平岩弓枝のレビュー一覧

  • 新・御宿かわせみ4 蘭陵王の恋
    麻太郎にだんだん実父である東吾の面影が色濃く出てきているなあと思った巻でした。
    このまま終わってしまいそうな雰囲気でした。かわせみはいつまでも大川端にあり、人情であふれていてほしい。
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶
    全34巻完読。江戸情緒が鮮明に描かれ、るいや東吾、源三郎、嘉助、お吉、長助など登場人物も魅力的で、新刊が出るのを心待ちにしていたシリーズ。「岸和田の姫」「源三郎祝言」「長助の女房」など今でも読み返したくなる名作も多い。総評で★4。
  • 千姫様
    まずもって日本語の表現の美しさが素晴らしい。殊更に難解な言い回しをするのではなく、簡易な言葉を整然と並べてる感がある。物事は見る者の立位置により印象は大きく変わるが、本書では正悪どちらに傾くでなく、人間千姫を丁寧に現している。丁寧ではあるが、ストーリーは大胆であり、多くを語りすぎない点が、想像の余地...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    急展開すぎません?というのが正直な感想。
    源太郎くんと花ちゃんの行く末、
    うれしいけど、あっさりしすぎだわぁ。
    幼い頃からの二人を知っているだけに、
    もっと盛り上がってほしかったです。

    千春大好き麻太郎兄さんはどうなるんだろう。
  • 新・御宿かわせみ
    参ったなあ。
    薄々話を聞いていましたが、まさかこんなにもキャストが変わっているとは。
    兎にも角にも、源さん…ご冥福をお祈りします。
  • 御宿かわせみ34 浮かれ黄蝶
    ついに全巻読破ー✨
    この爽快感は何なんでしょう。

    一話一話の事件も興味深かったけど、 やはり家族が増えてく様子が良かった。
    一番記憶に残っているのは、やっぱり源さんの結婚式!
    本当に心温まったもの。

    ただラストは、締めという感じじゃなかったので、ビックリ。
    新にどう続いていくのかしら。
  • 御宿かわせみ11 二十六夜待(にじゅうろくやまち)の殺人
    「錦秋中山道」
    ちょっとほのぼの話。
    たとえ山奥の暮らしであっても、好きな人となら幸せだろう。
    家柄や順番じゃないのよ、きっと。
  • 御宿かわせみ10 閻魔(えんま)まいり
    「源三郎祝言」
    良かったー。
    やっぱり源さんには幸せになってほしいからね。
    どんな嫁さんがくるのかと思っていましたが、
    千絵さんなら申し分なし!
    さっそくラブラブぶりも発揮してくれてますしね。
  • 御宿かわせみ8 白萩屋敷の月
    表題作「白萩屋敷の月」が悲しい。
    今まで良い兄ちゃんでしかなかった通之進にも、
    若い頃があり、青春があったんだよなぁと
    今さらながら思えます。

    世の中ってうまくいかない。
  • 御宿かわせみ7 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛
    世間に翻弄される「冬の月」

    珍しく誰も死なないのに、
    この中でも最も後味の悪い作品。
    評論の中でも、日本を語るうえで欠かせない「世間」。
    普段はあまり意識しないけれども、
    時々とても窮屈に感じることがある不思議な空間。
  • 御宿かわせみ5 幽霊殺し
    またしても源さんが悲しいことに。
    (「源三郎の恋」)

    早くかみさん世話してやらんとな、とか
    口だけで言ってないで、
    本当に早く何とかしてください、東吾さん。
  • 御宿かわせみ3 水郷から来た女
    「女がひとり」が悲しかった。
    悪い人じゃないんだろうが、
    愚かな人だと思った。
    欲が深いとか情が深いとかではなく、
    ただただ愚かなのだと思った。
  • 御宿かわせみ (1)
    時代劇の内、男女の機微を描く事で、ピカ一。権力抗争のドラマを期待することは間違い、なのは当然としても、ストーリーの捻り方は非常に上手い、と思う。
    後は読者が時代小説に期待するもの次第、というところか。
  • 御宿かわせみ2 江戸の子守唄
    江戸情緒が溢れる捕物帳シリーズ「御宿かわせみ」の第二弾。
    「江戸の子守唄」「お役者松」「迷子石」「幼なじみ」「宵節句」「ほととぎす啼く」「七夕の客」「王子の滝」の全8短編を収録。
    相変わらず、東吾とるいの恋愛模様を背景に(るいの言動が可愛い(笑))、捕物劇が重なり合って、時にはスピード感を持ち、時に...続きを読む
  • ちっちゃなかみさん 新装版
    読みやすい短編集でした。
    時代物が好きになりそうな一冊。
    ただ自宅での読書をおススメします。
    一話目から涙腺にきます。
    うっかり出かけのお共にしましたら電車内でハンカチ片手に…
    そして仕舞ってもまた出さなくてはならなくなるのですよ。
    気になってしまうので読み出したら止まらないし困りました。
    結婚とか...続きを読む
  • 新・御宿かわせみ3 花世の立春
    源太郎君・花世ちゃん、やっとだね、おめでとう♪お吉ではないけれど「赤ちゃんの時から存じ上げて居りますから、そのお二人が、いつの間にか御立派に成人なさり、御夫婦になるなんて、まあ、長生きはするものでございますね。」って本当にそんな気持ちで読みました…

    それにしても新シリーズになって今ひとつ爽快感が無...続きを読む
  • 江戸の娘 新装版
    短編集で、それぞれ読み応えあり。「狂歌師」は身分、立場と違った位置付けなのに起こる軋轢。「絵島の恋」は意外性を持たせたんだろうけど、ちょっと浅すぎかも。「日野富子」はむしろ貴族の身勝手さかな。「鬼盗夜ばなし」は軽いけど好感持てる。「出島阿蘭陀屋敷」は題材として面白い。「奏者斬り」は山本周五郎の武家物...続きを読む
  • 千姫様
    ヒロイン千姫ちゃんの愛らしさと強さを前面に押し出した小説だと思います。
    千姫ちゃんかわいい!!ラヴ!!(落ち着け)

    以下箇条書きで感想。


    ・序盤から淀に習字の手習いを受ける千姫とそれを見守る秀頼とか動悸が激しくなりました。ああくっそ可愛いですラブ!(…)
    ・しかも和歌や連歌の手ほどきも淀からう...続きを読む
  • 御宿かわせみ9 一両二分の女
    おなじみの『御宿かわせみ』シリーズ第9弾。
    久しぶりにシリーズ初期の作品を読んでみると、東吾さんとるいさんのやりとりもなんとなく初々しい。シリーズに共通して言えることだが、江戸の人々の悲喜こもごもが見事に描かれていて、決してハッピーエンドの話しばかりでないのが人の性を感じさせる。
    かわせみシリーズは...続きを読む
  • ちっちゃなかみさん 新装版
    江戸の市井の人々を
    優しいまなざしで描いた人情たっぷりの短編集。
    いつの時代も庶民は必死に生きていたんだなぁ