出来なくなる。そのような財産凍結を防ぐ方法としてこれまで「成年後見」の制度が使われてきたが、これが硬直的で実はきわめて使いづらい。そこで認知症になる前に「家族信託」を行うことが解決になるという話。コンマ何パーセントしか発生しない自動車事故に備えて必ず自動車保険に入るのに、はるかに高い確率で発症する認知症には対策を打ってなくてよいのかという話はそのとおりだと思う。
    ただ、家族信託自体の説明は前半で全体像がざっくりと扱われているだけで、後半は遺言書・生前贈与・相続税の解説メインになっている。この

    #タメになる

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    2023年07月31日
  • 半導体有事
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    2022年に設立された日本の新しい半導体メーカRapidusは、2020年代後半にプロセスルール2nmの半導体の開発・量産を行うとアナウンスされているが、この目標がどれほど大それていて無茶であるか、順を追って説明してくれている。日本の半導体産業がまた失敗を繰り返すであろうことが予測され、残念な現実を見せつけられる。

    #切ない #タメになる

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    2023年07月18日
  • 世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道
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    2020年代に入って発生した世界的なインフレーションは、歴史的な転換点であり、グローバリゼーション終焉のはじまりであるとの認識がある。
    デマンドプル・インフレとコストプッシュ・インフレを明確に区別することが必要であり、今回のインフレはいずれにあたるのか、失敗を繰り返さないための日本に対する正しい処方箋は何なのかを明確に説明してくれている。

    #タメになる #アツい

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    2023年06月15日
  • 米中対立の先に待つもの グレート・リセットに備えよ
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    コロナ後の世界で中国と米国の対立は今後どうなるのか大きな流れを俯瞰した良書。これまでの中国の民族としてのくせを読み解いて、中国がいずれGDPで米国を上回るということはないだろうと予測する。なぜそうなるのか、これからの世界で日本はどうやって生きて行けばいいのか、その手がかりを示してくれる。

    #深い #タメになる

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    2023年06月09日
  • クオリアと人工意識
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    脳科学者として名前が売れて以来、脳がらみの雑多な本を出しまくっている著者だが、これは読む価値のあるまともな一冊。意識と知性の関係をクオリアを橋渡しにしてあれこれ検討して切り込んでいこうとしている。人工知能は意識を持ちうるのか、クオリアを持ちうるのか。勿論この短い一冊の中で結論など出ないけれど、この難問にとりかかる知的なきっかけを著者は数多く持っている。
    ところでわずか3年前に書かれた本書では、OpenAIのGPT-2の進捗が語られていたが、今ではGPT-4(ChatGPT)が世界をゆるがしている。意識のハードプロブレムが近い将来に工学的に解明されてしまうのではないかという状況になり、本書の議論

    #タメになる

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    2023年05月14日
  • シンプルで合理的な人生設計
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    幸福になるために合理的に対策していくにはどうすればよいのか、要素を金融資本・人的資本・社会資本に分解してその対応方法を説明している。多くの書物を渉猟していて興味深い論点をいくつも提供してくれる。もっとも効果的に幸福になる方法はお金持ちになること…など、いつもの安定の橘節。金融資本についての話では、マイホームへの投資の評価が面白かった。もっと若い時分にこのような本を読んでおきたかった。

    #タメになる #深い

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    2023年05月04日
  • 「うつ」の効用 生まれ直しの哲学
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    著者にはうつに対する哲学的な深い理解があり、その治療について一見意表をつくようなしかし重要な示唆がいくつもあった。長くうつで苦しんでいるひとでも本書を読むことによって、治癒へのヒントを得て希望が持てるようになるのではなかろうか。

    #タメになる #癒やされる #深い

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    2023年03月08日
  • 君たち、中国に勝てるのか 自衛隊最高幹部が語る日米同盟VS.中国
    購入済み

    元自衛隊幹部など安全保障の専門家4人による対談。日米の勢力では中国を止められなくなる恐れの強い近い将来を憂う内容。中国がどのように向かってくるのか、それに対して日本はどう準備してどう行動しなければならないのかが専門家ならではの具体論で語られる。話が進めば進むほど、本当にこの国が厳しい状況に置かれ、課題が山積していることを思い知らされる。

    #怖い

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    2023年02月27日
  • 終わりで大きく儲かる「つみたて投資」
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    目から鱗が落ちる

