高野秀行のレビュー一覧

  • 【カラー版】アヘン王国潜入記
    読みやすく、そしてめちゃくちゃ面白い。
    アヘンを一度吸ってからは、村を出るまでずっと吸っていて笑った。
    高野さんの別の著作もすぐに読みたくなった。
  • 異国トーキョー漂流記
    面白いけど、少し考えさせられる。

    人の行かないところへ行く、人のやらないことをやる、というのが辺境ライターたる私のテーマである。
    変なところに行ったり変なことをすることで出会える人がいる。面白い話ができる。
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    高野秀行氏の納豆本2冊目。前作"謎のアジア納豆"でタイやネパールなど国外の納豆を取材して日本有数の"納豆マニア"となった高野氏だが、世界にはまだ目にしたことのない納豆がたくさんあった。本書で一番衝撃的なのは西アフリカが東アジアを超える一大納豆地域であったことだろう。しかも彼らは大豆ではなく他の豆で納...続きを読む
  • 三大陸周遊記
     14世紀のイスラム(モロッコ)の旅行家、イブン・バットゥータの大旅行記の。全訳は家島先生が東洋文庫全八巻で訳されているが、師匠に当たる前嶋先生の抄訳となる。(このあたりは高野秀行による前書きに詳細がある)。
     モロッコ、エジプト、アラビヤ、黒海周辺、アフガン周辺、インド、アジア、中国(元)と約30...続きを読む
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    2023年に読んだ本ランキングの暫定1位!
    気になることがあればとにかく現地に向かい、実物を見て食べ、作り方を教わり、自分でも作るという質の高い大人の自由研究本。
    納豆に興味がない私のような人間でも驚きの連続でページを捲る手が止まらない。
    現地の写真も沢山掲載されており、写真を通じて現地の雰囲気がよ...続きを読む
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答
    沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。
    とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばな...続きを読む
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた
    高野さん、ほんとおもしろい!!
    ヤバそうなものを食べまくるはなし。
    衝撃だったのは、辺境の食事ではなく、美人の女性編集者と東京で食べたスパゲッティ。異物混入なのに、相手の立場を、考えてそのまま食べてしまう。。。辺境の食べ物の話なのに、このエピソードがすごすぎて、全部吹き飛ぶぐらいだった。
    あと、調理...続きを読む
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記
    世界にはこんな暮らしをしている人たちが本当にいるのか、とわくわくする気持ちになった。いかに自分の世界観が窮屈になっているのか思い起こされた作品
  • アジア新聞屋台村
    日本社会ひとつの視線で見れば、『迷惑な外国人/日本に馴染まない人々』なんて乱暴な言葉でまとめられてしまいそうな人々も、高野さんの目を通してしまえば、その振る舞いの必然や人間性に滲む母国の文化や出自が、多くの国に自らが身を置いた人ならではの解像度で見えてくる。在野のグローバリズムの擬似体験のみならず、...続きを読む
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答
    とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。
    肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。
    回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。
    読んで良かった
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    納豆が、アフリカにあるなんて!!驚いた。
    あることを確認するだけではなく、作り方まで確認し、さらに、どの納豆が美味しいかまで評価している、単純に冒険紀行としてだけではなく、論文とかで世界の人にも読んで欲しいぐらい。納豆に興味があるのは日本人だけだから、世界の人はあんまり興味ないかも。
    アフリカの納豆...続きを読む
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた
    大変面白かった!一種の孤独のグルメを見てる気がする。食べ物から見える背景とか歴史とか文化とかが大好きな人は是非読むべき
    虫が苦手な人は注意。個人的に1番うわっとなったのは胎盤だった。美味しそうなものも多いし、読んでるとカエルはメジャーな食べ物なんだなという気持ちにもなってくる。ワクワクするので是非他...続きを読む
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記
    ノンフィクションでこんなおもろい作品作っちゃダメだよ。この世のフィクションが全て意味なくなっちゃうって。
  • 謎の独立国家ソマリランド
    ソマリアのソマリランド、プントランド、南部ソマリアについて書かれた本。
    ソマリランドの内容を、日本の戦国時代になぞらえて書かれていたので、わかりやすかった。文章も小気味よくテンポ良く読めた。
    紛争あったり、海賊あったり、大変だなーとこっちは勝手に思ってしまうが、住んでいる人たちはそんなことあまり思っ...続きを読む
  • イスラム飲酒紀行
    ブックカタリストなど複数のインターネットラジオで紹介されていて手に取った。そもそも、タイトルからしておかしい。イスラム=酒はNG、という自分たちの常識からすると、なぜ?となるし、飲めると言っても外国人向けの場所かな?と予想して読んでみたら裏切られた。

    酒が飲みた過ぎていろんな人に出会い頭に「酒は?...続きを読む
  • 怪しいシンドバッド
    インド、アフリカ、タイ、中国、高野秀行さんの19歳からの冒険やトラブルが楽しく読めた。語学の天才まで1億光年を先に読んでいて、少し重複しているところもあったが、もちろんこちらが元でその頃のことを詳しく書かれていて腑に落ちた。
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    納豆が日本以外で食べられているとは。食べる方法や原料についても驚かされる。

    納豆を真摯に調べる事でこんなに色々な事がわかって来るとは。高野さんは丁寧に、でも面白く納豆について書いている。

    お腹が空いている時には読めない一冊。先行する納豆本があるので、そちらも読んでみたい。
  • 辺境メシ ヤバそうだから食べてみた
    一応覚悟して買ったのだけど、やっぱりすごい本でありました。
    巻頭カラーの『豚の生血の和え物』とか、『虫サンド』『水牛の脊髄』『ジュース用のヒキガエル』『モルモットの串焼き』など、インパクト強すぎ。
    「はじめに」で書かれた”注意してほしいのは、食事中に読まないこと。”の意味。
    いや、私の主たる読書時間...続きを読む
  • 西南シルクロードは密林に消える
    中国からタイ・ミャンマーの「ワ」州を抜け、インドへ。中国の出国手続きもなく、タイ・ミャンマーへの入国も税関を通ってないので、インドへは不法入国状態。「ワ」のあたりを徒歩で制覇していく様子も、インドから奇跡的に日本に帰国するのも、読んでいてワクワクする冒険譚です。アヘン王国と合わせて読むともっと楽しめ...続きを読む
  • 【カラー版】ミャンマーの柳生一族
    高野氏離れが続いていたけど、先日の『語学の天才まで1億光年』によって長い眠りから覚めた。
    自分への快気祝いにと今回手に取ったのは、世にもおどろおどろしいタイトルと表紙が特徴の本書。(相変わらず、刊行年順関係なしに読んでいくスタイルをキープ)
    いつものことながら、彼の文筆にかかれば恐怖は軽減され、寧ろ...続きを読む