【感想・ネタバレ】三河雑兵心得 : 7 伊賀越仁義のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

三方ヶ原の敗走と並び有名な、家康のいわゆる「神君伊賀越え」。恥ずかしながら、信長に京へ呼び出されたほぼ丸腰の家康が、本能寺の変の報を受けて、明智勢の襲撃から逃走するため、消去法で安全と思われるルート……と言っても落ち武者狩りの脅威と、信長に対する反感渦巻く伊賀を通らざるを得なかった伊賀越えだったとは知らなかった。茂兵衛を家康とは別ルートで進ませることで、史実とフィクションを巧く融合させている。信長亡き後、秀吉が台頭する。領地を加増され140万石の大大名となった家康も、まだ天下取りまでの雌伏の時である。

0
2022年04月18日

Posted by ブクログ

 前回から続け様に読破。伊賀越えは百姓や地侍が相手で、対戦国大名との戦とは仕様が異なるのが新鮮。毒矢は実戦では有効的で、かなり肝を冷やすだろう。近世までは倫理観が低かったというが毒矢を使わないなどの暗黙のルールから一定の美意識(それを武士の誇りと言うのだろうが)があったのだろうと思った。
 伊賀越え後も当然戦いは続くが、本多百助の死など興味深いエピソードはあれど淡々と進んだ印象。
 終盤は服部半蔵との決闘や綾女の子の行方が見所。特に綾女は前作で衝撃的に再開しあっさり決別したが、それで終わるはずもなく、皮肉にも後継候補が生まれてしまうら、今後この子がどうなるかも注目。

0
2024年04月06日

Posted by ブクログ

茂兵衛が成長して戦国武将と渡り合っていく。物頭目線で描かれた作品は新鮮で面白く、ずっと読み続けたい。

0
2023年11月18日

Posted by ブクログ

本能寺の変を身をもって体験した茂兵衛、命からがら逃げ帰る。途中、穴山梅雪の消息が気になり戻ったところ、家老の有泉を救出し、怪我の彼を担いで戻るという超人的な活躍。
6月2日に本能寺の変があり、岡崎に戻ったと思ったら、家康より甲州への侵攻を求められて出兵したのが6月9日。中間管理職とはいえ恐るべき酷使のされよう。
初恋の女性とたった一度の逢瀬で長男誕生。長男は全てを承知の義弟辰蔵夫婦の養子となる予想外の展開。硬軟取り混ぜた内容に、読むペースが加速する。

0
2023年01月12日

Posted by ブクログ

三河雑兵心得、7冊目

最近お気に入りで、1冊ずつ読み進めてる

最初の破天荒な感じだった主人公だが、この辺まで来ると中間管理職の辛さが身に染みる感じ

雑兵心得と言いながら、かなり偉くなってきてて、家康絡みのエピソードを違った視点で見られるのも面白いと思ってる

イッキに読んじゃうと続刊が待ち遠しすぎる感じになっちゃうので、ゆっくりと読み進めたい

0
2022年11月05日

Posted by ブクログ

今回は、本能寺の変の後の伊賀越えから信長亡き後、家康が三河、遠江、駿河、甲斐、信濃を有する大大名になるあたりまで。

あくまで、百姓上がりの植田茂兵衛の視点の物語で、この時点で秀吉の活躍、明智のその後など、ほとんど出てこないのも絶妙である。

0
2022年09月30日

Posted by ブクログ

三河雑兵心得 第七巻
巻を重ねるごとに面白くなっていく、三河雑兵心得。

今回は、本能寺の変から秀吉と家康の争い序章まで。
信長亡き後、三河、駿河、甲斐、信濃で展開された徳川の勢力拡大の戦。
その中を縦横無尽に駆け抜ける、我らが茂兵衛。
しかも、戦の間には、心に染みるエピソードが散りばめられている。
見事なり。
面白かった。

0
2022年07月21日

Posted by ブクログ

家康の練りに練った作戦で、信長の仇討ちにも出たという事実と、甲州への領土拡大という作戦もどうにか成功する。

またしても足軽たちは重労働だ。

そんななか、茂平にも長女が生まれる。

百姓上がりの茂兵衛は武勲よりも、生きてることが重要。
仲間を一人でさえ無くさぬようにと采配し戦う。
そしてそんな茂兵衛だからこその目線で描かれる時代小説の妙。

史実に輝く武士たちの実像を冷静に観察しそこで生き延びるために働く主人公。

だから他にない面白さなのだろう。

いよいよ、織田家は秀吉が主人となる。
秀吉にとって煙たいのは家康のみ。

0
2022年03月06日

Posted by ブクログ

シリーズ第七弾。

本能寺の変の直後、畿内から伊賀を越えて逃げる道中をドキドキしながら読み、乱世で生き残るための徳川の汚れ仕事を茂兵衛と同様に「ま、ありそうなこったァ」と読んだ。
落ち武者狩りや、復讐に燃える伊賀者たちに狙われながら、本多平八郎たちと殿を務める茂兵衛。
全て茂兵衛の目線での物語なので、秀吉の中国大返しも描かれず、なかなか斬新な戦国物だと思う。
続きが楽しみ。

0
2023年07月26日

Posted by ブクログ

本能寺の変勃発後、植田茂兵衛は、本多平八郎らとともに伊賀越えを行う。
休む間もなく、植田茂兵衛は、主人なき甲州へと向かい、武田滅亡後の甲斐、信濃支配の足固めを行う。

0
2023年04月05日

Posted by ブクログ

2023.2.10
アクの強い家康とのやり取りがいいなぁ。
地元のヤンキーの先輩と絡んでるような緊張感の100倍の緊張感を常に持ってなきゃいけない武士は俺には絶対無理だ。
胃がザルになる。
戦国時代に生まれないでよかった。


臨機応変、現場の自在度が高ければ高いほど
確かに面白く、やり甲斐はあるのかもしれないが
心は疲弊するものだ。

0
2023年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ7巻目。
いやもう堂々たる戦国の侍となった主人公。
闘えば必ず勝ち、直属上司の覚えめでたく、部下に慕われ家庭円満、なれど任務は大変。安心して物語に没頭できる。愉しいねえ。

作品紹介・あらすじ
信長、本能寺に死す! 驚愕の報せに慌てふためく家康主従。突如、敵地と化した畿内を脱出するため、一行は「伊賀越え」を決意する。本多平八郎とともに殿軍を務める茂兵衛に、落ち武者狩りや、天正伊賀の乱の復讐に燃える伊賀者が襲いかかる。戦国足軽出世物語、三十六計逃げるに如かずの第7巻!

0
2022年07月18日

「歴史・時代」ランキング