平岩弓枝のレビュー一覧
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今回もどれも粒揃いの短編だ。毎晩寝る前に一編ずつ読んで寝ると不思議と気持ちよく眠れる。特に良かったのは『あちゃという娘』。ラストの東吾との井戸場での会話のシーンがたまらなく切なくて強く印象に残った。Posted by ブクログ
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内容(「BOOK」データベースより)
築地本願寺脇の水路に紫水晶の観音像を抱いた女の死体があがった。不審な水音をきいたという裕福な商人もその後、同じ場所で死んでいた。そして内藤新宿でも甲府勤番の斬殺死体が見つかる。背筋をこおらせるような不可解な事件は、新八郎を甲州路へと駆りたてた。シリーズ屈指の謎が...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
谷中感応寺。江戸の三富のひとつが行われている最中に、男が殺された。身元不明である。かたや、どこかの藩の船が忽然と消えてしまったという。この二つの事件、どうやら過去の北前船の出来事に関わりがあるらしい…探っていく新八郎だったが、なんと女中・お鯉がさらわれてしまう。...続きを読むPosted by ブクログ -
作品紹介・あらすじ
三河以来の直参旗本、森川家は金に困って遠縁に当たる山崎家から養子を迎えた。道楽者と評判の山崎直三郎は三十半ば、妻となる久代は急逝した先代・兵太郎の娘で、まだ十四歳だった。祝言を間近に控え、直三郎が一服盛られた!? ご存じ南町奉行の懐刀・隼新八郎が解きあかす江戸の怪事件。表題作をは...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
東照大権現となった神君徳川家康公の命日を祭るため、朝廷より毎年遣わされる例幣使。京都から日光へ向かった例幣使一行を、人間消失と謎の殺人が襲う。救いを請う書状を受け、江戸を発った新八郎にも次々と異変と危険が迫り来る。初めての日光で彼を待ち受ける意外な人と真相は?...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
主君の命によって上った京の町で、禁裡の向こうを敵に回す難事件を解決した新八郎。江戸への帰路は、薄幸の母子を信濃まで送り届けるため、中仙道を辿ることに。だが、街道の先々に胡乱な影が待ち受け、卑劣な罠が仕掛けられていた。さらに新八郎に振りかかる、思いも寄らぬ女難と...続きを読むPosted by ブクログ -
力をもらえる、そんな気がした読後感。何でかと振り替えると、周りがみんな味方だからか…
麻太郎の人柄故だし、誰もが皆同じじゃないのは重々承知の上でも、この「ホーム感」は読んでる間中なんとも心地のよい安心感を与えてくれた。
読むだけなので、私は平岩弓枝さん大好きですPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
身分を隠して江戸を発ち、国許へ向かった大名の姫君をお護りせよ。主君根岸肥前守の密命を受け、東海道を西進する隼新八郎。箱根では五人の追手が斬りかかり、宇津ノ谷峠では虚無僧姿の刺客が現れる。容易ならざる道行きには意外な結末が待っていた。大人気「はやぶさ新八」シリー...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
“この頃、お江戸に流行るもの 地震、大水、船幽霊”本所、深川に貼られた怪文書の探索に出た隼新八郎。時同じく伊達藩の御用船が海賊に襲撃される。船上に幽鬼のごとき女を縛り、鬼火が舞っていたという海賊船。怪文書に込められた怨嗟、海賊船の正体とは?水路の町「江戸」に蠢...続きを読むPosted by ブクログ -
このシリーズの登場人物たちはよく「ぼんのくぼ」をかく。ドラマなんかではこんなしぐさを見たような気がするけど、現実に人がこういうことをやるかと言うと私も含めてやらない、、、たぶん。Posted by ブクログ
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連作短編。
御宿かわせみ二冊目。この話がものすごーく好き!という話はないんだけど、雰囲気や言葉選びが好みだなあと思う。話のとっかかりや、題材も、いい感じに興味をそそられて、非常に読みやすい。捕り物話なので全体的には物悲しさが漂う。
『ぼてふり安』はどうなることかとハラハラしたし、『人は見かけに』は胸...続きを読むPosted by ブクログ -
前シリーズからの神林東吾がいないのは寂しいですねえ。明治4年というからまだ町方は旧幕時代の気分を残して警察が十分機能していないのでかつての町方の与力、同心が事件解決に手を貸していたのかは実際を見ていないので何ともいえませんね。面白いけど。ところで名前の付け方なんだけど例えば江利香って明治4年1871...続きを読む