三田誠広のレビュー一覧

  • いちご同盟
    15歳の時に結んだ同盟なので「いちご同盟」。
    中学生の頃の苦悩とみずみずしい感性が描かれている。死を考えていた主人公が、身近に死を体験することで「生きる」ことに舵を切っていくストーリー。
  • 夫婦って何? 「おふたり様」の老後
    夫婦って何? 「おふたり様」を読ませて頂いて今までの疑問や悩んでいたことがばっと明るく開けてきました。読んでとても有意義でためになる素晴らしい指針もなり得るほんてす。
  • いちご同盟
    中学生くらいの頃に一度読み、確かその時は涙が出たように思うのですが、大人になった今再読してみるとあまり感動は起きませんでした。悲しい。主人公に子供っぽさが全くと言っていいほど感じられないのが少し違和感だったかな。死ぬという事を直接的な表現ではなく抽象的に表現している部分がとても印象的でした。短いので...続きを読む
  • 永遠の放課後
    いちご同盟以来久しぶりにこの人の本を読んだ。
    少しばかりあっさりし過ぎている気がする。
    もう少し展開に強弱がついてもよかったのではないかと思う。
  • いちご同盟
    昔の小説のような
    生と死と友情と恋愛を描いた内容
    登場人物と同年代の子たちが読むといいのかも
    あっという間に読み終えた
  • 僕って何
    拠り所がないと人間は生きていかれへんいうこと。
    主人公と同じ1人っ子なので、気持ちはよく分かった。ただ、この時代の孤独と、今の孤独は違うやろな。
    教条だけを読み上げてるB派の学生を、主人公がバカにしてる描写を見て、欧米産の理論をベラベラと押し並べてる、今の人文社会科学の諸先生方とあんま変わらへんなと...続きを読む
  • 夫婦って何? 「おふたり様」の老後
    なんか読んだことあるなと思いながら読み進めている。
    旦那を産業廃棄物、粗大ゴミとか刺激の強い言葉で書かれているが、読みすすめることをオススメします。楽しかった。
  • 西行 月に恋する
    西行と待賢門璋子との恋を中心として描く。西行の生い立ち、待賢門璋子の苦悩など、人生の行く末と和歌が重なり、すごく感銘をうけました。
  • 実存と構造
    終盤は様々な文学に実存と構造を説明しており、そのあたりの知識の乏しい自分としては実感は薄かった。
    この前提を持った上で色々な文学や歴史に触れてみると、楽しめるかもしれない。
  • 空は終日曇らず
    大企業「ニッポンバイク」の本社宣伝部でバリバリの企業戦士だった義明に出た突然の左遷辞令は、片田舎での一販売部員というものであった。いったい何があったのだ!でも負けはしないぞ。きっと立ち直ってみせる。翌日から展開された強引な販売作戦。著者の体験にもとづく異色のサラリーマン青春小説。
  • 高田馬場ラブソング
    キャンパスを行く堀田紅美子、立花麗子、栗原芳絵の仲良し3人組。青春まっただ中の彼女たちの関心は、手ごたえのある大恋愛。なのに紅美子には中年男に好かれる背後霊でもついているのか、せまってくるのはオジさんばかり…。軽快でせつないトレンディコメディ。
  • 数式のない宇宙論
    数式を用いずに宇宙論をということで、古代ギリシャから今に至るまでの科学者たちの発見、エピソードを紹介。紀元前にはエラトステネスによって地球の概略のサイズまでわかっていたというのがすごい。パスカルの考える葦の引用で始まり、同引用で締めくくられる。
  • 源氏物語を反体制文学として読んでみる
    藤原地獄から抜け出せず、人物関係が掴みきれなかった。
    自分の勉強不足。
    もうちょっと勉強してから再読したい。
  • 西行 月に恋する
    途中に区切りがないので、読んでいて疲れてしまいました。
    時代背景が難しかったですが、そのわりに読みやすかったです。
    確かに恋愛小説という感じですが、もう少し二人のからみが欲しかったように思いました。
    西行がどんなことをした人なのか、知りたくなったので他の話も読んでみたくなりました。
  • 西行 月に恋する
    恋愛小説といえばいえるのかもしれないが、自分的には流転小説、もしくは説得小説のような印象をもった。政治を肝の部分を動かすのが、後白河帝や平清盛のような有名な人物ではなく、説得に長けた情報感度の高い信西入道というところが興味深い。全体的に読みにくいのは、背景と情景と心象の説明のバランスが、自分の好みと...続きを読む
  • 実存と構造
    20世紀の思想界を席巻した実存主義と構造主義の考え方を平易に紹介するとともに、戦後の日本文学のなかでこれらの思想がどのように受容されているのかを論じた本です。

    著者は、実存の病に苦しんでいる人間にとって、みずからの抱えている問題がこれまでいくどとなく繰り返されてきた構造の反復であることが「救済」に...続きを読む
  • 白村江の戦い 天智天皇の野望
    好きな時代なんですが
    読み進めるのに時間がかかってしまいました。
    …自分の中のイメージと違ったからかな…
  • 僕って何
    むりやり誘われて参加した左翼の集会
    なりゆきでセックスして同棲に到った女
    党派性を帯びた集団行動のうち、みんなが同じひとつの方向を向いて
    川の流れのように液状化する心
    そういった体験どもに、はたして自分の主体性があったのか
    という疑問を抱いて、また別の流れに乗り換える「僕」
    そして気づけば結婚の話が...続きを読む
  • 永遠の放課後
    やっぱりこの人の書く演奏描写は凄く好き!
    文体がとても淡々としていてそこに惹かれてしまう。三角関係でいちご同盟も書いてるけどやっぱりいちごの方が好きかな。幼馴染の男のこがさすがにちと可哀想。ヒミコちゃんも出てくるし完全に蚊帳の外なイメージを持ってしまった。
  • 釈迦とイエス 真理は一つ
    帯に、「意外な共通点が!」とか書いてありましたが、まったく意外な事は書いてありませんでした。

    しかし、宗教に対する理解はかなり良質な方で、仏教やキリスト教、ユダヤ教について概論を知るという用途では役に立つのではないかと思います。

    実際私は仏教方面に暗いのですが、わかりやすくキチンとした知識が得ら...続きを読む