    投資信託などでよくやる「つみたて投資」で得られる利益について深堀りした内容。定額のつみたてを長年続けるとどのように利益が上がるのかを、豊富な具体例を使って説明してくれている。その内容は、常識的な予想とまったく異なっていて、かなり衝撃的だった。
    2015年の発行で新しい本ではないし、セールで安かったのでついで買いしたにすぎなかったのだが、買ってよかった。2024年に新NISAが開始したら早速積立を始めたいと思った。

    #タメになる

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    2023年02月09日
  • おどろきのウクライナ
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    ウクライナの話だけではない

    社会学者ですでに数々組んで本を出している橋爪大三郎、大澤真幸両氏の新刊、2021年~2022年にかけての対談の記録。
    ウクライナの話だけではなく、イスラム圏・中国・ロシアなどのさまざまな動きが読み解かれている。いつもの橋爪氏らの本とおなじく、文章はきわめて平易で難しい言葉使いはほとんどない。それでいて問題に対する思いもかけない博識な切り口が示され、読んでいてためになるしとても楽しい。再読三読したくなる。

    #深い #タメになる

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    2023年01月16日
  • グリーン・ジャイアント 脱炭素ビジネスが世界経済を動かす
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    出遅れている日本の状況は厳しい

    脱炭素ビジネスの進展が世界レベルで逆戻りできないところまで来ていること、そしてそこでグリーンジャイアント(新たにエネルギー業界の盟主へと躍り出た企業群)がエネルギー変革の主役となっている状況を、各国・業界を俯瞰しながら解説してくれており勉強になる。
    各国のカーボンニュートラル宣言が出そろい本格的な対策が待ったなしになっている現在、日本も横並びで2050年までのカーボンニュートラルを一応宣言してはいるものの、具体策の出遅れ状況は厳しい。3.11という災難があったためでもあるが、今後どうやっていくのかしっかり見守っていく必要がある。日本国内の再生エネルギー市場では太陽光も風力も海外企業に占領され

    #タメになる #怖い

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    2022年05月22日
  • 変異する資本主義
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    日本の大きな選択肢

    新型コロナウイルスのパンデミックと、中国のハイブリッド軍国主義の台頭。この二つがもたらす構造的な変化によって、世界で新自由主義が終わりを迎え、社会主義化——政府の経済社会への関与の強化と積極財政——へと変異を遂げていくだろうというのが本書の主張。
    グローバリズムの進展のなかで長期停滞に陥っている日米先進諸国のありようを、経済学・政治学・地政学・国際関係論など幅広い分野の賢人の所見を駆使して解き明かしている。以前からMMT(現代貨幣理論)を国内に紹介し、議論をリードしている著者の立場とも整合する。世界で同時に起こっているこの変異に、日本がついてゆけるのか、本当に心細い。

    #アツい #タメになる #怖い

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    2022年05月12日
  • MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論
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    手軽だが役に立つ入門書

    ランダル・レイの「MMT現代貨幣理論入門」の監訳者である島倉氏の書き下ろし。
    平易な説明で、MMTのエッセンスが理解できるように書かれており入門書として役に立つ。主流派経済学者からの批判についても受け止めて、それらが誤った先入観や不正確な理解によるものであることも丁寧に説明されている。MMTの実践が今最も求められている日本の状況について豊富なデータをもとに議論されており、説得力があると思う。政治の世界にこの認識が広まってこの国の政策に反映されることを望みたい。

    #深い #タメになる #アツい

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    2022年05月10日
  • 楽しく読むだけでアタマがキレッキレになる 奇跡の経済教室【大論争編】
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    この国を正しい方向に導く

    2019年に相次いで発表された「奇跡の経済教室【基礎知識編】」、「奇跡の経済教室【戦略編】」に続く三作目。MMT(現代貨幣理論)を肯定する立場から日本の経済・財政政策の問題を解説している主旨は前二作と変わりはない。丁寧な説明なので、前作を読んでいなくても大丈夫だが、合わせて読むと一層理解が深まる。今回は、昨年10月に文藝春秋に発表されたいわゆる「矢野論文」を素材にして、これに徹底的に批判を加えている。この四半世紀、なぜ日本だけが豊かになれなかったのか、なぜ政府は経済政策を誤り続けてきたのかを解説。一人でも多くの人がこれを読んでくれることを祈りたい。

