高野秀行のレビュー一覧

  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    納豆って日本独自のものじゃなかったんだ!と目から鱗。
    でも考えてみれば、本書にあるようにおそらく最初は偶然の産物、材料も工程もシンプルなものだけに、他の国にはないわけはないのだと、読み終わった後では納得した。
    それにしてもアジア各地(しかも僻地)を納豆のために飛び回る取材力がすごい。

    納豆研究のパ...続きを読む
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
     アフリカ納豆の本を買おうと思っていたら間違って買ってしまったのだけど、こちらが前作となっていたので順番は正しかった。間違って買ったと思ったので、モチベーションが上がらなかったのだけど、読んでいると面白い。しかも納豆は毎日のように食べているのに全く気にしたことがなく、当たり前だと思っていたことが当た...続きを読む
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記
    赤裸々な体験記で面白かった!このような生き方はわたしにはできないな〜と思いながら読んだ。アヘンを吸うとどうなるのか、アヘン中毒とはどのような状態なのか、体験談を読むことはなかなかないので興味深かった。もう今は失われてしまった姿であるというけれど、世界には私の知らない生き方をしている人たちがいるのだと...続きを読む
  • 謎の独立国家ソマリランド
    「氏族」という概念があるのを初めて知った。とても面白い仕組みで、さすがに細かな分類や経緯は読んでいて難しかったけれど氏族の何たるかやその掟(ヘール)についてはざっと理解できた。
    筆者、バリバリカートやってるな。
    ソマリ語ってどんなものなんだろうと思った。
    写真がもっとあればより良かった。
  • 腰痛探検家
    腰痛持ちなら、読めばまるで自分自身のことではないかと思うのではないだろうか。マッサージは効くようなそうでもないような感じ。
    医者もどこに行ったら結局正解なのか悩みと混迷が深まるばかりの日々。
    ちょっと良くなったらすぐに活動をしすぎて悪化。
    結末がどうなるのか、この本を読み終えても気になってしまう。
    ...続きを読む
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    アジア納豆に引き続きこちらも読んだ おもしろかった〜
    驚異的な美味さというバオバブ納豆、すごく気になる
    韓国のチョングッチャンからとった納豆菌の納豆が日本で製品化して売られてるというのも気になる

    魚の出汁と合わせるというとこを読みながらタラコと納豆をご飯にかけたら美味いのではと思いついたのでこんど...続きを読む
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    日本食と言われていた納豆が実は世界中で食べられてたとは、知らなかったのでびっくり

    火を通すメニューが豊富ということで、読んでいて作ってみたくなり、スパイスやニンニクで納豆スープを作ってみた
    納豆のだしだけだとどうも味が薄いと思って味の素を入れたらかなり美味しくなって、本で書かれたとおりだわーとなっ...続きを読む
  • 恋するソマリア
    高野さんの作品を読んだのは本書が初めてだが、すっかりファンになってしまった。すぐに本屋に走り高野さんの本を買い漁った。

    ソマリアと言えば、我々からすれば「海賊」ぐらいのイメージしかないが、内に入ってみなければ分からない目から鱗の話ばかりで恐れ入った。
    現地人との掛け合いが存分に書かれているのだが、...続きを読む
  • 【カラー版】アヘン王国潜入記
    図らずもビルマ(ミャンマー)での軍部によるクーデターが発生したタイミングで読んでいた。(2021/2/4現在)

    国際的な報道では、民主化or軍政の観点からの記事が主を占める中、背景にあるビルマの歴史や民族について知った上でそれらのニュースに触れる事が出来ているのはラッキーだったと思う。

    本著に描...続きを読む
  • 未来国家ブータン
    自由だけど個人が迷いや葛藤を抱かないようなシステムがあるのとてもうらやましい
    でも虫が殺せない決まりで布団でダニに刺されまくるのは困る
    納豆の本も買ってあるのでこれから読むのが楽しみ
  • 異国トーキョー漂流記
    2021/01/13

    自然消滅していく、お話がものすごーく好きです。

    少し悲しかったり、光が見えたり、笑えたり、高野先生の冒険も好きですが、エッセイもいいですね。
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    前にたまたま手にとってみた同作者のソマリアの紀行文がやたらと面白かったので手にとってたみた本作はタイトルのとおり世界の納豆を食べ歩くというもので、自分も納豆というものは日本固有の食べものでは、と思っていたのですがアフリカとアジアの一部では納豆が日常的に食べられているのだとか。本作で取り上げられている...続きを読む
  • 世にも奇妙なマラソン大会
    高野さんの作品には元気をもらいます。西サハラマラソン大会もしかり、ペルシャ人もしかり。ただ、小市民たる自分には、改名をめぐる奥さんとのやり取り(攻防?)に、一番笑わせてもらいました。辺境ルポライターのパートナーを持つって、どんな気分なんだろう。インド入国の方法よりも想像が難しいです。
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    納豆を探して巡る辺境の旅!約500ページのドキュメンタリー。高野ワールド炸裂で全く飽きさせない。納豆の食文化を通じての民俗学、文化人類学研究と言っても過言ではない作品。読むだけじゃなく、実際にそんな旅をしてみたい。
  • 謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―(新潮文庫)
    アジアで作られているという"アジア納豆"を探しに行くドキュメンタリー。
    作り方は違うものの匂いや味は日本の納豆に近いという。
    いつも食べている納豆なのに知らない事だらけ。
    まさかアジアにも納豆があるだなんて…

    結構分厚いけどおもしろいのでどんどん読めます!
    学者さんじゃないのに好...続きを読む
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    いやあ、凄かった。壮大と言うにふさわしい。
    前作も「納豆は日本の食文化」という思い込みを打ち砕くには十分であったが、この本の最後のサピエンス納豆という仮説は学者が検証するに値するのではないか。
    高野さんは学者ではないけど、この行動力、頭の回転、発想力はそんじょそこらの学者がかなうものではないからなあ...続きを読む
  • 怪獣記
    UMAってものには実は興味はあまりないんだけど、読んでみてすぐ引き込まれた。

    UMAの探索のはずなのに、民族問題や政治思想まで踏み入れて、最後にはなぜか立場逆転!?みたいなことになっていて、冒険記としてたいへん面白かった。

    ジャナワールという真偽不明で、地元民からはほぼ確実にオワコン認定されてい...続きを読む
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    いやあ、貴重な文献ともなりそうな納豆調査紀行。
    いつも通りの楽しい高野さんの珍道中でありながら、最終章は論文としても成立する文章。納豆はこんなに世界中で食べられていたとは!!
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    高野作品の1ファンですが、今作も本当に面白かったです。面白かった、と一言で片付けられない労力をヒシヒシと感じてはおりますが、その言葉しかありません。1日1食は必須で、たまに3食食べる大大大好き納豆の話なのでいつも以上に興味深く読ませていただきました。「ソマリランド」で講談社ノンフィクション賞受賞され...続きを読む
  • 幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
    納豆を通して調査の面白さ・難しさ・思い込みが感じられる。どこの人間でもやっぱり似たよなことするんだと思った。
    最後のハイビスカス・バオバブ納豆のところで無意味な作業とそれを補うべく追加された有用な作業がどのような経緯で発生したのか気になる。特に追加された作業。あと無意味な作業にはおのずからどこかで気...続きを読む