吉里吉里人(中)

吉里吉里人(中)

869円 (税込)

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吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天、自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。

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吉里吉里人 のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • 吉里吉里人(上)
    869円 (税込)
    ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。
  • 吉里吉里人(中)
    869円 (税込)
    吉里吉里国の独立に日本国政府は仰天、自衛隊が出動し、国民の眼はテレビに釘付けとなった。防衛同好会が陸と空から不法侵入者を監視する吉里吉里国では、木炭バスを改造した「国会議事堂車」が国内を巡回、人々は吉里吉里語を話し、経済は金本位制にして完全な自給自足体制。独立を認めない日本国政府の妨害に対し、彼らは奇想天外な切札を駆使して次々に難局を切り抜けていく。
  • 吉里吉里人(下)
    869円 (税込)
    独立二日目、吉里吉里国の通貨イエンのレートは日本円に対して刻々上昇、世界中の大企業が進出した。だが国外から侵入した殺し屋や刑事らも徘徊、ついに初の犠牲者が出る。さらに日本国自衛隊も吉里吉里国最大の切り札四万トンの金の奪取に乗り出した。SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て……小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。

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吉里吉里人(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    抱腹絶倒とにかく面白い。ジャンルを言うなら妄想小説R15指定。主人公のオッサンにイラッとしながらもぐいぐい引き込まれていきます。
     出会いは行きつけの大型書店。奇抜なタイトルが目に入って書棚から手に取り、表紙の絵に惹かれてペラペラ捲って見る。ルビが多い小説だと思ったらなんと東北弁訳。期待値マックスで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月01日


    上巻感想参照。
    中巻で600pという見た事のないボリュームだが、上巻から一切衰えない牽引力でグイグイ読ませる。

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    Posted by ブクログ 2020年08月01日

    上中下巻と、面白くて一気に読んだ。吉里吉里人を読みながら、日本の内部で吉里吉里国が独立するという設定がイスラム国の比喩のようにも取れたし、また『横浜駅SF』を思い出しもしたし、あらゆる吉里吉里に関する要素が百科事典的に記されている様はメルヴィルの『白鯨』のようでもある。それにしても、日本で『白鯨』の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月04日

    真面目なのだか、巫山戯ているのか分からない物語。
    だが、不思議と惹き込まれてしまう。
    吉里吉里語が、読みにくいのだが、癖になる。
    下巻で、この物語がどういう、結末を迎えるのか非常に楽しみである。

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    Posted by ブクログ 2015年09月20日

    期せずして吉里吉里国の独立運動を間近で見ることになった小説家の古橋健二は、吉里吉里国の繰り出す「切り札」に、何度も驚かされることになります。

    一方で彼は、吉里吉里国の裁判に巻き込まれ、さらに吉里吉里国独特の「女紅場」で出会ったケイコ木下(きおろし)と将来を誓い合って吉里吉里国の国籍を獲得するなど、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年08月17日

    とんでもない荒唐無稽な物語の中に、現代にも通用しうるキラリと光る問題提起があるでガンス。
    ダニエル・カールが読んでいたらいいなあ。

    0

    Posted by ブクログ 2014年08月30日

    厚いけど読みやすいので、いいペースで読み進んでいる感じ。中巻読み終わったところで、心の底から汚い中年おっさん古橋を応援している。どうか古橋が、ケイコ木下(きおろし)と幸せになれますように!

    P127 「わたしはのう、お若い皆さんよ。その仮想敵国も喰えない国だが、アメリカもなかなか油断のならぬ国だと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年09月14日

     どんどん筆が乗る中巻。
     下ネタはいろいろギリギリなところまでエスカレートし、おかしな方向に転がっていく。
     特筆すべきは経過しない時間。

     中巻では吉里吉里国が独立してからまだ24時間やっと経つくらいである。時間の進み方に驚いた。
     吉里吉里語にも慣れてきて、面白くなってくる。

     農業批判の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    中巻。
    周囲の国家からの吉里吉里に対する評価の上昇っぷりが面白い。
    また、医療問題に対する言及も面白い。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    くだらない話のように書かれているが…国の構想はよく考えたものだ。ときどき登場人物が作者に代わって持論を展開するところは、これぞ、自説を語る「小説」といったところか。

    0

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