平岩弓枝のレビュー一覧

  • 「御宿かわせみ」ミステリ傑作選
    「平岩弓枝」の短篇時代小説集『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』を読みました。
    ここのところ時代小説が続いていますね。

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    「平岩弓枝」の「御宿かわせみ」は江戸人情だけじゃない、ミステリも侮れない!

    物理トリックに心理トリック、フーダニットにホワイダニッ...続きを読む
  • 御宿かわせみ2 江戸の子守唄
    ▼「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「七夕の客」「王子の滝」

    ▼2巻まで読んで、悪く言えばマンネリだが、良く言えば安心安定という魅力も良く分かった気がしました。(自分にとっては)面白いです。もちろん読みたい気分のときとそうじゃないときがありますけれど。
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  • はやぶさ新八御用旅(五) 諏訪の妖狐
    ちょっとこの作品はなんか中途半端感が
    強くていくらある方法使っても
    それがぬぐえないと思ったらそう感じた人は
    少なくなかったようで安心しました…

    今回はある2名の男の行方不明(うち一人惨殺)と
    江戸で惨殺されたある男性。

    実はこれらの事件にはあるとんでもない
    真っ黒黒な不祥事が絡んでいたのです。...続きを読む
  • はやぶさ新八御用旅(四) 北前船の事件
    展開にひねりがあるのが素敵な本だねぇ…
    18年前に起きたある船の沈没と喪失事件。

    そこにはとんでもない悪事が見え隠れしていました。
    いったい誰がこんなとんでもねぇことを
    しでかしたというのだね。

    一応、お鯉がさらわれるという大ごとがあります。
    ただし、この誘拐、故あって
    起きたことだったのです。...続きを読む
  • はやぶさ新八御用旅(三) 日光例幣使道の殺人
    例幣使に何やら不穏な空気が立ち込めているようだぞ…

    そりゃあそうです。
    そういう名目なのですがどうやら
    この朝廷の一大行事(?)を無に帰してやろうと
    画策している不届きものがいるようです。

    今回も新八郎は回り道を食らったり
    ある訳ありの人たちの助太刀をしつつ
    旅を進めていきます。

    そんな中ある...続きを読む
  • はやぶさ新八御用旅(二) 中仙道六十九次
    新八郎、モテ無双をやらかす。
    (性別関係なしに)
    どれだけモテのパワーはなってるんだろう…

    不正を暴いたがために
    関係者のとんでもない恨みを買った
    新八郎と不正を暴こうとして亡くなった男の
    未亡人とその子供。

    危険に見舞われている彼女を
    なんとか信濃に逃がそうとしたのですが
    何回も困難に見舞われ...続きを読む
  • はやぶさ新八御用旅(一) 東海道五十三次
    今回のシリーズは密命を帯びて
    旅に出るシリーズです。

    ある大名の姫君を守るという密命ですが
    肝心の姫が見当たらないのです。

    もしかしたらと思った姫はどうも
    違うようなので…ハテ?

    誰が姫君なのかを推理しつつ旅は進んでいきます。
    まあなんとなくはわかるんじゃないかしら。
  • 御宿かわせみ
    ▼「御宿かわせみ」平岩弓枝。初出1973~2005、「小説サンデー毎日」または「オール讀物」に連載された「御宿かわせに」シリーズの第1巻。文春文庫。

    ▼収録作=初春の客・花冷え・卯の花匂う・秋の蛍・倉の中・師走の客・江戸は雪・玉屋の紅

    ▼「初春の客」いきなり冒頭エピソードが、外国人(黒人奴隷)と...続きを読む
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月
    白萩屋敷の月。人気投票一位も頷ける、切なく哀しい恋愛話。
    うんと年の離れた男性に嫁いだ訳も切ない。
    かわせみのお吉が見た幽霊も、印象に残る。
    安心して読めるシリーズ。
  • 御宿かわせみ26 長助の女房
    タイトルの作品が秀逸。「兄上様」の魅力が満載である。それが「兄上様」の視点で書かれていないところが、平岩弓枝先生の文章力の見事で、神業とおもいしらされる。
  • 御宿かわせみ7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛
    大好きなシリーズ。冬の月の、結城紬の織り手の彼女が再度決断して幸せを掴み取って欲しいと思った。
    世間体は責任を取ってくれない。自分で決めなきゃならないという東吾の言葉が心に残った。
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(五) 御守殿おたき
    表向きの顔とそれ以外の顔は違うもの。
    そこで実質搾取行為をしたものには
    鉄槌が下ることとなりました…

    この作品は拾い子をえげつなく扱った
    表面だけはいい男のお話。
    だけれども一つその地を離れれば
    醜聞しか出ないというな!!

    実はそれはある関係の人が
    復讐代わりに行った搾取だったのです。
    まあその...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(四) 鬼勘の娘
    結構極悪人が多かったりします。
    ただし一人に関しては復讐ものなのよね。
    ある有名なやつがその犯行に関わった人間の
    母親を慰みものにしたからね…

    何気に鬼勘の娘のお初がえらい活躍をします。
    だてにすごい人の娘じゃないわけで。
    (まあおイタが過ぎちゃったけどさ!!)

    最後の作品はいわゆるトンデモねぇ...続きを読む
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(二) 江戸の海賊
    著者の文章は丁寧だな…
    やっぱり、なんでこんなすごい人が亡くなったんだろうと
    残念に思います。
    うちの身内が好きな作家さんでした。

    今回は船幽霊なんて言うとんでもないものが
    現れるというとんでもない怪文書から
    始まっています。

    どうやらそこには阿波のものが絡んでいる
    模様なのですが…

    真相はも...続きを読む
  • 御宿かわせみ
    懐かしいシリーズを再読開始。
    まだ恋人同士の東吾とるいが初々しい。
    江戸の街で、こんな悲喜交々があったのかなあと想像するのも楽しい。事件簿なので物悲しさもありつつ、かわせみシリーズでしばらく楽しませてもらえるのが嬉しい。
  • セイロン亭の謎
    神戸の異国情緒とお茶の歴史が絡んだミステリー。
    高見沢安奈の二人の娘の年齢を把握してないと読み誤る。星子と長田けいは友達なんだ、と思いながら読んでいたので、途中で混乱した(笑)。しかし公子が悪役だったとは。いずれにせよ楽しんであっという間に読めた小説でした。
  • 御宿かわせみ18 秘曲
    時代が移っていってるなとつくづく思う
    東吾のかわせみの主人っぷりがいよいよ増してきたなと惚れ惚れしてきたら『秘曲』からの『菜の花月夜』でまた腹立たしいったら...本当に平岩先生の伏線回収すごい...
    るいの機嫌の取り方がわかってるのもまた憎らしい
  • 新装版 はやぶさ新八御用帳(八) 春怨 根津権現
    家族間でも恐ろしいことが起こりえます。
    現代ではそんなことが起きないようによくよく話し合えれば良いですね。
  • 新・御宿かわせみ7 青い服の女
    今までのシリーズは読んでいないので、この本だけ単独で読みました。
    活気ある旅宿の雰囲気は感じました。
    私には少し難しかったですが、実写だったらおもしろそうな気がします。
  • 御宿かわせみ
    「みをつくし料理帖」「あきない正傳」を読んで、似たような時代背景の小説が読みたくなり手に取りました。
    40年以上も昔の作品なのに古さは感じられず、推理しながらぐいぐい引き込まれますね。世の中の不条理にほろりとさせられる場面もあったり、るいと東吾のこれからも気になります!

    通勤電車で読んでいますが、...続きを読む