    #タメになる #アツい #カッコいい

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    2022年05月08日
  • なぜ、日本人の9割は金持ちになれないのか
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    この正しい認識が広まって欲しい

    安倍政権で内閣官房参与(防災・減殺ニューディール担当)を務めていた藤井聡氏の日本経済論。著者はMMT(現代貨幣理論)論者の一人。そのエッセンスを対談形式でわかりやすくかみ砕いて説明してくれている。この四半世紀、なぜ日本は豊かになれなかったのか、なぜ政府は経済政策を誤り続けてきたのかを解説。一人でも多くの人がこれを読み、この正しい現状認識が広まっていき、国を動かすことを期待したい。

    #アツい #タメになる

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    2022年05月01日
  • 大栗先生の超弦理論入門
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    名人による超弦理論の解説

    超ひも理論(超弦理論)の最前線の研究者である大栗教授の入門書。素粒子の既存の標準理論の説明から説き起こして、超弦理論の到達点までを順序立てて説明してくれている。音は空気が無いところでは存在しないし、色彩も可視光線の波長未満の大きさでは存在しないように、超弦理論の帰結では3次元空間も幻想であり、時間もそうかもしれないというところまで連れて行ってくれる。この人は素人にごまかし無しで難しいことを説明する名人じゃないかと思う。研究者として優秀であることと解説者として優れていることはなかなか両立しないが、両立している貴重な例かと。
    この本を読んだ後は素人の自分でも、ちょっと超弦理論について語れそうな気

    #深い #感動する #タメになる

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    2022年04月22日
  • バターが買えない不都合な真実
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    複雑で根が深い利権

    元農水省の役人だった人が書いた、バター不足のからくりについての解き明かし。
    本一冊使っての説明が必要なほど、農水政策の利権の根は複雑で深い。これまで何兆円もつぎ込んで来たけど、関係する人たちの懐に収まっただけで何の役にも立っていない。どころか、国民がバター不足で困っていても、この人たちはそんなこと自分たちの利権の大切さに比べたらどうでもいい。
    その他の98%の国民の人たちはもっと怒っていい。

    #タメになる #ドロドロ #怖い

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    2022年04月22日
  • 脳が壊れた
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    中からの渾身のレポート

    ルポライターが生業の著者が脳梗塞になり、自分に現れた様々な症状とその変化を、内側から懸命に記録している。それだけでも十分に興味深いけれど、そこで苦しんだ症状のひとつひとつは、彼が以前取材で出会った、貧困に苦しむ人・情緒障碍者・薬物中毒者等々と同じではないかと気づく。これらの人たちにも脳の器質異常が生じていた可能性が高い。底辺で困難な立場にある人たちの多くに、この種の医療診断や治療・リハビリが有効かもしれないというのは、今まで見たことが無い視点。

    #感動する #タメになる

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    2022年04月22日
  • 入門 哲学としての仏教
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    仏教はむしろ深くて新しい

    西洋の思想史の中では、神を死なせたのはニーチェ、深層心理説はフロイトやユング、現代言語論はヴィトゲンシュタインやソシュール、うんぬん…とうことになってるけど、「いやその程度のことなら、仏教では千年以上前の最澄や空海でも知ってたから。というか仏教の方が古いにも拘わらずむしろ深いし。」という話。
    西洋と東洋の思想哲学を縦横無尽に行き来するのはすごくカッコイイ。というか仏教かなりカッコイイ。

    #タメになる #感動する #カッコいい

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    2022年04月22日
  • 今や世界5位 「移民受け入れ大国」日本の末路 「移民政策のトリレンマ」が自由と安全を破壊する
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    このままでは本当に危い国になる

    日本への移民をこれ以上増やしてはいけない。
    この人はさまざまなテーマで本を書きまくっていて、玉石混交なところがあるけれど、この件については著者に完全に同意。技能実習生とかなんたら留学生という名目で、安くこき使うための労働力として事実上の移民受け入れが激増している。この国が、ずっと世界でもまれな安全・安心でかつ自由な国でいられたのは、単一民族国家であったことが本当に大きい。これはいくら強調しても強調しすぎることはない。
    安易に安い労働力を外国人に求め続けた欧米の国々が、国内に抱え込んだ不満をかかえる少数民族のために、いまどれだけ大きなつけを払っているか、それを横目で見ながら同じことを後追いで

