vicap0204さんのレビュー一覧
レビュアー
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ハーレム、と呼べなくもない
無職、と言うとダメニートみたいに思うけど、この物語の主人公は不運にもスキルに恵まれず、努力の甲斐無く通っていた冒険者学校を退学処分になった少年クロス。
努力を惜しまず勇気も持ち合わせているので異世界から転生して最初からチート能力を持っているわけではありません。
人外三人からなるS級冒険者である女師匠達。彼女達の理想の婚約者になるべく修行を重ねるという中々な羨ましいと言えなくもない冒険活劇です。
師匠が三人でしかもみんな人種族(ヒューマン)では無い、というのはちょっとだけ目新しいかな。原作小説もあるようですが、マンガ版を読むにあたりコレ結構な当たり作品では、と思いました。
別作品ですが『オーバー...続きを読む -
王道と呼べる異世界転生物語
数ある異世界転生の物語の中でも一線を画す作品。
最初は「主人公がスライム!?どう話を進めるつもりなの?」と、思ったものです。
世界観の作り込みからキャラクターの設定まで魅力溢れるものであり、なおかつ登場人物(大分『人物』ではありませんが)においても非常に高いレベルでデザインされていて感情移入しやすいのも良いところです。
ストーリーとしてはスタンダードな「現世で非業の死を迎えちゃった」主人公がどっか知らない世界に来ちゃいました、というもの。
ただ、転生先がスライムというRPGゲームの中でも最弱な存在。
まずはどうやって生き延びるのかが面白おかしく描かれます。
ちゃんと無双しますし...。
アニメ...続きを読む -
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ファン必読
面白かった。ほぼ間をおかずに一気に読み終わりました。
ノベライズって原作からキャラクターの雰囲気が違ったりするものだと思っていましたが、この作品はそんなことありませんでした。
なんと主人公が黒崎一護ではなく、「檜佐木修兵」!
東仙要からの教えをいまだに固く守り、死神としての矜持という物を考え続ける求道者。
瀞霊廷通信の編集長である檜佐木はユーハバッハが率いた滅却師との大戦を生き延び、大戦の記事の作成に奔走中。一方、現世では生前からソウルソサエティの情報を知る『XCUTION 』なる新興宗教が勢力を伸ばしており、またハリベルが統治する虚圏でも「次の霊王」を名乗る謎の死神が急襲し、生き残っていた滅...続きを読む -
お祭りからお正月も
うめとももの暮らし、ももう6巻。お祭りでは数々の誘惑に潔く屈する二人。ももの「買っちゃいなよ」のセリフがカッコいい。
おとなりさんも出番が大分増えてきて二人にとって頼れる存在です。うめが何かしている時にももが踊っているのも見るたびに癒されます。
ももがキラキラボタンを使おうとした時のうめの表情が凄く良かったですし『ごちそうお化け』が再登場したのは嬉しかったです。
朝マルシェに出掛けたりしていますし、二人の住む町はかなりおしゃれですね。
少しずつ回りが変化し続けている中でうめともものささやかな暮らしがこのままずーっと続いていって欲しいです。
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素晴らしい作品
面白い。謎の存在になす術なくひたすらに追い込まれていくどこにでもいるようなサラリーマンの男。
家族を守るために探し当てたオカルトライターといわゆる「霊能力者」の女。
話自体も良くあるホラーにありきたりな感じだったのだが、話の運び方がダントツに上手い。「何故」狙われるのか、襲いかかる怪異「ぼぎわん」が何なのか、被害者である田原はそれらが全く解らないままにもがき続ける。
そこからしてもう怖い。細かい所はホントに読んでもらいたいので書かないけれど、登場人物達が抱えている闇が「ぼぎわん」との関わりをより深くしていく。
この作品は映画から観て、何か違うな~と思っていましたが原作は素晴らしかった。
ホラー...続きを読む -
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知的好奇心は大切
なかなかに興味深く、思ったよりも楽しく読めた本でした。
以前に、ある研究者がバッタを倒しにアフリカへ行く、という本を読んだことがあるのですが、その本とはちょっと違い研究内容やその方法、研究する方の想い等が丁寧に書かれていてかなり読みごたえのある内容でした。
勿論、先の本も書かなかっただけでスゴいことしてるんですけどね。
水族館という、ある種のエンターテインメントの提供をする場所で働く方たちの熱い思いって言ったらアレだけど、「生き物の命を守り、繋いでいく為にこんなに色々と考えている」というのを感じられる熱意のある本でした。
美ら海水族館はかなり好きな場所なので、ちょっとした裏側を覗き見られて得し...続きを読む -
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待ってました!!!
