井上ひさしのレビュー一覧
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短いので軽く読めるけれど、深い重い。でも前を向ける。
世界は残酷だ。でも、生きている人は前を向いて生きていかなくちゃいけない。それが生きられなかった人に対する努めで、次に生きる人への義務だ。死んだように生きていてはいけない。Posted by ブクログ -
第二次世界大戦中の東京、オデオン堂というレコード屋一家とその仲間たちのてんやわんや。
いい曲ならばジャズのような敵国音楽だって取り扱う店の方針、だけでなく、長男の正一が脱走兵となり憲兵に追われているせいで、非国民の家だと非難されるオデオン堂。とはいっても彼ら自身は「反骨の家」といったイデオロジックな...続きを読むPosted by ブクログ -
時々読み返す、好きな本です。
やさしくて、力強い言葉と、イラスト。
剣より強いものがあって、それは戦わずに生きること。
まさしくそうだよなぁ、と。
力で解決しようとするのではなく、言葉を尽くして話し合い、解決しようとすること。
読み返すたび、初心に戻るような、足もとを確かめるような気持ちになり...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い上に、内容が濃いです。余計な話がたくさん出てきますが、全く飽きさせません。上中下巻で1,500ページほど有りますが、あと二冊、楽しんで読めそうです。Posted by ブクログ
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いろいろな、エピソードを交えた読書案内。
ことば、大江健三郎、原子力、作者の興味はいろんな方面に拡散してゆく。だからこそ、面白い読書案内になっているとも思える。Posted by ブクログ -
江戸時代の東慶寺を舞台に、いろいろな事情を抱えて駆け込む女達の物語。東慶寺のシステムや当時の人々の暮らしや価値観が分かって面白い。北鎌倉東慶寺の紫陽花の季節だけではない、四季おりおりの花の魅力も引き出されており、またじっくり見学したと思った。Posted by ブクログ
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押しつけがましいところがほとんど無い。「ことば」というものに真剣に向かい合いながらも、分かりやすく、柔らかく諭すように書かれている。
「このように考えたらいかがですか?」のように書いてある。
強いていえば、「こういう日本語の使い方は間違っている」、「こうするのが正しい!」というような部分があっても良...続きを読むPosted by ブクログ -
一つの題目に対して2頁半程度なので、大変読みやすい。
井上ひさしさんながらの視点で分かりやすくユーモアを交えて書かれている。
しかし一番頷きながら「お見事!」と感じてしまうのは、お上に対しての皮肉を交えた文章だ。さすが、井上ひさしさんだ。Posted by ブクログ