    #タメになる #怖い

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    2022年04月22日
  • AI vs. 教科書が読めない子どもたち
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    ベストセラーだけのことはある。

    前半は、AIで大学入試を受験した話で、いまのAIは魔法じゃなくてこんなにいろいろ限界があるという解き明かし。この業界の人であれば特に驚きはない。でも後半がすごくて、じゃあそのポンコツな今のAIに試験成績で負けてしまう学生たちってなんなのっていうことで全国の中高生に実際にテストをさせた話。驚愕の結果と分析をぜひ読んでほしい。
    シンギュラリティは来ない。でもAIと共生する近未来はこのままでは危うい。

    #タメになる #深い

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    2022年04月22日
  • 日本をダメにした財務省と経団連の欺瞞
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    このままの路線で進むと危険

    国の財政赤字は1000兆円を超え、緊縮財政と消費増税を行わなければ、財政破綻する…と誤った主張を続けている財務省。非正規雇用を増やし、企業減税を要求し続ける亡国の経団連。著者はこれらの主体の重い罪に明快に切り込んでいる。また現在の日本の経済政策は、1929年の世界恐慌の際に失敗を重ねた米国の状況と驚くほど重なっていることが解説され、今後向かうべき方向を示している。有権者は賢くなって、この国を正しい方向に導いていかなければならない。

    #アツい #怖い #タメになる

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    2022年04月21日
  • 騙し絵の牙
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    映画の「騙し絵の牙」を見た後で、原作は少しストーリーが少し違っているらしいと知り読んでみた。
    いや少しどころじゃなくて全然違ってる。というか主役級の数人を除いて登場人物も違うし展開する話も力点も結末もなにもかも違う。どちらもそこそこ面白かったのでこれでもいいけれど、映画の改変の大胆さとそれにもかかわらずに原作のテイストを残している点に驚く。

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    2023年10月31日
  • ネット右翼になった父
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    昔は世界に対する幅広い興味を失わなかった父親が、その晩年にその発言がネット右翼であるかのように変貌してしまったことに苦い思いを抱いていた著者。父の亡き後に改めてその足跡を丁寧にたどり、家族のつながりを回復していく話。

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    2023年08月26日
  • 邪馬台国をとらえなおす
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    古墳が作られた時代が最近では以前の説より遡りつつあり、卑弥呼の時代と違わないため箸墓古墳がその墓である説が有力であることを知った。また魏志倭人伝の全文の読み下しと解説があり、ためになった。

    #タメになる

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    2023年08月26日
  • 人類はどれほど奇跡なのか 現代物理学に基づく創世記
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    第一部:生命の誕生、第二部:知性の獲得、第三部:意識の発生。
    素粒子論が専門の物理学者である著者が、生命の誕生から意識の発生まで、その専門のフィールドからはみ出して謎解きを試みたチャレンジングな一冊。場の量子論を平易に解説しながら、その素粒子論で得られる物質への理解を知性・意識の謎に投影していくさまは読みごたえがある。この一冊で意識の謎が解けているわけではないけれど、これからこの問題に挑む人は素粒子論の教養が必須かもしれないと思わせる力がある。

    #アツい #深い #タメになる

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    2023年07月10日
  • 原発と日本はこうなる 南に向かうべきか、そこに住み続けるべきか
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    2022年10月の発行なので新しい本だと思い購入したが、元の紙の本の発行は2011年だった。失敗した。
    ただここで取り上げられている原子力発電に関する様々な問題点は、12年経った今でも全然変わっていない。原子力村問題の全体像の把握には適切な一冊。

    #タメになる

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    2023年07月10日
  • 図解入門 塗装の現場で役に立つ 住宅外装メンテナンスの基礎知識
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    外壁塗装を行う「業者のための」基礎知識集だが、消費者の立場でも読んで参考になる内容が豊富にある。
    2章「外装の材料とメンテナンス方法」、4章「外装にかかわる建物の主要構造」、5章「外装の塗装方法」、6章「外装の劣化診断」などが、業者とコミュニケーションをとる際に大変役立ちそう。8章「業者の選び方」は記述はごくあっさり。

