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Posted by ブクログ 2022年07月26日
まさに名人芸のような井上ひさしさんの遺作。素直に面白いと思いました。
本書は「縁切寺」と呼ばれた北鎌倉の東慶寺が舞台。妻の側からの離婚が難しい時代、寺の境内に身につけているものを投げ込めば、駆け込みは成立。そして駆け込み人が東慶寺で24か月過ごせば、夫は絶縁状を書かねばならないというシステム。井上さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月29日
江戸時代、離縁を求めて寺へ駆け込む妻とその夫のほつれを解きほぐしてゆく時代物ミステリー。
映画を先に観ました。
映像美、登場人物たちの愛らしいキャラクター、起伏あるストーリーなどどれをとっても素晴らしくて、興奮冷めやらぬ思いで帰り道に原作を購入しました。
原作を読んでまた驚愕。
映画とはだいぶ違...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月03日
映画の画面がとても美しかったので、それを脳裏に描きながら読みました。改めて、短編の中のエピソードの中から、新たな要素も加えて、映画がうまく作られていたのだと思いました。
女の方から離婚を申し出ることができなかった江戸時代、最後の頼みとされた東慶寺。戯作者かぶれの医者見習いという信次郎を狂言回しにした...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月18日
映画が面白かったので原作を読みました。駆込み一件ごとの一話完結になっていて、一つ一つ、一人一人の事情がミステリー風に解き明かされていきます。優しく明るい語り口で、笑えるところも多くて、ほのぼのと読ませてくれます。お互いをとても大切に思う夫婦あり、本当にひどいことをする人もあり。映画の方は二時間くらい...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月23日
井上ひさしの『東慶寺花だより』を読み終えました。
やはり並みの小説家じゃありませんね、この作家は。
すんなりと入っていける導入部、
夫婦の機微を一枚一枚ときほぐしてゆく巧みな筋立て。
そこにあの鎌倉の四季折々の草花が彩りをそえています。
なによりも言葉が美しい、
そして、その用いようが人の息づかい...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月20日
もう、本当に本当に面白かった。
映画の原作だから、と言うことで読み始めた。。。、が、ものすごく味わい深い一冊。読むことで映画のすごさも分かるし、小説の凄みも感じる。
初めて朗読した本だった。歯切れとテンポの良い日本語を味わいたくて、休日に1人でひとすら朗読。咄家さんになった気分。
美しい日本語、筋...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月04日
離婚を望む女が駆け込む寺での様々な事情を描く短編連作集。駆け込み寺、三行半などの言葉は知っていてもこのような寺が実在することすら知らなかったので、これは作者の創作された設定かもと思うほどよくできている仕組みだなぁと。中盤くらいまでは面白く読み進めたが、後半は話の筋立てにやや無理があったりで長く感じる...続きを読む
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