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足軽仁義2作目。いきなり本多平八郎忠勝の配下で、しかも身分の差はあれ親友になっていて驚きだった。ただ前作同様リアルな足軽目線で描かれ、茂兵衛が特殊能力はないが腕っ節が強く兄貴分な性格で軍の中でも徐々に頭角を現わしていくのが気持ち良い。
今回は茂兵衛も銃傷で死にかけるが足軽だと大した治療が受けられないことに改めて衝撃を受けたのと麻酔のない手術シーンに文字通り震えた。
初恋も初々しくよい夫婦になるだろうにと思われたが今回は結ばれず。ただ今後綾女は再登場して茂兵衛の妻になるのではないかと予想する。
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シリーズ2冊目。
徳川家康に仕える足軽から見た戦国時代の物語。
教科書に載っているような戦国武将を主人公にしたお話だと名前もないような、いち足軽が知恵と勇気と体力と、運も味方につけて活躍していくところが爽快です。戦の場面では残酷なシーンもありますが、ストーリーの面白さが勝って、どんどん読んでしまいました。
どこまで出世するのかな?
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本田平八郎麾下に入り、旗指足軽として活躍する茂兵衛。落とした曳馬城で助けた女・綾女、平八郎隊に志願した侍・横山左馬之助を登場させ、恋と命のやり取りという物語が同時に進む面白さ。辰蔵にそそのかされて綾女への恋心を募らせ、何通もの手紙を送り……告白の後、三河衆の妻にはなれないとの切り返しとは。見事撃沈した茂兵衛の姿に、若かりし我が姿を思い出した(;o;) 左馬之助との軋轢も、平八郎が喧嘩の始末を預かったが、10年後に茂兵衛が千石取りとなることが命と引き換えに約束された。茂兵衛の快進撃が始まろうとしている。
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足軽茂兵衛の活躍は痛快だ。最下層の足軽からみた戦模様、視点が斬新で面白い。第2巻から本多平八郎という新たな役者を得て、ますます面白みが増した。
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旗指足軽となった茂兵衛。今回は鉄砲で撃たれ、大怪我をするが一命はとりとめた。
足軽の身分の者が、いくさで戦う様が、詳細に書かれている。
手柄をたて、二十四歳で徒侍となり、十名の足軽を手下に持つこととなった茂兵衛。
北には武田信玄が控えていて、まだまだ、困難が待ち受けている。
面白かった。次巻の足軽小頭となった茂兵衛の活躍が楽しみだ。
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面白い。超リアルな戦国もの。時代劇としての、ヒロイックなものではなく、悲惨さや、武将の等身大の人間臭さも描かれる。その中での仲間、立身などの物語としての面白さもある。
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前作で百姓から足軽になった茂兵衛が、今作では本多平八郎の旗指足軽になった。
ちょうど大河ドラマで家康をやっているので、俳優さんの顔も浮かんできたり…。
なかなか落とせなかった掛川城、下っ端の茂兵衛たちの目から見るのがやはり面白い。
ここまで無欲だった茂兵衛が、後半ある事をきっかけに「ほうだら。今後はがつがついくら。貪欲に出世をめざしてやる」と出世を目指すことになる。
でもきっと茂兵衛らしい優しさや、大らかさは失わずにいてくれると思う。
続きを読むのがとても楽しみ!
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徳川家康の旗本先手役の一員となり、本多平八郎に仕えることになった植田茂兵衛。
今川氏真が籠る掛川城攻めに参加。植田茂兵衛は 朝比奈備中狙撃という大功名となるが、銃撃され重症となる。
浅井朝倉連合軍と姉川の戦いで激突する。植田茂兵衛は、ついに徒侍となり、足軽小頭となる。
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三河雑兵心得シリーズの第二弾。最後まで面白く読めました。
人が良く野心を持たない茂兵衛が、どこまで出世するのか楽しみ。
名古屋弁(尾張弁?)が混じったような三河弁が、気になるところではある(笑)
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ちょっとだけ出世して本田平八郎の旗持ちとなった主人公の茂兵衛。猪突猛進の武将の旗持ちなので常に死線ギリギリのところで働いている。
茂兵衛は大手柄を立てると同時に味方の裏切りで大怪我を負うが、心優しいので許してしまう。闘いの場面が多いが、茂兵衛の優しさで凄惨な場面が回避されるので読みやすい。
出世にあまり関心が無かったのに、父の敵と自分を狙う相手に出世を誓ってしまう。短い期間だけど大丈夫なのだろうか?
