井上ひさしのレビュー一覧
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井上ひさしが読売新聞に連載した書評集です。素晴らしいのは、その守備範囲で文芸書は言うに及ばず、社会科学から辞書事典類から白書まで、稀代の読書家だった井上ひさしの片鱗が窺えます。別稿として、義姉米原万里の全著作の短評も収録されています。Posted by ブクログ
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【規則の尊重】
まず井上ひさしさんについて軽く紹介する。
Q 自分のどんなところが、日本人らしいと思いますか?
ノーベル文学賞のイギリス人小説家カズオ・イシグロさんのことにも触れる。
絵本を読み聞かせながら、ところどころで話を聞いていく。武田美穂さんの絵と子供たちの反応の様子が絶妙で、楽しみながら学...続きを読むPosted by ブクログ -
井上ひさしと次女との5年に渡る往復書簡。
父親の娘に対する優しさが伝わってくる。
彼のように、子どもに語るべき言葉を持っていたいと想った。
★親の務め
どんな子であれ、やがては一人で生きて行かなければならない。その時に困らないようにしてあげる。
甘やかすことではない。
どんないやなことでも...続きを読むPosted by ブクログ -
練って練って、これじゃ駄目、あれも駄目、これも駄目と、何度も何度もやってはじめて出てくるもの。
それは「悪魔が来る」時間。
筆が遅いことで有名で、「遅筆堂文庫」まで作ってしまった井上ひさし氏の創作の秘訣は、この「悪魔を呼び込む」時間にありそうだ。Posted by ブクログ -
亡くなった伯父が文章を教わっていたということで人となりを知るために読んでみた。言葉に対してとても柔軟だけれども、戯曲には大和言葉を使うなど貫き通しているし、考え方に共感できるところが多々あった。
東北各地で過ごされていたため、縁のある土地では今でも愛されているのが理解できた。Posted by ブクログ -
どうしようもない貧乏大学生三人の悪事を、海のような広ーい心で後始末してくれるフランス人神父さん。なぜか関西弁。戦後の貧しい混乱期がもつ空気を肌で感じることができます。Posted by ブクログ
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久々に井上ひさしの本を読んだ。井上氏のDV等の話を知っていると、こういう本を書くのはどういう思いなのだろう、と思わなくもないが、それを脇に置けば、心温まるショートストーリー集ということで楽しめた。東慶寺や鎌倉に何度か行っていて地名が分かるのもよかったのかもしれない。Posted by ブクログ
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新聞に寄せられた日本語に関する質問に、井上さんらが答えた連載をまとめた本のようだ。
他にも大野晋さんも回答者であった由。
日本語人生活も何十年もしていると、ここに取り上げられている質問も、殆どが既にどこかで見聞きしたもの。
さすが井上さん、という風情の、ユーモア溢れるものもある。
が、一番面白かっ...続きを読むPosted by ブクログ -
井上流の日本語と文法にかかわるエッセー。例文が面白い。なんと、「は」と「が」についての考察には、デヴィ夫人へのスカルノ元大統領のラブレターが取り上げられている。Posted by ブクログ
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井上ひさしさんが亡くなって8年になります。
「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」を座右の銘に『ブンとフン』や『四十一番目の少年』『新釈遠野物語』『吉里吉里人』など、多くの作品で私たちを楽しませ、考えさせ、そしてちょっぴり泣かせてくれました。
本書は、その基にある膨大な読書と勉...続きを読むPosted by ブクログ -
憲法って何のためにあるのか、知ってますか?
そんなこと偉そうに言えませんが(笑)、私も最近になって学び直しています。
改憲をしようとする政治家がいる今、
唯一の被爆国である日本は、多くの犠牲を伴った『戦争を放棄』した。どんな背景があって、どんな意図があって今の世の中ができたのか。子供だけでなくて...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の実体験を基礎にしているだけに、本当にこんな喜劇役者がいたのではないかと思ってしまう。渥美清、谷幹一、長門勇、関敬六、佐山俊二らの芸の分析も随所にあり楽しめる小説である。Posted by ブクログ