三田誠広のレビュー一覧

  • パパは塾長さん 父と子の中学受験
    お父さんは芥川賞作家。
    次男を駒東に合格させるまでの家庭学習の様子が描かれています。
    昭和の終わり頃のことなのでデータは古いですが、パパ塾の様子がよく分かる、いい本だと思います。
  • 永遠の放課後
    主人公が大学生にしては大人すぎると思いましたが、幼少の孤独な生い立ちから、自分を愛してくれ守ってくれる人がたくさんできたのがよかった。とくにお父さんがよかったです。
  • 星の王子さまの恋愛論
    星の王子さまが好きなら最低2人の翻訳版を読むことをお薦めします。この著者は星の王子さまの翻訳もしています。内藤あろうさん、池澤夏樹さん翻訳版を読まれた後により理解したなら読むべき本です。
  • ワセダ大学小説教室 深くておいしい小説の書き方
    読んでいて楽しくて、それでいて印象に残るような小説とはどんなものか、実際にかつて早稲田で行われた授業の内容らしい。
    テクニック云々ではなくて、もっと根本的な小説とは何か,文学のみならず哲学なども引っ張り出して説明している。

    *深い小説を書くならば、深く読まねばならぬ。
    →歴史を知らなければな...続きを読む
  • マルクスの逆襲
    タイトルに惚れた。そして、久しぶりに面白いな〜と思う新書でした。

    昨年から資本主義の限界が見え始めた今の時代についにマルクスの逆襲が始まる!
    ということで、前から少し興味のあった「まるくす」君についての本を読んでみました!

    とか言ってホントに全く知らなかったのですが、マルクスについて、マルクス主...続きを読む
  • 春のソナタ
    いちご同盟でかなりきゅんきゅんしたもんで、同じ作家さんの本を買ってしまいました。
    おもしろいです。

    いちご同盟の主人公はピアノ、春のソナタの主人公はバイオリン。
    この人の作風には音楽が入るのですかな? まだ2つしか読んでないからたまたまってのもあり得るかもだけど。

    相変わらず冷めてます主人公。そ...続きを読む
  • いちご同盟
    「生」「死」に敏感な年頃を中心に、恋心や受験など中学生が抱える問題もおり込まれ、「生きる」とはどういうことかを考えさせられる本です。
  • 漂流記1972 上
    全共闘時代の末期、連合赤軍が引き起こした浅間山荘事件を題材に書かれている。浅間山荘事件は、三田作品に何度も登場するもの。事件の詳しい内容を知らずとも、引き込まれる。
  • 鹿の王 菩薩本生譚
    同じように信仰のない宗教でも、イエスキリストについては結構知っていても、菩薩については意外と知らない。
    コレ読んで、信じるとか信じないとかじゃなく、人として、凄いと思った。
  • パパは塾長さん 父と子の中学受験
    次男の中学受験に取り組む三田さん自身の話。
    ほとはらも中学受験経験者。とかく悪く言われがちな小学生の受験勉強だが、やったことない人にとやかく言われたくない!ほとはらは人生であのときが一番勉強していて楽しかったし、そのときの勉強が一番人生で役に立っている!という気持ちを代弁してくれている本で、大好き!...続きを読む
  • ウェスカの結婚式
    長男がスペイン人のお嬢さんと結婚。結婚式のためにスペインまで旅行に行った中年男三田さん自身の旅行記。
    もう、本当にユニーク、面白い。グチグチ文句言ったり子供みたいに感動したり慌てふためいたり・・・かわいいおじさんです!
  • 吾輩はハスキーである 愛犬物語
    愛犬ハスキー、名前は「リュウノスケ」。リュウノスケに振り回されるさえない中年の話?この人のエッセイは本当に面白い。思わず笑ってしまう。犬好きじゃない人も、思わず犬を飼ってしまうかもしれない・・・
  • トマトケチャップの青春
    作者自身の自伝的小説。ここに出てくる子供二人の個性はキョーレツ。特に次男!その後の成長っぷりもキョーレツなんだけど・・・
  • いちご同盟
    四月は君の嘘。に出てきた、かをりちゃんが読んでいた小説。

    むりをして生きていても
    どうせみんな
    死んでしまうんだ
    ばかやろう

    どうせいつか死ぬことが分かっていても、未来のことは不安になるし、悔やまれる過去もたくさんある。今に集中して生きることで不必要な不安に押し潰されないように生きたい。

    自分...続きを読む
  • いちご同盟
    中学三年生、受験や将来の夢、恋愛、漠然とした不安、何も悩んでなさそうで実は一番多感なのは15歳なのかもしれない。
    病気を患った少女の運命が引き逢わせた3人の恋愛と友情、生と死の物語

    これ読んだことある人は是非 #四月は君の嘘 も読んでほしいなぁ
  • いちご同盟
    中学三年生の良一は、自殺とピアノについて考える受験生。ある日野球部エース徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の美少女・直美を知る。三人は徐々に親しくなっていくが、直美が突然良一に言った「あたしと心中しない?」繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死を情緒的に描いた作品。
    野球のシーンとピアノのシーンが作品の中...続きを読む
  • いちご同盟
    生きるとは何かを中学生の視点から描いているが、自分にも重なる部分が多く、あらためて生きることについて考える機会を与えてくれた。
    ストーリーの秀逸さに加えて、メッセージ性や思考を働かせる意図が込められていて好みの作品だった。
  • いちご同盟
    北沢良一
    徹也に試合のビデオを撮るように依頼される。日々、ピアノのレッスンをしている。自殺について考えている。

    羽根木徹也
    野球部のエース。良一の同学年で人気者。

    北沢孝輔
    良一の弟。遠くの私立中学に通っている。
    成績優秀。マーラーが好き。

    船橋
    良一と同じクラス。野球部でキャッチャー。通称は...続きを読む
  • いちご同盟
    中学三年生の北沢良一は同年代の自殺した少年について考えるなど人生に厭世観を持っていた。そんな時、同学年の野球部のエースである羽根木徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の上原直美を知る。直美は自分のおかれた境遇にもめげずに懸命に生きようとする。直美や徹也に会うことによって良一の人生観が変わっていく。

    ...続きを読む
  • ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史
    著者は母校の早稲田大学で「小説創作」の講師を務めており、そこでの講義を本にまとめたのがワセダ大学小説教室シリーズ。本書はその三冊目にあたる。純文学を書きたい若者のために近代日本文学の変遷を学ぶことで、創作に活かしてほしいというものである。著者は「文学史を学べばアイディアは無限」と語る。もちろんそんな...続きを読む