    #タメになる

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    2023年06月24日
  • 「超簡単」60分でわかる!リフォーム・外壁塗装の教科書
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    依頼先の受注形態によって費用が変わってくること、塗料には種類があって耐久性が違うこと、そのほか見積書を見る上でのの注意点がいろいろあることなど大変参考になった。ただ、後ろ三分の一のページの内容は、読者の感想の羅列と、あと外壁塗装と全然関係無い室内のリフォームの実例写真集なので不必要。

    #タメになる

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    2023年06月24日
  • リフォームで一番大切な外壁塗装で失敗しない方法
    購入済み

    リフォーム業者の業態の違いとメリットデメリット、業者選びで注意すべきさまざまなポイント、契約において注意すべき点、料金の相場観、屋根と外壁それぞれの注意点などが説明されており、かなり参考になった。

    #タメになる

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    2023年06月24日
  • 「マス目」で気づく目の病気 視力を一生守るための簡単チェック&ケア!
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    添付されているアムスラーチャートで、目の健康状態を自分でチェックできるとのこと。どのような病気の場合にチャートがどう見えるのか、第二章に豊富に事例が載っているので、定期的に自己診断が出来、役立ちそう。

    #タメになる

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    2023年03月08日
  • 世界の富裕層に学ぶ海外投資の教科書
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    よくある誰にでも当てはまる海外投資の一般論だけではなく、本物の富裕層が必要とする資産運用の話(プライベートバンク、ファミリーオフィス、トラスト、ヘッジファンド)の詳細が読めて大変興味深かった。但し庶民には関係のない話ではある。

    #タメになる

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    2023年02月27日
  • ただの人にならない 「定年の壁」のこわしかた(マガジンハウス新書)
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    好きな仕事で小さく稼ぐすすめ

    サラリーマンに、現役時代から副業などで少しづつ経験を積み、定年後フリーランスとして小さく稼いでいくことを勧めている。
    著者自身もそのような経歴を経て独立し、さらにフリーランスを応援する活動もしており、いろいろと培ったノウハウの開示や持つべき心持ちのアドバイスもしてくれている。少しづつステップを踏めば、自分にも出来るかもと思わせてくれる。

    #タメになる

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    2023年02月19日
  • ふしぎな中国
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    漢字なので大体伝わるのが面白い

    いわゆる嫌中本ではない。中国と長く付き合ってきた著者が、取り上げたそれぞれの言葉の背後で中国人がどのように感じ考えているか雰囲気をよく伝えてくれており興味深い。平易な書きぶりですらすら読め、漢語なので意味が浮かび上がってくるので納得感があり、面白い。

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    2022年12月30日
  • 世界インフレの謎
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    それでも特別な日本の状況

    コロナ禍と相前後して世界中でインフレが起こっている理由を、とても平易に謎解きしてくれており、すぐに読み終えることが出来た。そんな中で日本の状況がどれだけ特殊であるか、各国のデータとのさまざまな比較があり腑に落ちる。この国の経済がこれを機会にして改善されるといいのだが、少しだけれど期待が持てる考察もあり。

    #タメになる

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    2022年12月29日
  • 人はどう死ぬのか
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    良い死に方をするには準備が必要

    医師の立場で数多くの患者の看取りをしてきた筆者が、死に方の良しあしを様々なケースをあげて教えてくれる。
    日本で病院で死ぬのであれば、延命治療をどこでやめてほしいのかあらかじめ医者に伝えておいたとしても、そのとおりにしてもらえるかは分からない。おだやかな死を望むのなら自宅で逝くのをすすめている。うまく死ぬには残される人と意識を合わせ準備をしておくことが必要。

    #タメになる #怖い #切ない

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    2022年12月17日
  • 新版 うつ病をなおす
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    タイトルは攻めすぎだが…

    長年うつにかかわってきた筆者のこの病気に対する取り組みの集大成で大変わかりやすい。
    典型的なうつから最近増えている現代うつ病、また特殊なものまでどのような病気であるか説明がある。自分もうつ治療を受けているので、それぞれの病状についての細かいニュアンスの違いが参考になった。
    ただタイトルに「なおす」とあるが、この本をよんだらなおるわけではないので★をひとつ引いた。

    #深い #タメになる

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    2022年08月29日
  • 財務省、偽りの代償 国家財政は破綻しない
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    Zのせいで暗い日本の未来

