垣根涼介のレビュー一覧
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無頼。
手元の辞書を引いてみると(一回やってみたかったやつ)
1 正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまや、そのような人。
2 頼みにするところのないこと。
とある。
思うに「無法」とは世のルールではなく自らの流儀に従うことなのだろう。
世が乱れている時代は、法の正しさを担保する政権の...続きを読むPosted by ブクログ -
想像を超える展開が続いてドキドキハラハラ。
過去や復讐に取り憑かれていた登場人物たちは自己欺瞞という呪いから解き放たれて自由になる。
結局、その呪いをかけていたのは過去や他者ではなく自分自身だったと気付いた。
政府、外務省、警察に勝ったのではなく、自分に打ち勝ったんだと思った。
自分の生き方の舵は自...続きを読むPosted by ブクログ -
タイトル通り、大きな裏切りや悲しみにあいながらも己の魂の火をたぎらせ続け、苦境に立ち向かっていく姿は読んでいて熱くなる。
人間1人というのはとてつもなくちっぽけな存在だけど、だからこそ大きなものに立ち向かってやるという意志の強さがかっこいい。Posted by ブクログ -
借金取りの王子の話には流石にうるっと来た。
この本にはそれぞれのストーリーがあって、その世界観に思わず入ってしまう本で意外とお気に入りです。Posted by ブクログ -
アツすぎる。
壮大な映画を一本分観るくらいの面白さがあって、非常に濃厚なテーマとストーリーがある。
著者が書く、登場人物一人一人の心の声やその背景などの表現が好きで読んでいて心を奪われる。
電車の中はもちろん、家に帰っても、気付けばトイレの中にまで持ち込んで隙間時間を見つけては読み進めていた作品。Posted by ブクログ -
日本史でも、ほとんど日本人の南米移民に関する話題に触れられてこなかった記憶があるが、
それも政府が関わった負の歴史として未だに隠蔽されていることも沢山あるのではないかとおもった。
ワイルド・ソウルはフィクションだけれど、
少なからず似たような経験をされてきた方達が存在すると思うと、自分達の歴史として...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公の耕一が日系ブラジル人ということで、
自分の今身近にある話題であることからも
すぐに物語に引き込まれていった。
コロンビアputaのDDのわがままぶりも、
南米ではありそうだと思ったし、
感情豊かで、耕一への想いが溢れているところは
羨ましいとも思った。
対照的に、アキとその彼女の和子は少し自...続きを読むPosted by ブクログ -
戦後、日本政府の募集でブラジルに渡った約4万人の人たちは入植先で極めて過酷な運命に遭った。
上巻の前半では、未開拓の入植先がいかに過酷な環境だったが記される。道路、電気、水道のインフラはなく、土地は酸性で痩せていて、開墾した側から洪水で流される。マラリアなどの伝染病が襲いかかる。
中盤から後半ではそ...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻後半からのスピード感と熱量のまま、一気に駆け抜ける展開。
緊迫する場面が続いているはずなのに、ブラジル的な陽気さというか能天気さがずっとあって、完璧で周到なはずの作戦がフラフラ蛇行している感じがおもしろい。
ラストについても、日本で生まれ育った者ではないな、と思わせる納得のものでした。Posted by ブクログ -
内容的に暗い話になるのかと思ったが、そうではなく次も読んでみようと思える内容だった。主人公の人間性などがそうさせているのだろう。こういう職業もあるんだな、と興味深く読める。Posted by ブクログ
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君たちに明日はないシリーズ最終巻。
働く=お金を稼ぐだけではないということを改めて考えさせられました。
日本の未来は真っ暗だけど、なんとか生きていきたいですね。Posted by ブクログ -
学生時代に読んでいた本を改めて。
もう15年も前に出版されているから、今の時代には合わないこともあるけれど。
社会人経験を積んでから読むと、よりリアルな気持ちに。
リストラ=不幸ではなく新たな道のスタートとなるような希望も持てるストーリー。Posted by ブクログ -
才蔵の強さが際立った下巻。読みやすくて歴史小説の入門にもってこい。才蔵が亀仙人前後の悟空ばりの成長を遂げ、男の子としてはワクワク。兵衛と道賢はトラとライオンのようにカッコ良いけど、下巻は才蔵を楽しむためのもの!Posted by ブクログ