【感想・ネタバレ】聖闘士星矢EPISODE.G アサシン 7のレビュー

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Posted by ブクログ

岡田芽武と言う名の漫画家が、鈴木央と言う名の漫画家がいる領域に至っているのか、それとも、逆なのか、そこは論議を重ねても結果は出ないだろうから、この魂の震えだけを結論として言うと、岡田先生も、鈴木先生も、ホント、私らの予想をイイ意味で裏切ってくれるわ
こうも、予想を最極上の達人に合気道で投げられたみたいな感覚を得るほど、呆気なく覆されてしまっては、嬉しさを通り越して、岡田先生の手を読めない自分の推察能力の低さに苛立ちを覚えてしまうほど。もちろん、そりゃ、岡田先生にとっちゃ、傍迷惑な話だ、と理解した上で
けど、ホント、この(7)は怒涛の展開で、岡田先生のファンとして初心者である私にゃ、息が切れてしまうかと思った
これまで、私をビックリさせてきた、少年漫画らしい展開は、まだ、岡田先生にとっちゃ、本気を出してなかったのだ、と思い知った
誰が思いますよ、彼が敵として立ちはだかるなんて
彼の正体、それは拙いなりに、体重が400gくらいは落ちるほど本気で感想を書く者として伏せるべきなのだろうが、幸いと言うか、残念と言うべきか、表紙で一目瞭然なので、ネタバレを恐れるだけアホらしい
ここは、表紙から、いきなり度肝を抜いてくれた岡田先生に敬意と感謝を評して、名前をズバッと言ってしまおう
現世に復活したシュラ達の前に立ちふさがるは、最強の男、射手座(サジタリウス)の黄金聖闘士・アイオロスだった
シュラ、アイオリア、当然、星矢も強い。最強格だろう
だが、最も強いのは、アイオロス、そう納得するしかないほど圧倒的な戦闘力で、かつて己を逆族として討ったシュラと、実弟のアイオリアに何もさせず、一蹴した
再び、黄金聖闘士同士で争う事になった自体、驚くばかりなのに、まさか、敵側(?)の黄金聖闘士を束ねる教皇として、アイオロスが君臨するなんて
私は、この『聖闘士星矢 EPISODE.G アサシン』はコミックス派なので、読む際は座っているか、寝っ転がっているか、のどちらかだが、予想の上回りっぷりに腰が抜けるかと思った
人としても、男としても、聖闘士としても「完成」の域に達し、更なる強さに至っているアイオロスに届くのは、聖剣か、雷光か、それとも、流星か
次巻が楽しみだ
あ、もちろん、蟹座のデスマスクが復活したのにも、開いた口が塞がらなかった
一番、蘇ってきちゃいけないタイプじゃね、とは思ったけど、ある意味、彼の生き方と、戦いに対するスタンスは不純物がないんだよな。中途半端な悪じゃなく、極悪。己の強さを更に磨くために、命令とあれば、老若男女構わずに地獄へ落とす、怨念を背負うのを上等として。忠義心って表現からは程遠いけど、黄金聖闘士に選ばれるのは当然、と思うだけの“強さ”を備えている
彼の正義だけど正義じゃない存在感が、これから、他のキャラやストーリー展開に、どんな刺激を与えるのかな
また、これは毎度、言っちゃってる気もするが、ホント、岡田先生の技、いや、今巻に限っちゃ、業と表現するのが正しいな、業の名を思いつくセンスがズバ抜けている。厨2病な読み手のハートをくすぐってくれるんだわあ
アイオロスの登場、デスマスクの活躍、星矢vsシグルスの決着、全て面白かったが、この(7)で強く印象に残ったのは、番外編だった
シュラの本音が聞ける真面目な話かと思いきや、彼の天然ボケでオチをつけるとは・・・・・・ホント、岡田先生、侮れん
この台詞を引用に選んだのは、正に聖闘士ってだけでなく、一人の人間としても戦っているシュラの強さと格好良さを、岡田イズムでしっかり表現してくれているから。『仮面ライダーゴースト』と少し被ってしまうが、ホント、人間の可能性ってのは無限だ。もし、限界があると感じるのなら、それは自分の可能性を信じられるだけの努力をしてないのかもしれない・・・

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2016年07月17日

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