    財務省が日本経済の成長をどれほど疎外し続けており迷惑な集団であるかということを説明している。
    安倍・菅から腋の甘い岸田総理に政権が移ってしまったため、悲しいが財務省の巻き返しが進むであろうことも予測されている。
    著者はリフレ派ではあるがММT論者とは一緒にしてくれるなと主張しているが、反Z省仲間としてともに頑張って欲しい。

    #タメになる

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    2022年08月28日
  • AIに負けない子どもを育てる
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    独自に開発したテストがすごい

    前作の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で、能力が高いとはいえないAIに負けてしまう子供たちの読解力の低下を報告していた著者。今回はそこから話を進めて、独自に開発したリーディングスキルのテスト(RST)について詳しく説明している。世の中には、文章をキーワードだけ拾って読んだ気になっている読解力に問題を抱える人たちが思いのほか多く、学校教育でこの弱点をどのように改善してゆけるのか、多くの提案がなされている。読者もサンプルのテスト問題を解くことで、読解力を測ってみることが出来る。

    #カッコいい #タメになる #深い

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    2022年05月08日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか
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    他人事ではない

    今回のウクライナ戦争に対して関係各国、特に中国がどのような姿勢で対処しようとしているのかを重点に分析した好著。
    なぜ習近平はロシアの軍事侵攻に賛同できないのか、中国は台湾武力攻撃に進むのか、ウクライナはどうやってバイデンに利用されたのか。インドは、パキスタンは、…。国内で報道されている内容だけでは見えてこない各国の複雑な相関図まで説明されており、考える材料を与えてくれる。遠いヨーロッパの話で他人事だと安心していると危ない。

    #タメになる #アツい #深い

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    2022年04月29日
  • 反省させると犯罪者になります
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    犯罪者の処遇についての異論

    非行を犯した少年や刑務所の収監者などに反省文を書かせることが行われているが、これは効果が無いだけでなく「危険」であると。ここまではタイトルから想像したとおりの内容だけれども、では代わりにどうすればいいのかというところに取り組んでいる。実践を重ねている著者の話には一定の説得力があるように思う。中で、美達大和「死刑絶対肯定論」への言及があり、興味深い。

    #深い #タメになる

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    2022年04月22日
  • 発達障害は最強の武器である
    購入済み

    標準からはずれた人たちが…

    マイクロソフトの社長経験者の著者が、発達障害(ADHD)だったけれどもそれが武器にもなった自分の半生を振り返ってみた話。
    自分がどんなふうに偏っているかをいろんなエピソードをからめて紹介している。標準から大きくはずれた人たちでも、その外れ値ゆえの強みを生かせれば、よりよい人生を送ることが出来るかもしれない。著者の場合は、運が味方した点も多いだろうとは思うが、いろいろうまく行かなくて苦しんでいる人でも、この本から勇気をもらえるかもしれない。
    気楽に読めて、そこそこ面白かった。

    #カッコいい #アガる #癒やされる

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    2022年04月16日
  • AI vs.民主主義 高度化する世論操作の深層
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    主にアメリカの大統領選挙の話

    2016年の大統領選挙でトランプが勝利できたのは、SNSを利用した高度な世論操作によるものだという話を掘り下げている。
    米国ではこのようなビッグデータを活用した選挙サポートがビジネスとして成立しているとのこと。2010年代のアラブの春では民主化推進にSNSが一役買ったのだけれども、同じSNSがトランプの勝利に大いに貢献し、そのために沢山のお金が動いていた。SNSを使った隠された世論誘導が危険だということは皆聞いたことがあるかもしれないが、それでも操作される人は操作される。情報リテラシー能力を身に着けることが重要。

    #怖い #タメになる #ダーク

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    2022年03月13日
  • 深層学習の原理に迫る 数学の挑戦
    購入済み

    気軽な読み物

    技術書ではあるけれど縦読みの本です。ディープラーニングがなぜうまく行くのかを解き明かすために数学的な側面を検討する話ですが、数式は最小限にとどめられているので気軽に読むことが出来ます。とはいえ、これを読む前に他のディープラーニングの入門書で勾配降下法の考え方くらいは把握しておいた方が、より理解が進むと思われます。

    #カッコいい #タメになる

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    2022年02月20日