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そこそこ出世し、守るべき妻子と体面を持ってしまった茂兵衛の憂鬱。そして、平八郎から阿呆の花井を押し付けられてしまった。「花井のような男は……大事な仕事は一切任せず……これぞ頭立つ者の心得」とは、現代の会社組織でも言えること。表裏比興之者・真田昌幸、長男・信幸、次男・信繁(幸村)との出会いが、今後どのように絡むか楽しみだ。小牧長久手の戦いは、本シリーズでの他の戦と同様、臨場感あふれる筆致で良かった。
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中間管理職の悲哀を味わう茂兵衛。阿呆な名門の息子を上司に押し付けられ、部下からは一斉に非難される。また、部下にも上司にも気遣いの毎日。30代も後半となり、白髪も出るし体力の衰えも。
信州に出陣し、仕事は真田昌幸と息子2人と親しむこと。毎日のように上田城へ出向く。
後半は小牧・長久手の戦いに出陣。周りは反豊臣秀吉ばかりのところに茂兵衛は和戦派。大勢の前で家康に問われて大苦戦。小牧・長久手の戦いでは一応活躍。
老成してきた感がある。若さが感じられなくなってくると、読むペースもスローダウンか?
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信長が亡くなり織田vs豊臣をベースに真田昌幸と繋ぎをつける様子や、徳川軍内の井伊隊武田残党兵に弔い戦を挑まれる森長可、という戦場の熱気と流れにドキドキしました
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織田信長の死のあと、秀吉が後継者のように振る舞い始めた。織田家は二分された。
秀吉の武力と比べると家康は圧倒的に不利。
信長の遺児との協定は筋道としては正当なものであったが。
いかんせん、この信雄があっさりと秀吉に城を次々明け渡す。
梯子をひかれた格好だ。
正当な後継が秀吉と和睦をした後、家康も停戦というか手を引く。
徳川の三河衆の秀吉憎しの強い声の中、できれば生き延びて機械を待つつもりの家康は同じく、死に戦は避けたい茂兵衛に無言で助け舟を出させるが。。。
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2023.2.13
平八郎様分かってやってよ〜
2人がもめると切ないなぁ。
すぐに2人で議論しあって、お互いの言い分を分かった上で認め合えれば良いけど…
けど、この時代での茂兵衛の感覚は日本のLGBTQの方達に匹敵する程の居心地の悪さなんだろうなぁ。
場合によっては命に関わるかもしれないし。。
そんな中、自分の考えを持っている茂兵衛は偉すぎる(><)
『死ぬ気』の一言が入っただけで、かくも盛り上がれる『侍という人種』を茂兵衛は奇異にも、滑稽にも、愛おしくも感じていた。
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人は現在にのみ生きることは許されない。過去を引き摺り、将来を思い悩みながら、愚図愚図と不器用に現在を生きるしかないのだ。禅坊主が言うように、「今、この時にのみ生きる」ということができたら、どんなに楽だろうか、と心底から思う。
人間関係は難しい。正論を言うは易く、行うは難し。