三田誠広のレビュー一覧

  • いちご同盟
    三田誠広の代表作。
    この小説の一部分は、中学の国語の時間に読んだ事があります。
    初めて、初めから読みました。
    中学生が主人公の作品ですが、主人公の心情や、不安等は大人になった僕でもリアルな感じがしました。
    高校受験、母親との距離感、友達との付き合い方、初めての恋等、子供から大人になる為の通過儀礼等が...続きを読む
  • いちご同盟
    一回読んだことあったけど忘れて買っちゃった
    病気になる前は勝気で活発な女の子だったであろう直美が病気にどんどん体を蝕まれ、精気を失っていくのが読んでて辛かった。生きようと思っても死のうと思っても何の選択もできず結局機械に生かされ、最後は人の手によって殺される直美、平凡な人生を生きながら死ぬこともしな...続きを読む
  • 阿修羅の西行
    続編ではないと後書きに書いてあるがこの作品を先に読むと難しい言い回しや時代背景が簡潔すぎるので月に恋するを読んでからの方がわかりやすい。

    西行は頼朝が幕府を作る頃まで生きていて時代の渦に巻き込まれている。
    4章では西行自身が体験した事ではなく聞いた事を書いてある。
    ここまで自分がのめり込んで読むと...続きを読む
  • いちご同盟
    良一、徹也、直美
    大切な人を決して忘れないために生きていく。
    生きていたい。と強く願っていた人のために生きていく。
  • いちご同盟
    中学生の時読んでいたら、もっと自分ごとのように感じたに違いない。今高校生になって読んだが、中学生の時感じていた、言葉に表し難い焦燥感、不安、どこか自分だけが取り残されているような、逆に自分はきっと誰とも違うものになるんだ、でももがいてももがけない、そんな危うい感じがヒリヒリするほど伝わってきて、読ん...続きを読む
  • いちご同盟
    特別に親しくしていない同級生からの頼みを引き受けたことで、入院している少女とであった中学3年生の主人公。
    高校受験を控えているなかで、普通科の公立校に進学するか、音楽学校を受験するかで悩んだり、そもそもピアノを練習している意味を改めて考えさせられたり、「自殺」について考えたりと「ザ・思春期」の真った...続きを読む
  • 実存と構造
    実存と構造について説得的な解説がなされているというよりはどちらかというと文学の本で、前半は面白かったが、後半はノーベル賞作家の話ばかりぐだぐだしているいわゆる文学にありがちな権威主義の生き写しのような本だった。この本に限らず、「そろそろ、やめませんか。ノーベル賞の話するの。」と私はずっと思っている。...続きを読む
  • 日本仏教は謎だらけ
    歴史を知るとどうしても踏み込めない所がある
    宗教について知らないことがありすぎるのだ

    一歩整理できた気がする φ(.. )メモメモ
    六波羅密 悟りの境地を得る実践方法
    布施:所有欲を断つ(寄進)
    持戒:戒律のパンピーは守るべきレベル
    忍辱:既存宗教からの批判を耐え忍ぶ
    精進:日本人大好き、常に努力...続きを読む
  • 永遠の放課後
    2021/01/05
    この本も読み返すのが10年ぶりだったかと思う。中学生や高校生ではなく、大学生の悩む様子が描写されているのが面白いなと思いました。
    中学のときに街に転校してきた笹森タケシ、ギターが弾けることがきっかけで仲良くなった杉田、学級委員の中島紗英、この3人の関係を描いた話。
    タケシには父...続きを読む
  • 謎の空海 誰もがわかる空海入門

    空海

    読んでいてとても楽しいです。歴史上の人物、ことがら、あらゆるところで、納得してそうそうと思います。憧れの空海がまた、みじかに、尊敬できる存在にどんでんなっていきますありがとうございました
  • マルクスの逆襲
     本書で得られた知見。
    ・トランプの大貧民ゲームは「階級闘争」と呼ばれていた。
    ・鉄のカーテンが崩壊した遠因はイタリアのサッカー中継。
  • 空は終日曇らず
    1982年の三田誠広作品。初出は『小説すばる』。
    以前に読んだのは、多分、十代の後半くらい。『やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる』では、人生をラグビーに例え、後悔しないように失敗を恐れずに思い切って挑戦しよう、というメッセージを感じたのに、この作品では出世に燃えながらも転落していく大手バイク会社のサ...続きを読む
  • 僕って何
    リアルに描写された人々の中で、主人公が青春特有の陰鬱さや不安定さと真正面から向き合うと言う話。この主人公は僕だ、そう思わせてくれるものがあった。多くの若者はそのような自身の弱さや空虚さ、変化していくがゆえの不安定な足元に恐れおののき、主義や主張や流行、常識、集団、制度で心の間隙を埋め尽くそうとする。...続きを読む
  • いちご同盟

    良かった

    文章の内容からしたら、少し古い作品ではある。
    だが、生と死の意味、中3という心が揺れる時期の子達の内容は素晴らしかった。
    主人公が最終的にどうなったかは読者次第に思える。中には苦手な方もいるかも。
    クラシック音楽や野球の事が細かく書かれてるので、知識が無いと大変かも知れない。
    主人公目線の文章なので...続きを読む
  • 鹿の王 菩薩本生譚
    作者の技量もあるのだろうが、2500年も前のインドの話が、一定のリアリティーをもって現代に通じるということは驚異的だ。勿論、意識するしないに関わらず、日本人として生まれ、特異な宗教、文化の中で自然に身に付いた世界観が、そうさせるのであろう。
  • 天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった
    「天才科学者の奇跡」4

    著者 三田誠広
    出版 PHP文庫

    p12より引用
    “それでも建設は続けられ、明らかに傾いていて、さらによく見
    るとバナナのように微妙に湾曲した奇妙な塔が完成した。”

     小説家である著者による、歴史に名を残す科学者達の業績につ
    いて記した一冊。
     アルキメデスからアインシ...続きを読む
  • 僕って何
    あまり自発的に考えをもたない流されやすいタイプの人間には、幸いなことに? そいつを引っ張ってくれるような人間が逐一現れてくれるという、運の良い時代の話。ただ自我を自答しながら進む展開は素晴らしかった。
  • 実存と構造
    実存と構造はコインの裏表。
    神に替わる指針を求め続けてきた近代西洋哲学の歴史を
    非常にわかりやすくダイジェストしている。

    難解と思っていた実存主義と構造主義の大枠を理解するのに
    最適なテキスト。

    日本においての構造主義的な文学の担い手として
    大江健三郎と中上健次が紹介されている。

    読書を通して...続きを読む
  • 天才科学者たちの奇跡 それは、小さな「気づき」から始まった
    科学者たちがどうやって生きて、発見したか。

    いろいろな科学者たちの関連性も書かれていて、とても興味深いです。

    人間はいろんな性格の人たちがいるけど、この科学者たちは本当に楽しい。
  • 父親学入門
    著者の三田誠広さんは、自分の父親のことを尊敬しているようである。尊敬できる父親を持ち、自分の子供との接し方を考えている。自分は、ここまで子供との接し方を深く考えてきただろうか。子供は自分に付属するものではなく、一人の人間であることを忘れずに、接してきたつもりだ。尊敬される父親になれているだろうか。