【感想・ネタバレ】三河雑兵心得 : 10 馬廻役仁義のレビュー

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やはりこのシリーズはいい

作者井原忠政の他の作品も読んでみようとして、「うつけ屋敷の旗本大家」を読んでみたがあまりしっくり来なかった。改めてこのシリーズの魅力に気付かされた。主人公の茂兵衛を始め登場人物たちが皆いきいきとしている。しかもストーリーの大筋は史実を踏まえているので、明らかに創作と思われる色々なエピソードも大変にリアル感がある。

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2023年09月04日

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名古屋民としては、地元周辺の地名がわんさか登場してイメージもふくらみやすく、主人公はもとより家康までもが、「なごや弁だがね〜。」と、ツッコミたくなるような、歴史好きエンタメ好きにはたまらないシリーズです。
また、例えば足軽時代ではその槍の持ち方から、戦い方まで、読者にも親切丁寧にわかるように物語は進み、勝った負けただけの展開ではなく、戦事情からこの時代の暮らしぶりまで随分と詳しく知ることがで来ました。今回、家康の拠点が駿府に移った事情もなるほど、と興味深かった。これだから歴史物はやめられません。書影もこの作品にとてもあっていてイメージをさらにさらによくしていると思います。次回も楽しみ❗️

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2023年02月18日

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戦は無かったけど、今巻も私的にとても面白かった〜!
伯耆の忠義に涙

農民出身の茂兵衛と一緒に、戦や武家の思考について学んで理解していける過程に面白さがあってテンポも良い

終盤、姉川戦に茂兵衛は負傷で参戦していなかったという一文があって、これは新シリーズ 姉川忠義 への布石なのかなと思ったり
兵衛出ないのか〜残念!(笑)

側近の馬廻役になったと思ったら次巻は侍大将に抜擢
益々楽しみです!

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2022年12月25日

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歴史の裏をみる

三河の農民が雑兵の足軽になり、小頭、弓組与力、鉄砲大将と、家康の元で、順調に出世していくお話ですが、
信長・秀吉・家康の従来の表の歴史だけではなく、裏の話、陰の話が、語られており見事です。
この巻では、特に、秀吉や北条家との駆け引きも題材に取り上げられていて、
家康の心情も含めて、そうだったのかと、納得できる筋書きになっています。
波瀾万丈を急ぎ足で期待するのではなく、じっくりと、歴史の登場者の心情を推し量っていく読者には最高でしょう。
そこまで推し量っている作者は、たいしたものだと感心してしまいます。
続巻を期待したくなります。

#癒やされる #感動する #タメになる

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2022年11月21日

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茂兵衛は重傷を負ったものの、秀吉方に鞍替えした真田源三郎が守る戸石城の土牢に、供回りと一緒に生きていた! 狭い牢内での足腰の鍛錬を続けたのは流石。秀吉が徳川を攻め滅ぼそうとした時に、天正大地震が発生し、やがて豊臣は滅び徳川の時代になる歴史の妙を感じた。茂兵衛は未亡人になりかけた寿美や、家康、平八郎など朋輩のいる浜松城下へ帰ることができた。が、戦場からは程遠い家康の馬廻役、今で言う社長秘書室の一員となり、茂兵衛にとって退屈な役回り(笑)。やはり、戦国に生きる茂兵衛としては、本社よりも現場主義なのだなぁ。

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2022年11月16日

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茂兵衛が死んだ!と思われて終わった9巻目から待ちに待った10巻目。

徳川では茂兵衛が死んだとの連絡で慟哭が。

ところが事実は土牢の中で側近の部下と共に生きていた。
それぞれ怪我こそあったが、生き死にに関わるような怪我ではなかった。
「表裏比興之者」とあだ名される真田昌幸の嫡男、真田源三郎が助けてくれたのであった。

