東浩紀のレビュー一覧

  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講
    11のエリアの第一人者との対談。非常に為になった。個人的な関心の重みもあり、中でも、東浩紀氏、石川善樹氏、水野和夫氏、平野啓一郎氏、山極寿一氏のパートは示唆に富んだ内容であると感じた。
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
    言葉では伝わらないこと、オンラインでは伝わらないこと、商業ベースじゃないとできないこと、でもスケールを追っててはできないこと、「仲間」となにかを成し遂げることの難しさ、仲間の存在のありがたさ、意図せぬ偶然の必要性、などなどいろんな示唆が詰まった本だった。
    この本では著者の仕事の中身である哲学?につい...続きを読む
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
    異世界もの(転生するとか召喚されるとか、まぁ、その辺の細かいとこはどうでもいい)が雨後の筍みたいになっている理由は、これを読めばわかる。

    異世界ものの読者が求めているのは、「小さな物語」という表層が与えてくれる「効率的な感動」「そこそこの面白さ」と、「データベース」に蓄積されている設定の、目先の変...続きを読む
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
    予想より読みやすかった。図解も手伝って筆者の言わんとするとこが、よく理解できる。アニメ、オタク文化をよく知らないのだが、そこも問題なく、むしろ楽しめた。もっと著者の本を読みたい!と思いました。
  • これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講
    11人の識者へのインタビュー集。編者の好みなのか分野と言葉は違えど、思い描いている未来社会は似通っている人選のようにも思えます。気になる人物ばかりだったので問題ないですが。

    近代の強い個を持続できるほど人間は強くなく、場の関係性の上に柔らかい弱い個をなんとか保っているのが実情。そんな個人でも生きや...続きを読む
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
    東さんの著書に哲学の誤配というのがあって、興味はあってもまだ読んだことはないのだが、この本でいう誤配とこのゲンロン戦記で度々出てくる誤配は同じなのだろうか気になったので、次は哲学の誤配を読んでみたいと思う。
    最後のあとがきで著者がいう様にこれは私小説なのだろう。
    だから、まぁ、特に東さんその人に肩入...続きを読む
  • 新記号論 脳とメディアが出会うとき
    ネット社会となった今を生きるということについて、人間の自由について、脳神経科学を踏まえた哲学としての説明がされている。スッと入ってくるところが多かった。
    いつの時代も、人との繋がりの中にしか自分を見出せないだろう。メディアが変わっても、不器用でも粘り強く、勇気を持って向き合っていくしかない。改めて感...続きを読む
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
    ポストモダンの精神構造、社会構造をオタクの文化をもとにして分析した本。
    示唆に富んだ内容であり、とても面白かった。東浩紀氏の造語がたびたび登場してくるが、どれも言いたいことを端的に言い表したストレートなネーミングによるもので、難解とは感じない。

    20代前半の私からすると文中に挙げられるアニメ・ゲー...続きを読む
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
    著者の等身大の苦悩が共有できる良書。30~40台をどう生きるか?についても様々な警句に満ちている。
    人はいくつになっても学ぶことはあるし、いくつになっても学ばないといけない。
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
    経営のありのままの経験を書いてくれてみにしみて理解できた。経営に関する教訓として素直に受け止めたい。
  • ゲンロン0 観光客の哲学
    第一部は間違いなく面白かった。文章がうまいので分かったような気になる。新鮮な気持ちで読めた。哲学では避けようがないのかもしれないが引用に次ぐ引用に少し辟易する部分も。最後のドストエフスキーの部分はほとんどついていけなかった。

    ●観光客の哲学
    ・観光
    ・二次創作
    ・政治とその外部
    ・二層構造
    ・郵便...続きを読む
  • ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる
    twitterで知り、面白そうなので読んでみた。会社の紆余曲折、人との出会いによる筆者の成長が生々しく綴られていて面白かった。誤配という考え方についてもっと知りたい。
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅


    読んで良かった!

    確かに、ネットだけでは、自分の興味のあることばかり検索してしまいます。

    まずは、色々なことに興味を持つ欲望を持てることが大切。そのためには実際のモノに触れる。実際のモノに会うために、観光は丁度良い。

    今まで観光って、古臭いものかもと思っていたが、結構いいものなんですね。...続きを読む
  • ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2
    面白く読めました。環境分析的な読解とは、どういったものか?読むと分かります。
    あと、最後の参考文献は、結構読んでいたけど、それを使ってこんな風に本が書けるとは!
    自分には、本を書くのは、難しいのかな?とも思いました。
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅
    筆者が伝えたいであろうことを、これほど!と言うくらいに噛み砕いて説明している。ゆえに読みやすく分かりやすい。
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
    20年前に出版されたものなので、今読むとどうしても答え合わせ的な読み方になってしまいがちだが、賛否両論生まれたいい意味で波紋を投げかけた東浩紀氏の論説はやはり鋭いなと感じさせる。
    東氏への批判は、本作の中でも触れられている芸術家の村上隆氏に対する批判の論調とほぼ同じく、自身が本物のオタクではなく外部...続きを読む
  • クリュセの魚
    ---------------------------------------------------------------
    地球歴の2445年には火星の開発がかなり進んでいる。
    テラフォーミングがなされ、人が住むことができるようになり、都市ができた。
    さらに、火星の技術力は地球を超えるまでになっ...続きを読む
  • 動物化するポストモダン オタクから見た日本社会
    20年ほど前の本を10年ほど前に積読したものを本棚整理の過程で発掘して読み出したが想定以上に面白くて一気に読んでしまった。

    なるほど表層文化論。具体的な娯楽作品とそれが社会で選抜される理由の構造をなるほどなぁという感じにうまく説明している。

    SNSとかブログとかで断片的に目にする大きな物語の話と...続きを読む
  • 一般意志2.0 ルソー、フロイト、グーグル
    一般意志

    ルソーの一般意志という概念を現代に蘇らせ、選挙や政治のない、欲望の集約が粛々と行われる新しい民主主義のあり方を論じた本。
    一般意志という空気感をTwitterやニコニコ動画のイメージで技術的に可視化し、専門家の議論に制約を設ける。

    たしかに技術的には出来そうだけど、実際はそんな既得権益...続きを読む
  • 弱いつながり 検索ワードを探す旅
    とてもわかり易い。
    普段の生活ではついつい相対化して人間(自分含めて)の愚かさに絶望してしまいがちだけど、この本を読んで多少元気になった。
    多少というのは、読んだことですぐにでも旅行に行きたくなったが、行くにしても新型コロナのため気を使うことが多く腰が重くなる…。

    すぐに行けないにしても、書かれて...続きを読む