東浩紀のレビュー一覧
-
とても分かりやすい。実に現代的。動物的に言論ごっこしている場合じゃない。まずは「訂正」に道を開こう。漠然と考えていた現代の政治の隘路を打開する道筋を、明快な言葉で示してくれた。Posted by ブクログ
-
観光客=誤配=他者といった認識。
意図しない偶発性が生み出す関係に基づく、グローバリズムとナショナリズムの二者択一ではなくて、新しいアイデンティティを。そこには政治的なや経済的なつながりではなく、「憐れみ」のような感情的なものに促される連帯がある。
過去の哲学者や事象による思想を乗り越えようとい...続きを読むPosted by ブクログ -
言葉→メタ化する、抽象化する×
旅(リアル)→言葉では表象不可能なもの/科学的には言語化できない痛み(ホロコースト等)を空間として認識させ、自己の中に表象可能なものとして受け取らせる。(感情を操作する)◯
↓
検索エンジンに支配された固定的な人生から脱するためにも、自らの検索...続きを読むPosted by ブクログ -
4章 二層構造 が見事。
人間の層、政治、理性、ナショナリズム
動物の層、経済、欲望、グローバリズム
の対比と「共存」の時代という認識。
順番を違えて、訂正可能性の哲学から読んでしまったが、確かに訂正可能性の哲学で本書はひとまとまりの結論を出すつくりになっていた。
第6章の家族以降が軽快、発散的...続きを読むPosted by ブクログ -
東大卒3人による対談。時々小難しいことを言う笑。
養老さんみたいに、あいつなら何言っても許される。その域に達したいもんです。
だって日本に大地震がきて、復興するには中国の属国になるしかないなんて言ったら「炎上」間違いなし。Posted by ブクログ -
歪みについての考察。さくさく議論が進むので読みやすかったです。
西郷隆盛が日本の歪みを背負い、最期を迎えたという見方を興味深く読みました。
また、「何歳の時に何を経験したかという心の地層としての世代論」という整理がおもしろく、これからの自分のものの見方に活用していこうと思いました。Posted by ブクログ -
「訂正する力」を読んで、ゲンロン友の会に興味を持って、入ろうかどうしようかと思って参考にしようと買ったのだが、結局先に友の会に入会してから読むことになった。「訂正する力」の実践版のような感じで読めた。Posted by ブクログ
-
この本を読むと、ブレない考えの単純さが強調される。コロナ対策を例に、日本の試行錯誤の難しさを感じた。日本の失敗を許さない文化がイノベーションの障壁として描かれており、訂正する力の重要性に深く感銘を受けた。Posted by ブクログ
-
金田一秀穂さんは
日本語は緊急事態に向かないと言う
緊急事態を宣言します、には
本当に緊急事態なの?
緊急事態宣言を発出します、だと
ああそうですかとどこか他人事
日本語の得意は落とし所を探す事
ロックダウンより20時閉店
和を持って貴しとなす、それでいいPosted by ブクログ -
世界の頭のいい人たちからコンパクトに要点教えてもらおう!という、ある意味とても今っぽい本。中公新書で出た企画が成功したので、後追いという印象もある。
後追いとはいえ、世界は変わっており、最新の状態を前提にスピーディに新書化してるので、つまらないということはない。
今回はコロナとウクライナを前提に話し...続きを読むPosted by ブクログ -
『エマニュエル・トッド』
(2022年現在、今後の世界情勢について)私は歴史家が本職。でも歴史の話はまったく役立たず。なぜなら、私たちが経験しているのは、まったく新しい何かだから。
歴史と違う点
・20世紀初めは各国人口増加したが、今は中国も含め減少する見通し
・冷戦時は、ロシアとNATOが直接対決...続きを読むPosted by ブクログ -
今ではなかなかお目にかからなくなった、ガチの評論家のエッセイ。
「ゲンロン」よりも先にこれを読むことをおすすめする。
その後、ゲンロンを楽しみやすくなる。
評論できてないのに評論家ぶってコメントするタレントじゃなく、彼のような評論家に戻ってきてほしい。Posted by ブクログ