恋愛に奥手な茂兵衛も恋の場面が出てくるが・・
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『家康直属の旗本先手役の一員となり、本田平八郎忠勝に仕えることになった茂兵衛。家中でも恐れられる猛将の旗印を預かる旗指足軽として数々の戦場で修羅場をくぐる。主君家康もついに三河を統一し、遠江に侵攻を開始する。戦国足軽出世物語、第2弾。』
漫画の主人公のような時にコミカルな主人公と精緻すぎる合戦の様子の対比が素晴らしい。仲間や主従の関係も濃密によくできている。ヒットするのも分かる。
今回は大活躍の主人公も後ろからピストルで撃たれて瀕死の状態になる。
『前線からは酒井隊の将兵が、ぞくぞくと自陣に戻って来た。皆疲れ果て、よろよろと歩き、顔には血の色がなかった。背中に矢が突き刺さった者。片膝を撃ち抜かれ、同僚の肩にすがって帰還した者-どの顔にも『二度と掛川攻めには出たくない』と書かれてあった。しかし、明日になれば、なぜか彼らの精気を取り戻し、刺さった矢を抜き、歩けない者は馬に跨がり嬉々として死地に赴くのだ。蓋し、戦国武者とはそういうものなのだ。
それはなぜか?
戦場に、未来があるからだ。
功名を立て、褒賞にあずかり、出世をする。槍持ちを従え、馬に乗って歩く身分になれるからだ。低い身分から、領主や城持ちになった者も実在する。つまり戦とは投機だ。命がけの危険な投機だ。万に一つ大当たりすれば、己が人生が変わる。』
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シリーズ第2弾
百姓からの成り上がり足軽の出世物語。
前巻から本巻の終盤までは、出世欲とか関係ない生き様で、相棒からも責められていたのが、最終章あたりで出世欲に目覚めるようになった。しかし、その動機がなぁ・・・ちと共感できん。
それにしても三河弁が違和感なくすんなり入ってくる(とはいうもの生粋の三河人にとってはまがい物らしい)。これは三河地方で35年間ほどの在職経験のせいだろうか?
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最近ハマっている時代小説で一番面白い本。
田舎で百姓をしていた、茂兵衛はあるキッカケで家康の家来になり、
足軽として入る。
その足軽からどんどん出世するお話がドキドキして面白い。
この本の特徴は、主人公の茂兵衛の活躍していく前向きな姿勢もいいが、
その時代背景の描き方が実際の数字を使って納得するのがいい。
例えば、信長に援軍を頼まれた家康が5000人の兵を向かわせた。
ここまでは普通だが、著者はその5000人の兵を隊列するのに、いったい
何人の人と食料とお金が必要かを計算する。
5000人の行軍で結局1万人の軍勢になるらしい。
その細かい説明が面白い。
随所にその説明があり、当時の雑兵の気持ちとか、お金が描かれている。
このシリーズは見逃せない。
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手柄を立れば立てたで、思わぬ恨みも買う。
立派で強い父親が、あろうことか足軽に殺された息子は、三河徳川家に入り、茂兵衛の命を狙う。
背後から短銃で撃たれた茂兵衛は一時重体に陥る。
長い養生を経て、現場に復帰。
浅井長政、朝倉影紀軍と戦う織田信長に五千の兵を連れて合流。
戦国武将を神格化もしない、綺麗事にしない。
だが、この足軽たちの生き様の純真なこと!
ユーモアを感じる文章も光る。第2巻。
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「三河雑兵心得」の2冊目。
前半、遠州は曳馬城・掛川城への侵攻、後半は姉川の戦いを中心に描かれる。
信玄の影に怯え、信長にはいいように使われ、部下には気を遣う、苦労人・家康の姿が面白い。
旗本先手役の一員となった茂兵衛はと言えば、本多平八郎に仕え、その幟を預かる旗指足軽としてちょっぴり出世。
今回の戦でも持ち前の頭の回転と腕力を重宝されては、銃弾が鉄笠に命中するわ、何者かに後ろから撃たれるわ、戦でとらえた女武者に惚れるわ、上へ下へと大忙し。
やいやい言いながら支え合う同僚足軽の辰蔵&実弟・丑松とのコンビネーションが楽しい。
出世に欲がなかった茂兵衛だが、ひょんなことから“10年で千石取りになる”と大風呂敷を広げてしまい、これからは必ず首級を持ち帰ると覚悟を決める。
軽輩ながら正真正銘の侍となった茂兵衛のこれからは如何に!? 次巻へ。
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本田平八郎の鍾馗の幟を掲げる旗指足軽、植田茂兵衛。
10年後に千石取りになっていなかった横山左馬之助の父の墓前に首を供える、と平八郎にとりなす。
さてさて茂兵衛は何年で千石取りになるのか。
初恋はこのまま失恋で終わるのかな。
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2023.2.7
いや〜ダメなのよ、無職なのにこんな面白い本にハマってしまったら。
どうしよう。一気読みしちゃうか…
そうしちゃうんだろうなぁ。
茂兵衛、貴方は俺の人生も背負っています。
出世してくれー!
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茂兵衛に父親を討たれ、今は同じ家康の元にいる左馬之助から命を狙われるが、茂兵衛は左馬之助の気持ちもわからぬではない。左馬之助が自分を打とうとしている理由は、足軽だった自分に父親が討たれたことが気に入らない、名誉に反するという事だと真意をつきとめ、であれば自分が1000石のサムライになれば、逆に誉になるだろうと考え、左馬之助に約束する。10年で1000石取りになれなかったら首をやると。