そして傷も治った頃、茂兵衛は牢の中で体力回復のために、リハビリまでしている。

大地震が起こり、どさくさに紛れて脱走。

この大地震で秀吉からの攻撃も間逃れた。
被害が大きかったので兵を出すことができなかったのである。

一旦秀吉の配下となるような決断をしながらも、起こるかもしれない豊臣勢との戦いに備える徳川であった。


扱いにくい三河衆。家康の部下をうまく使う人事力。
人事力こそ要と言っていい。
当分は茂兵衛のその後の物語が読めるとわかって、嬉しい私である。

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2022年11月12日

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地震の政治への影響や、米が主なタンパク質の元だったことや、大名の交渉ごとな、実態が見えることのおもしろさ。歴史小説ではなく、登場人物達が我々と同じ生身の人間と見えてくる。

そうしたリアルさの中で、自分の分を知り転身する花井の存在や、家臣団をまとめる家康の苦悩などが、身に染みる。人は恐怖や欲得でころっと変わる。でも、信じて任せなければならない。
難しいことは、変わらないのかも知れない。

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2023年11月11日

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植田茂兵衛は生きていた。真田源三郎の戸石城の土牢に囚われていた。茂兵衛の勇猛さに感嘆し、源三郎に殺される事なく、手厚く生かされていた。
地震の際、源三郎に逃がしてもらい、茂兵衛は浜松城に逃げ帰る。戻った源三郎を徳川家康は、欲と恐怖の薄い茂兵衛を信頼し、馬廻衆として、家康側近として側近くに仕える事となる。
徳川家康は、大阪方と融和することを決断し、豊臣秀吉と面会することとなる。

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2023年04月09日

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2023.2.15
いや〜よかった。素晴らしい。
茂兵衛は格好も付けず、最低限自分に正直に生きて出世するから本当憧れてしまう。
自分は完璧に花井と丑松タイプだから茂兵衛みたいな上司と巡り合いたいけど、
とにかく戦国時代に産まれないでよかった〜。
平八郎も本当格好いいし、石川数正なんて男泣きです。
張れ茂兵衛!

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2023年02月15日

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上田合戦で死亡と思われた茂兵衛が真田の戸石城に幽閉されていた。それも部下含めた主従五名で。茂兵衛の強さに感嘆した真田勢が助けたとあるが、その前からの真田親子との親しい関係も影響したはず。大地震の倒壊を理由にして真田の長男に逃して貰ったもの。この長男と元上司の本田の娘と結婚させて徳川側に付かせたことも、今後出て来るのだろう。
助かっても元の現場に戻れず、何とか上司を脅して浜松城へ戻ったら、苦手な事務方の馬廻役になり、家康と衝突しながら戦いの現場を熱望。
今後の戦いの大きなものは北條戦と関ヶ原ぐらいか?
今回の最後は百挺の鉄砲と200名の侍大将。足軽の頃が一番輝いていたかも知れない。

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2023年01月14日

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ネタバレ

シリーズも10作目。
茂兵衛も主君家康の近くでの奉公となったが、どうなるか?
内に外に波乱が続くのは戦国ならでは。
次は北条攻めあたりかな。

作品紹介・あらすじ
上田合戦で大敗した徳川勢の殿軍を務め、単騎で真田勢に突っ込み戦場に消えた茂兵衛。「茂兵衛、討死」の報に、辰蔵は泣き、寿美は愚痴り、八兵衛は悪態をつく。さらには無嗣子の植田家は改易の危機に。だが、ところがどっこい、茂兵衛は生きていた。戸石城の土牢に囚われながら、じっと味方の救出を待つ。戦国足軽出世物語、第10弾。

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2023年07月30日

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茂兵衛、生還。家康の馬廻役に抜擢。家康、秀吉の妹・旭と結婚。地震と洪水で、秀吉の攻撃を免れる。北条氏と面談後、大阪で秀吉と面談。

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2023年07月08日

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悪い奴もええ奴もおる。それが世間だ。大切なのは、頭から決めてかからんことだ。人を信じ過ぎるのも、疑い過ぎるのもいけない。

概してええ奴が生き残れないのが乱世の倣いである。

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2024年01月20日

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そりゃ、「生きておったか茂兵衛」で死んでたなんてことにはならんかったですが、「どうする家康?」的な葛藤が多くあった本巻は、茂兵衛が主人公の本書では、少々中だるみの感でした。

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2023年01月25日

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