【感想・ネタバレ】ブルーピリオド(10)のレビュー

スクールカースト上位のリア充高校生が、知識・経験ゼロの状態から美大を目指す青春物語です。
第1巻では、それまでやりたいことも情熱を注ぐようなものもなかった主人公が、絵を描くと自分の好きなものと向き合うことができる、と気づくシーンが印象的です。
彼は、美術の授業で「私の好きな風景」という課題を与えられ、「まどろみの中で青く見える早朝の渋谷」が好きだが、それを好きと言うことを怖がっていた自分を自覚します。
そして、完成させた絵を褒められたことで、彼は美術に関心を抱き、実質倍率200倍(!)の超難関大学である東京藝術大学を目指すことになるのです。
「好きなことは趣味でいい」とよく聞く大人の理論がありますが、それを言い訳にせず、好きなことに人生を賭けようとする主人公の若さとひたむきさが眩しい作品です。

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強い言葉

世田介くんが、ずっと傷ついて苦しんできたことや、その気持ちが、若い頃の自分にあったと思い出して、泣きそうになりました。

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2023年04月22日

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安定に良き!

美術に疎い身にはとても勉強になる漫画です。美術関係のお仕事の方も読んでる方、多いですし会話のきっかけにもなります。
-ネタバレ注意-
今回は絵を描くのが好きか嫌いか、なんで描くのか、に焦点が当たっていて、一方、鑑賞の新たな視点になりました。良かった…

#アツい #エモい #タメになる

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2023年02月10日

匿名

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今回も良かった。世田介くんの話泣ける。
2人で行く渋谷最高だった。
絵に対する思い。芸術に対する思いに胸を打たれました。
読んでいると美術館に行きたくなります。
なんて面白い作品なんだろう。
心の底から何かが湧き上がります。

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2022年11月09日

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心が締め付けられました

世田介くんが戻ってきて良かったです。
八虎とは切っても切れない仲なのかも!!嬉しい!
それにしても、芸術家思考の人は学生の時から言葉選びが辛辣で刺さりますね。辛い気持ちになりました。

次巻の表紙が先生の意味がそういう事だとは思わず読むの楽しみになりました!

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2022年06月12日

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世界

藝大学生1年生が終わりました。
渋谷でオールしてる2人。
絵を通じて人と分かり合えた2人だったんだなと。
「何者かになる権利はあっても義務はない」と言った世田介くん。
猫屋敷先生のことももっと知りたいと思う展開でした。

#エモい #切ない #深い

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2022年09月29日

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みんな大好き!

八虎含めキャラクターのみんなが頑張る姿がかっこよくて、応援するしかない!!絵を描くのが辛くなった時に読んでます。

#アツい #ドキドキハラハラ #アガる

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世田介くんも八虎くんもひと皮むけたという感じ。

二人とも、感じたことを感じたまま、その気持ちを大事にしていいということに気づけたというのはすごい前進ですね。

また、観ようによってはこれまでの伏線?が回収されたっぽい感じにも読めます。
いろんな物差しにはこれまで出てきた物差しがたとえられています。好み、技術力、歴史、金、家に飾りたいか
・・・まるでこれまでの復習のよう。
また、1巻で森先輩が「りんごもうさぎの体も青くていいんだよ」と言った時のうさぎってなんとなく出てきたたとえだったと思っていましたが、ひょっとしたら今回の世田介くんの話につながっていたのかな?二人で渋谷でオールの朝も例の青い朝ですし。なんてったって世田介くんがうさぎの絵を通じて”わかってもらえた”と泣いたのは1巻での八虎と同じ反応。

八虎くんも自分の好きなものが見えてきた感じ。これからまたどんな作品を生み出すのか楽しみになってきました。

この巻では猫屋敷先生と世田介くんのやりとりが印象に残ります。
「何者かになる」ことにこだわる猫屋敷先生と
「何者かになる権利はあっても義務はない」と言い切る世田介くん。世田介くんに1本!って感じですがむしろ猫屋敷先生の内面になにかコンプレックスがあるかのようにも思えます。なんだかんだ言ってもこの先生もまだ若いしね。

YOASOBIの「群青」のように
「好きなものを好きだという 怖くて仕方がないけど」
というフレーズが浮かんできます。「群青」の歌詞はこの作品の本質を突いているとあらためて感じられました。

佐伯先生久しぶり♬

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2021年07月30日

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素晴らしい

世田介のことを自分自身もずっとわかっていなかった
この巻でより深く、世田介の絶望に触れ、涙が止まらず、
一番泣いてしまった巻でした。
絵を描くことの孤独、描けるが故の苦悩、
できる人はいいよね、と言われ勝手に妬まれ疎まれてゆく、離れていく人々、
絵を描かない人も感じてしまう、
人生の葛藤と孤独を思い知らされました。

自分と向き合うことの大変さ、
向き合ったことによって気づいてしまう恐ろしさ。
だって気付いてももう保守的に生きすぎて、実行できるだけの気迫がない。
その恐ろしさから目を背け心を殺していく。
日々働いて時間を浪費していく今この現代で、どれだけの人が自分の「本心」と向き合えているのか。
心を殺さず生きているのか。
非常に考えさせられる作品でした。
9.10巻ととてつもないものに触れ、ここまで心を震わせる作品に生きてて出会えたこと、感謝してもしたりません。

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2021年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世田介君の母親も結構な毒親ですね…きっつ
普段ニコニコしてる分、余計に怖かった

岡本君にジェラシー感じる八虎に笑った
結局首席って誰なん…まさか岡本君?

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2022年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絵画のみにフォーカスしていた受験編から一転、藝大編では彫刻など多種多様な美術の形にスポットライトを当てていて、
八虎くんが自身の世界を拡張するなかで改めて絵画に焦点を絞る構成がとても素晴らしい

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回のポイントは岡本くんと世田介くんが仲良くしているのを見てしょんぼりしちゃう八虎と、夢崎さんの「かつあげかぁ?!」です。

ブルーピリオドだなぁ、と。青い青い。結局八虎はこの1年、技術的な点での習得はほとんどなかったんじゃないだろうか。それ以前のメンタルの部分で立ち止まってずっとモヤモヤしていたのが、どうにか一歩、世田介くんと一緒に踏み出せたのかな、という区切りの10巻目だったかな、と。そういう時間も無駄ではないと思うし、そういう時間を過ごせることが「ブルーピリオド」の特権なのだろう。

それぞれ苦手としていた教員にもある程度向き合えるようになった。槻木教授に関してはただ厳しいだけというか、ちゃんと自分に向き合ってない学生には、彼の側からも向き合わなかっただけの話で。いつまでもウダウダしてないで、ちゃんと学んで作品作れよ、というのはその通りなんだろう、と思う。猫屋敷先生のほうがどうにもならん感じ。自分が美術界で歪められてしまった現状を、学生にも押しつけようとしているというか。彼女を掘り下げる話が今後出てくるんだろうか。

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2021年05月23日

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