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Posted by ブクログ 2021年07月28日
実存と構造について説得的な解説がなされているというよりはどちらかというと文学の本で、前半は面白かったが、後半はノーベル賞作家の話ばかりぐだぐだしているいわゆる文学にありがちな権威主義の生き写しのような本だった。この本に限らず、「そろそろ、やめませんか。ノーベル賞の話するの。」と私はずっと思っている。...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月22日
実存と構造はコインの裏表。
神に替わる指針を求め続けてきた近代西洋哲学の歴史を
非常にわかりやすくダイジェストしている。
難解と思っていた実存主義と構造主義の大枠を理解するのに
最適なテキスト。
日本においての構造主義的な文学の担い手として
大江健三郎と中上健次が紹介されている。
読書を通して...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月15日
実存主義と構造主義について、文学的な観点から分かりやすく説明してくれる本です。
個の存在として、世界(神)と一対一で対峙する実存主義の概念は理解しやすかったのですが、その実存の苦悩を、綿々と繰り返される歴史(構造)の中に組み込んで癒すという構造主義の説明はぴんときませんでした。
しかし、これからの読...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月09日
人生とは何かという難問を解明するための思考モデルとして、実存と構造という概念を紹介した本。生きづらい時代にも関わらず、人生航路の指針となる思考モデルが用意されていない。現代の若者こそ知的ツールとしての思考モデルが必要ではないか、と述べられている。
二つの世界大戦、社会主義革命や軍事政権による独裁体...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月14日
20世紀の思想界を席巻した実存主義と構造主義の考え方を平易に紹介するとともに、戦後の日本文学のなかでこれらの思想がどのように受容されているのかを論じた本です。
著者は、実存の病に苦しんでいる人間にとって、みずからの抱えている問題がこれまでいくどとなく繰り返されてきた構造の反復であることが「救済」に...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月21日
構造主義と実存主義のからみについて。実存の”孤独”を断ち切る手段は構造によって孤独を一般化することである。
...であれば構造の”不毛さ”を脱却するのにも実存によって夢を与えることが効くのか?
この二つの分け方ではちょっと納得いかないところもあるけど、面白い。そして今の自分の趣味としては.......続きを読む
Posted by ブクログ 2011年11月03日
実存主義と構造主義について、主にフランス文学と南米文学と日本文学を絡めて紹介した文学論の本。
上記思想の定義や論考について期待すると、ちょっとがっかりだと思われるが、本書冒頭にそのことが述べられているので、リアル書店で手にした方は冒頭を読んでから購入することをお薦めします(私はリアル書店で文学論...続きを読む
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