タイトルに惚れた。そして、久しぶりに面白いな〜と思う新書でした。
昨年から資本主義の限界が見え始めた今の時代についにマルクスの逆襲が始まる!
ということで、前から少し興味のあった「まるくす」君についての本を読んでみました!
とか言ってホントに全く知らなかったのですが、マルクスについて、マルクス主
...続きを読む義の歴史について、マルクス主義の日本での影響、そして今後の影響について詳しく書かれており、マルクス入門としては(あくまで新書レベルですが)かなり良いのではないかなと思いました。
マルクス経済について細かく語るのではなく、その概要と影響について書かれているので非常に一般向けで良いと思いました。学術的に学ぶ人にはたぶん物足りないのではないでしょうか?
前から気になってた全共闘とか革マル派とか、ワードだけ知ってて中身を全然知らないワードの理解や流れが把握できたので満足でした。
「宗教は麻薬」と唱えたマルクスそのものが宗教のようになってしまった皮肉、なぜ人があそこまでマルクスにはまったのか、その時代を経験した筆者ならではの視点でかなり詳しく書かれているので面白かったです。
しかしやっぱり資本主義を生きてきた僕からすると、ちょっと理想的すぎやしないかと思ってしまいます。実現への道は本当に遠い気がしますが、なんか筆者がうまいこと言ってた気が・・・忘れたけど(笑)
あと、やっぱりこういう本を書くだけあって筆者は共産よりの人で、小泉首相を批判しまくってたのが面白かったです。インチキカリスマ政治家の郵政民営化が気に入らないそうです。結構良い政策だと思いましたが、今となってはどうなのでしょうかね?
これをきっかけに、ちょっと政治チックな本を読んでいけたらいいな〜と思いました。
非常に勉強になった一冊でした。