平岩弓枝のレビュー一覧

  • 千姫様
    以前、織田信長の娘「冬姫」を主人公にした小説を読んだ。それが面白かった印象があり、徳川家康の孫「千姫」の歴史目線も知りたくて手にした。
    豊臣家滅亡の時にあって一人大阪城から脱出して生き永らえた…家康の孫だから…秀忠の娘だし…そりゃあ助けるよなぁ…くらいの認識で、それが千姫本人にとって本意だったのか不...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ2 華族夫人の忘れもの
    『西洋宿館の亡霊』はファンにはたまらない一篇。偶然にも東吾の遺書を読んで麻太郎の出生の秘密を知って驚愕する千春。途中、東吾の名前も出てきてワクワクするなというのが無理な展開に。
  • 御宿かわせみ傑作選2 祝言
    東吾とるいが夫婦になった。
    シリーズを読んでいて結婚はどうなのかと
    思って読んでいたら結婚した。良かったし
    花世と言う姪とも
  • 下町の女
    御宿かわせみシリーズもそうだけど、平岩弓枝さんの描く女の人のお話はぐっとくるというか涙ぐんでしまう。
    現在と時代がちがうし土地も状況もちがうところで生きているのに、なんでこんなに心を揺さぶるんでしょうね。すごいわ。
  • 千姫様
    昨年、念願の姫路城に行って気になった千姫。
    私の浅い知識では、あまり良いイメージではなかったけれど、この作品の千姫はとても慈悲深く魅力的な女性でした。
    史実とは違う部分も、諸説ある歴史だからこそ面白く読めました。複雑な繋がりも分かりやすかった。

    姫路城も書写山もこれを読んでから行きたかったな。もっ...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ
    世代交代して麻太郎ら子供達の世代の活躍を描く。あわせて江戸から東京へと時代の移り変わりもしっかり描かれているのが素晴らしい。勝気で我が道をゆく花世の存在がとても気になる。
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女
    これにてこのシリーズは完結となりますが
    もう1つ続編があるのでそちらもぬかりなくだよ。

    最初の作品以外は
    結構真相がきついかも。

    特に郁江が関わってしまうこととなる
    「郁江の危機」ではまあ予想通りの展開が
    待ち受けているんですよね。

    だけれども悪いのは罪を犯した奴だからね…

    あとは大竹金吾の...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(九) 王子稲荷の女
    衆道絡みの犯罪が出てくるのが新鮮でした。

    だけれどもこれは本当に読書注意の
    大変にドロドロしたものです。
    要するに関係者がアレだったために事件は起きたこと…

    本当腐ったアレにはろくなことが起きない…

    殺しが絡んでもよかったやつは
    ある町神楽で一人の男が殺された事件。

    これは事情を知れば決して...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(八) 春怨 根津権現
    結構おっかないというか、何やらかしてくれてんの
    的な作品は多かったですね。
    特に色事な!!もうこういう関係はやばいのしか出てこんの!!

    だけれども一番きつかったのは
    最初の時点では隠されていたけど
    あとから犯行を重ねた「奴ら」が
    とんでもないことをしでかしていた最後の作品ね。

    なぜタイトルがこれ...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(七) 寒椿の寺
    男と女というものは時に狂ったようになり
    救いようのない事態を招いてしまう場合があります。

    ここに出てくる7つの作品にも
    そんな作品がチラホラとあります。

    最初からもうね…明らかにもうかないようのない
    恋だというのにのめりこんだ挙句に…

    だけれども悪いのは女性といわれるんですよね。
    ここに根強い...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(六) 春月の雛
    最後の2つだけでもぜひ読んでほしいな!!
    これは事件は絡むけど人が死んだりはしない
    心温まる物語です。

    なおこの2つは続き物。
    最後には思わぬお話がイケてなかった侍君に
    やってまいります。

    事件の方のやつは1つに関しては
    本当に後悔先に立たずのがあります。
    真相を知っていれば違ったのかな…
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(三) 又右衛門の女房
    ほっこりしたものから、ほろりとするもの、
    そして怒りを覚えるものまで。

    一見すると飛び切りの悪女に思えた人が
    実は駒にしかすぎず、もはやその命をも
    消えようとしていたということ…

    しかも本当にその女性は恋をしていたんですよね。
    でも相手は単なる遊びでしかなかったということ。

    命を落としてしまっ...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人
    凄腕の新八郎ですら危うい目に遭った
    一つの殺人事件現場…

    どうやらそこには大奥がらみの
    深い深い事情があったようです。

    冒頭に切ない描写があります。
    そう、新八郎には秘かに恋をしたものがいたのです。
    だけれどもそれは許されない恋…

    そして恋をしたものはお役目のために
    大奥へと赴くことになるので...続きを読む
  • 千姫様
    千姫を主人公にした時代小説。
    淀の方や千姫など昔は特に女性は悪女など改変されることが多い。記録にも一部そういった類が残るが、
    大抵は捻じ曲げられて解釈されていたりする。
    そういった信憑性に欠ける話より、手に入る限りの資料に沿った忠実な描写が良い。
    文章も読みやすかった。
  • 御宿かわせみ21 犬張子の謎
    やっぱり平岩弓枝の書く文章が好きだな。季節が美しくて、男女の心も機微に書かれていて、、、。
    今回は『柿の木の下』と『蓮の花』がめちゃめちゃ好きだった。
  • 御宿かわせみ33 小判商人
    源太郎や麻太郎、千春の活躍が多くなり、いよいよ世代交代を感じさせる。印象に強く残ったのが最後の『初卯まいりの日』。一番ページ数の少ない短編ながら、親子の名乗りも出来ず、すれ違いつつも互いを思い合う母と息子の切なさが胸を打つ。
  • 御宿かわせみ20 お吉の茶碗
    本当に全部いい
    『花嫁の仇討』はヒヤヒヤしたけどスカッとしたし『池の端七軒町』は私もおばあちゃん子なので泣きそうになったし『汐浜の殺人』もエモいし『怪盗みずたがらし』のるいの活躍ぶりと源三郎の余計な一言が良かったな〜〜〜
    事件の起こった経緯がどんどんレベルアップしていってる感じで本当に飽きないし頭い...続きを読む
  • 御宿かわせみ32 十三歳の仲人
    今回はかわせみの女中、お石が大活躍。表題作の小源のプロポーズの場面は数あるかわせみ名シーンのひとつといっていいだろう。不器用で言葉で伝えられなくても、まっすぐな小源の気持ちが伝わりお石も泣き出す。東吾やるいをはじめ、女中のお石をほんとの家族のように心配し、思う大川端の面々が泣かせる。
  • 御宿かわせみ15 恋文心中
    『祝言』で胸が熱くなった後に、『八朔の雪』、『浮世小路の女の子』と続いていて、東吾はもちろん憎らしかったし、平岩先生も憎い人だと思った
  • 御宿かわせみ28 佐助の牡丹
    今回もどれも粒揃いの短編だ。毎晩寝る前に一編ずつ読んで寝ると不思議と気持ちよく眠れる。特に良かったのは『あちゃという娘』。ラストの東吾との井戸場での会話のシーンがたまらなく切なくて強く印象に残った。