感情タグBEST3
すげーいい
小児癌編完結まで。
すげー切ないけどすげーいい話。
今回は特別編で、病理医だけど直接患者と向き合って治療する話(だと思う)。
岸とハルくんの掛け合いが超好き。二人でメシ食いに行くくだりは3回読み直した。きっとまた読む。
Posted by ブクログ
小児癌で余命幾ばくもないハルくんのお話。
病名を伏せてなんとか辛い思いを避けてほしい両親、病名を告知して死の可能性を理解した上で残る人生を100%生き抜いてほしい担当医、そんな大人や患者仲間の子供に泣いてほしくなく、自らが嘘をつくことで悲しい思いをさせまいとするハルくん、どのキャラも優しさが故にその行動をしているが、そんなハルくんを冷たいようで優しく接する岸先生‥その裏には嘘を突き抜いたことで死の瞬間まで愛する人の病気を知らぬまま別れを迎えた同僚の過去が‥
手の施しようがない患者が入る個室に自らが入らないことで自分より小さい子に希望を持たせようとしたハルくん。10歳で果たしてそこまで他人に気遣うことができるのだろうか。一方でそれをわがままで最悪と言い切る岸先生。結局周りが泣くことで自分が嫌だから、と自分のことしか考えてない‥と確かにそうかもしれないな、と。ハルくん、治験を経てどれくらい生きれるんだろう‥珍しく長編のエピソードだったけど、とても考えさせられる話だった。
癌
今回は小児癌を扱ったお話。
やはり子供が治らない病と闘う話は辛い。
が、岸先生が居る以上、辛いばかりでもなく、癒し系?の所で吹き出しそうになったw
嘘がもたらす不幸
一部ご紹介します。
・「生きてて楽しかった。少なくとも悪くはなかった。彼にもそう思ってほしいんだよ」
・「噓をついても最後の瞬間には必ずバレるんですよ。そのことをずっと、後悔することになる」
・「嘘は人を不幸にするんだよ。親も医者も、みんなが君を助けようとしているのに、君は自分で遠くに追いやった。ひどいやつだな」
「うん。…ひどいね。みんなに謝らなきゃ」
・「本当に取り返しのつかないこと、そんなのこの世に一つしかない。最後に私は何もできなかった」
・「ハル君も嘘つきなんだよ。お父さんやお母さんに心配かけないようにとか、医者や看護師や同室の仲間にも、その瞬間、誰もが笑っていられるように、全部、自分の中に溜め込んで嘘つくんだよ」
「…そら悪人やな。二人そろいもそろって」
「…ごめん。…ごめん」
「…」
「…あかんよ、ごめんも言えへんくなったらどうするの?」
・「少しだけでも少なくしたかったんだよ。みんなが泣くのを」
「君は一人で泣いているのに?」
「…泣いてない」
「泣いてたじゃん、ずっと」
Posted by ブクログ
救えた想い、救えなかった想い、フラジャイルの登場人物たちは、自分の限界に打ちのめされつつ、それでも立ち向かう。ページをめくる手が止まらない作品です。
Posted by ブクログ
小児癌という、いわばかなりデリケートな問題に取り組んだ巻だけど、それこそ三者三様の答えがある中、上手い着地地点を見つけている。この物語のために主人公のキャラ設定をしたんじゃないかってくらい、今回の役どころにはピッタリ嵌っていて、彼の存在というか価値観があってこその展開。その彼が、まさかの頭を下げる場面なんかも飛び出して、そういう意味でも面白く読めちゃいました。
緩急バランスよく ちらし寿司
作中出てくるちらし寿司の、どこが美味しいか延々と岸センセーが語る場面がありますがこのマンガも同じく。
普通は知ることのない病理や医療の世界(あ、私は看護師です)をかなり忠実に描いてちゃんとストーリーとしてるのは力量なんでしょうね〜。感心。
ま、ここまで大円団となるのは現実ではないなーと思いつつ、どっぷり楽しめました。
Posted by ブクログ
前のオーケストラのシーンもそうだったけど、純粋に絵が語る領域がめちゃくちゃ広くなってきている 恵三朗さんの絵の表現力が最早新人とか中堅とか飛び越えてえげつないレベルに迫ってきている