遂に出ました11巻。
表紙からして描き込まれていてページをめくるのが楽しみでしょうがない。
ハクメイが移籍した大工組合でのお仕事からイワシの若い頃の話、ミコチのヘアスタイルチェンジ等々、内容も盛り沢山。
遂にジャダがあの人の舞台を観に行く話とか、巻を重ねる毎にこれまでのキャラクター達が歩んできた歴史がそのままの繋がりとなった所とかも最高だ、最高なんですよ。
少しだけオカルトなお話もありますが、元々ツクモガミが存在する世界なのでそれもまたアリです。
個人的にはコンジュのライブの話が一番好きかな。
これからもこの素敵なスモールワールドで旅をしていくハクメイとミコチがみたいです。
アニメ二期とか無い...続きを読む -
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イカれたサッカーマンガ
イカれてる。良い意味です。
面白い。ここ最近でのサッカーマンガでは個人的には『ジャイアントキリング』に匹敵するかな、と。
日本をワールドカップで優勝させる為に世界一のストライカーを作る為の施設、ブルーロック。
突っ込みどころは満載だし、舞台設定からして現実味の無い完全なフィクションとしての話だとは分かるのですが、それでも話にグイグイ引き込むパワーを感じます。
まあ、実際に世の中を動かしてる一部の人格破綻者もいるわけだし。
主人公はありがちに施設の中では最下位に限りなく近い存在でありながら、心に「かいぶつ」を飼っていると言うことでこれからの弾け具合に期待大。
特殊な環境のなかで、個性派のストライ...続きを読む -
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小説に匹敵する怖さ
小説版は読み終えて、映画も観たことがありましたから、マンガはどんなもんかな~と軽い気持ちで読んでみました。
正直言うと、凄く良かったです。
映画は映画で別物として受け取っていましたが、小説に乗っ取って話が進みますし、ちゃんとぼぎわんの「怖さ」が描けてます。
絵柄もシンプルながら人物の描写もしっかりしてますし、キャラも魅力的です。
まだ話としては導入部なので、これからの恐ろしい展開には期待を感じています。
そもそも『ぼぎわん』とは何なのか、どうやったらアレを祓えるのか、そもそも勝てるのか、等々気になる所はたくさんありますので続きが気になる方は是非とも小説版も読んでみてはいかがでしょうか。 -
返り咲き
遂にタイトル回収の巻を読むことができました。
ギャグマンガテイストだった頃がもはや懐かしくさえ思いますが、細やかな書き込みで迫力のあるお話自体には変わりはありません。
今回は「魔王」襲名と「ギルド」創設の大がかりなストーリー展開がありますが、「勇者」と世界の秘密に関しても何だか怪しい秘密がありそうです...。
圧倒的な力を持つ勇者に「もうこれ、この人だけで良いんじゃない」という正直な感想です。
アグニインの力の根源にも言及されるなどと、内容盛りだくさん。
これからの撤退戦線、ピンチのアグニインに助けは来るのか(来るんだろうけど)、これからも楽しみなマンガです。
ただ、ただ一言だけ言わせてもらう...続きを読む -
遂にこの作品が
クトゥルフ神話を知ったのはたまたま興味をそそられて買ってみた『異世界からの色彩』でした。
それからyoutube等で漁るように色々な作品を観ましたが、やっぱり長編として読んでみたかったのはこの作品でした。
南極という閉ざされた環境、未知の生物、次第に訪れる人間の持つ狂気。
物語の導入としては最高ですよね。結末はある程度知ってはいるものの、難解な記述のある文章よりも非常に読みやすくて、物語的にも整理されているコミカライズ版は最高だと思います。
ラヴクラフトの残した作品のなかでもトップクラスに面白い作品なので、クトゥルフ神話に興味のある方は是非とも手にとって読んでみて欲しい一冊です。